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練習メニューを作るとき忘れがちなこと 24-9-19 #369

こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。

この記事はラジオの原稿です。

この放送は、Voicyでお話ししています。ぜひお聞きください

 

練習メニューを作る時に忘れがちな大切なこと

こんにちは、三原です。

今日はメルマガの読者さんからご質問をいただきました

平日は1時間しか練習できません

三原さんならどんなメニューを組みますか?

 

今日は「練習メニューを作る時に忘れがちな大切なこと」についてお話しします。

コーチの皆さん、練習メニューを考える時、何を一番大切にしていますか?

時間配分? 技術練習の種類? 体力トレーニングの内容?

もちろん、それらも大切です。

でも、もっと根本的な部分で、忘れがちなことがあるんです。

「何をさせたいか」を明確にする

結論から言うと、練習メニューを作る時に最も大切なのは、「何をさせたいか」を明確にすることです。

どんなチームにしたいのか。 選手たちにどんな力を身につけさせたいのか。

これがはっきりしていないと、いくら練習メニューを考えても、的外れなものになってしまう可能性が高いんです。

例えば、こんな質問をもらいました。

「練習時間が1時間しかなく、初心者ばかりの8人のチームです。何をやったらいいでしょうか?」

この質問、一見具体的に見えますが、実は答えられないんです。

なぜなら、このチームが何を目指しているのか、コーチが何を大切にしているのかが分からないからです。

目標が決まれば、メニューは自然と決まる

もし「シュート力だけは絶対に身につけさせたい」という目標があれば、1時間の練習の大半をシュート練習に充てるでしょう。

「ディフェンスで勝負したい」と思えば、ディフェンスのフットワークやポジショニングの練習に時間を使うはずです。

「楽しくバスケットを続けてほしい」という思いがあれば、ゲーム形式の練習を多く取り入れるかもしれません。

つまり、「何をさせたいか」が決まれば、おのずと練習メニューは決まってくるんです。

私の失敗談

実は、私も若い頃に同じような失敗をしたことがあります。

地域の選抜チームのコーチをしていた時、尊敬する先輩コーチに「次の練習を指導してください」とお願いしたんです。

するとその先輩は、「お前が何をさせたいのか言わないと、俺には何もできない」と言われました。

その時、ハッとしました。

自分が何を目指しているのか、選手たちにどんな力を身につけさせたいのか、それを明確にしないまま、ただ練習メニューだけを考えていたんです。

YouTubeの時代だからこそ、大切なこと

今はYouTubeで様々な練習メニューや技術指導の動画を見ることができます。

情報があふれている時代だからこそ、私たちコーチは「何をさせたいか」という本質的な部分を忘れてはいけないんです。

ドリルやメニューの内容以上に大切なのは、そのチームや選手たちをどう成長させたいか、何を身につけさせたいかという考え方なんです。

最後に

練習メニューを考える前に、まずは自問自答してみてください。

「この子たちに何を身につけさせたいのか?」 「どんなチームにしたいのか?」 「何を頑張ったら勝てるのか?」

これらの問いに答えを出せれば、おのずと練習メニューの方向性が見えてくるはずです。

コーチの皆さん、ぜひ一度立ち止まって考えてみてください。

そうすれば、より効果的で、選手たちの成長につながる練習ができるはずです。

今日はここまで。また次回お会いしましょう!

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ABOUT ME
三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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