こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。
この記事はラジオの原稿です。
この放送は、Voicyでお話ししています。ぜひお聞きください
レギュラーを作らずチームを作る 〜中心から遠い人の熱量が鍵〜
チーム作りについて、一つの言葉を大切にしています。
それは「レギュラーを作らずチームを作れ」という言葉です。
10数年前、どなたかの本で出会った言葉なのですが、今でも指導の核となっている考え方です。
今日はこのテーマについて、私なりの考えを述べさせていただきます。
部員が多ければ多いほど難しいチーム作り
20人、30人、40人と部員が多くなればなるほど、チーム運営は大変になります。
なぜなら、全員を満足させながら、試合に出るメンバーは限られるからです。
選手であれば誰もが試合に出たいし、自分の活躍でチームを勝たせたいと思うはずです。
これは健全な気持ちであり、この競争によって選手は成長していきます。
しかし指導者からすると、試合で使うメンバーは限られてきます。
そうなると「どうせ試合に出る選手は決まっているのだから、その選手たちだけを鍛えよう」と考えがちです。
効率を求めてはいけない人間関係
たとえば部員が20人いて、実際に試合で使えるのが7人程度だとします。
その7人により多くの時間を費やし、チームを強くしていく。
理屈で言えば、チームが強くなって勝てば全員がハッピーなはずです。
一見、合理的な考えのように思えます。
しかし、人間関係において効率を求めてはいけません。
「あなたは試合に出ませんよ。だから私はあなたのことを見ません」
このような態度を取ると、チームはうまくいきません。
これは私の経験からの学びです。
中心から遠い人の熱量が大切
良いチームとは、中心から遠い人の熱量が高いチームだと思っています。
バスケットボールでいえば、1番の中心はボールを持っている人です。
その周りに味方の4人がいて、さらにその周りにベンチの選手がいて、その外側にベンチに入れない部員がいて、さらにその外側に保護者がいる…
このように輪が広がっていくイメージです。
ボールを持っている人だけが熱くなって、周りの4人が冷めているようなチームは良くありません。
先発5人だけが熱くなって、ベンチが冷めているのも良くありません。
ベンチメンバーだけが熱くなって、応援席が冷めているのも良くありません。
部員だけが熱くて、関係者が冷めているのも良くありません。
中心から遠い人の熱量が高いチームこそが、良いチームなのです。
バランスを取ることの難しさ
とはいえ、ここは本当に難しいところです。
「みんなで仲良くしましょう」というわけにもいきません。
競争の世界であり、勝負の世界なのです。
例えば試合前、みんな均等に練習をして、ボールに触る時間も一緒で、メンバーもごちゃ混ぜ…
このようなやり方を続けると、レギュラーの選手からは不満が出てきます。
「試合前は試合メンバーでの練習をしたい」 「レギュラーとしての責任があるから、しっかり試合に向けた練習がしたい」
このような声は、当然のものだと思います。
みんな均等・みんな仲良しでもダメだし、かといってレギュラーだけに振り切ってもダメ。
選手の様子を見ながら、加減していくしかありません。
感謝の気持ちを忘れずに
もう一つ大切なことがあります。
それは学生スタッフへの感謝を示し続けることです。
ボールの中心から最も遠い部員は、マネージャーやトレーナー、学生コーチなどのスタッフたちです。
チームのトップである指導者が、彼らの日頃の仕事に感謝の言葉を伝えることは、とても重要です。
選手たちはそういう姿を見ています。
お互いに感謝の気持ちが芽生え、それがチームの文化として根付いていく。
「あなたたちスタッフの働きがあって、選手が頑張れている」
このような言葉は、日頃から頻繁に伝えるようにしています。
20代の頃の私は、レギュラー5人だけを見ていれば良いと思っていた時期がありました。
しかし、それは間違いでした。
部員が多ければ多いほど「レギュラーを作らずチームを作る」ことの難しさを感じます。
それでも「中心から遠い人の熱量が高いチーム」を目指して、私は今日も指導をしています。
今日の参考文献
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三原学でした。それでは、また。
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