【オフェンス練習の組み立て方】実例でわかる!4アウト1インの練習ステップ
こんにちは、三原です。
今日は「オフェンス練習の組み立て方」について、実例を交えて解説します。最近、指導者の方から「試合に即したオフェンス練習って、どう組み立てればいいの?」というご質問をいただくことが多かったので、この場でお答えしていきたいと思います。
わたしが実際に行っている方法は、次の3ステップです。
1.セットの形を決める
2.分解練習をする
3.スクリメージ(5対5)で仕上げる
今日は「4アウト1イン」を例にとって、具体的に練習の流れを見ていきましょう。
ステップ1:まずはセットの形を決める
あなたのチームに、大きな選手がいなかったとします。そして、アウトサイドのシュートもそれほど得意ではない。でも、しつこく2点を取りに行くようなバスケットができる。そんなときにおすすめなのが「4アウト1イン」。
図で表すと、2ガードフロント、ウイングかコーナーに2人、インサイドに1人という配置になります。
ステップ2:分解練習をする(1対1〜4対4)
●1対1の練習
1対1の場所は大きく3箇所。トップ、ウイング、インサイド。それぞれで実戦的な1対1を行います。たとえばウイングでは、コーナーからミートしてボールを受けて、シュートフェイク→ドライブといった動きを練習します。
まずはシューティングドリルなどで型を覚えて、それからディフェンスをつけて行いましょう。
●2対2の練習
次は2対2。例えば、3番の選手がピンダウンスクリーンをかけて、2番がリフトしてボールを受ける。そこから1対1を仕掛ける流れです。
最初は2対0でドリル的に練習し、慣れてきたらディフェンスをつけて2対2に移行します。もしシュートにいけなかったら、ポストに入れて、ポップアウトして…と、プレーを連結していきます。
●3対3の練習
反対サイドは3対3。ここでは、ポストにボールを入れて、トップとウイングでスクリーンをかけ合ったり、パスが通らないときはハイポストにフラッシュしたりと、多彩な攻め方があります。
こちらも最初はディフェンスなしで動きを確認し、慣れてきたら3対3で対人形式に。
●4対4の練習
最後に、ポストを除いた外回りの4人だけでの4対4練習。パスを回す流れを確認します。
例えば、ピンダウンスクリーンからウイングにパスが通ったら、パサーはバスケットカット。その空いたスペースに、逆サイドからスクリーンを使った選手が入ってくる…というように、全員がポジションをローテーションして動き続けます。
この練習は、ボールが止まらずにパスが回る、という「流れるバスケットボール」の習得に非常に効果的です。
ステップ3:スクリメージで仕上げる(5対5)
分解練習が一通り終わったら、いよいよ5対5のスクリメージです。
ここまで来ると、もう形を覚えさせるのではなく、選手たちの判断でプレーさせるフェーズになります。あえて「絵に描く」なら、片側が2対2の動き、もう片側が3対3の動き、という形からスタートします。
例えば、2対2のサイドはピンダウンスクリーンから、3対3のサイドはスクリーンを使ってローテーション。ポストでボールを受けたら、トップまで出て3対3の組み合わせを作っていく。こうやって自然にオフェンスが展開していくわけです。
まとめ:分解と再構築で「考えるバスケット」を育てよう
このように、セット→分解→スクリメージという順番で1つのオフェンスを組み立てていくと、選手の理解が深まり、自分たちで考えて動けるようになります。
「今週は1対1」「来週は2対2」といった形で、週ごとにテーマを絞るのもおすすめ。約1ヶ月〜1ヶ月半で、1つのセットオフェンスがしっかり身につくはずです。
いきなり5対5で「これやれ!」ではなく、丁寧に分解して、その意味と動きを理解してもらう。その積み上げが、勝つチームをつくる第一歩です。
少し複雑だった部分もあるかもしれませんが、ぜひ何度も動画を見返して確認してみてください。そして、質問があればコメント欄で聞いてくださいね。
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