新しい練習を導入する４ステップ
こんにちは、三原です。
今日は、「新しい練習を導入するとき、どんな手順で教えるか？」というテーマでお話します。
結論からいきましょう。
わたしが大事にしているのは、この４ステップです。
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説明する
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デモンストレーションする
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実際に練習する
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質問する
一見、なんてことない当たり前の４つですが、だからこそ、ひとつひとつをしつこく、丁寧にやることが命です。
1. 説明する（Whyから話す）
新しい練習をするとき、まず「やり方」よりも「なぜやるのか（Why）」を話します。
たとえば、スクリーンプレーを教えるときに、
「ここでスクリーンをかけて、こう動いて…」という説明だけでは足りません。
「なぜスクリーンが必要なのか？」
「それによって、どんなチャンスが生まれるのか？」
この“あり方”の部分をしっかり語る。
特に高校生以上は、ここが腑に落ちないと手を抜きます。
人は、納得しないと本気になれないものです。
2. デモンストレーションする（見ることで理解が深まる）
次に「見せる」です。
できれば、コーチ自身がやるのが理想。
でも「膝がもう…」という場合は、チームで一番うまい子にやってもらいましょう。
大事なのは、目で見せること。
動画よりも、目の前のコートで、リアルに見せる方が記憶に残ります。
ホワイトボードで図にして伝えるのも効果的です。
特に上級生には、図だけで伝える練習もしておくと、試合中の対応力が育ちます。
3. 実際にやってみる（フィードバックは明確に）
いよいよ、練習。
このときコーチの役割は「良いプレー」と「悪いプレー」をハッキリ伝えることです。
グッドかバッドか。
プレイヤーは自分ではわかりません。
自分では100点満点でやってるつもりでも、実はズレている。
だからコーチが横から「今のはGood」「そこはBad」と、即時にフィードバックする。
わたしはこれを「横から価値を与える」と表現しています。
4. 質問する（理解しているか確認する）
最後が「質問する」です。
「この練習、何のためにやってるかわかる？」
「なぜ右足スタートなの？」
このように問いかけてみてください。
驚くほど、答えられない子が多いです。
でも、がっかりしないでください。
わたしも、がっかりしますが（笑）、ここが正念場。
分かってなかったら、もう一度「説明する」に戻るだけです。
指導とは“しつこさ”である
この４ステップを、ぐるぐる回す。
最初の「説明」に戻ることを怖がらず、むしろ歓迎する。
それだけしつこく教えた内容は、必ず選手の中に“根”を張ります。
わたしはこれを「しつこさは愛だ」と思っています。
理由がわかると、人は努力を続けられる。
なぜやるかが分かれば、我慢が効く。
指導者としてできることは、最終的に「伝えること」しかありません。
だから、何度も、しつこく、丁寧に、説明する。
この４ステップ、ぜひあなたの現場でも使ってみてください。
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三原学でした。それでは、また。
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