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子どもは成長するのが当たり前 24-6-29 #288

こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。

この記事はラジオの原稿です。

この放送は、Voicyでお話ししています。ぜひお聞きください

 

今日は「子どもは成長するのが当たり前」というテーマでお話しします。

最近、ある保護者の方から質問をいただきました。

「成長できる生徒に共通する親のあり方を聞きたい」

という内容でした。

 

これは多くの親御さんが気になる点だと思います。

私自身も小学2年生の娘がいる父親として、日々考えていることです。

今回はこのテーマについて、私の考えをお話ししたいと思います。

 

子どもは自己肯定感と好奇心の塊

まず大前提として、子どもは成長するのが当たり前だという考え方を持つことが大切です。

髪の毛や爪が伸びるように、子どもも成長するのが自然なんです。

赤ちゃんは生まれた時、自己肯定感の塊です。

自分が世界の中心だと思っていて、自分にできないことは何もないと信じています。

また、好奇心の塊でもあります。

全てのことに興味があって、何でもやってみたいと思っているんです。

この状態がずっと続けば、素晴らしい大人になるはずです。

自分を信じ切り、興味のあることにすぐに行動する。

成長も早いだろうし、良い結果も出せるでしょう。

 

親が子どもの成長を邪魔してしまう?

しかし、多くの場合、大人になるにつれて自己肯定感や好奇心が減っていきます。

 

「自分はダメなのかも」

「こんなのやってもしょうがない」

 

と思うようになってしまうんです。

なぜこうなるのか。

それは、親が邪魔しているからなんです。

 

「こんなことをしたら危ないでしょ、やめなさい」

「そんなのはまだあなたには早いからやめなさい」

「なんで言うこと聞かないの」

「早くしなさい」

 

こういった言葉を親が言い続けることで、子どもの自己肯定感と好奇心を少しずつ奪っていってしまうんです。

 

親の役割は安全を守ること

でも、親が全て悪いわけではありません。

放っておいたら事故に遭ったり、怪我をしたりする可能性もあります。

命を守るために、ある程度の制限は必要なんです。

ただし、大事なのは最小限に抑えること。

子どもの成長を邪魔しない心がけを持つことが重要です。

 

子どもの話を真剣に聞く

では、具体的に親はどうすればいいのか。

 

私が大切だと思うのは、子どもの話を真剣に聞くことです。

 

人は誰でも自分の話を聞いてほしいと思っています。

自分が世界の主人公で、自分なりに頑張っているわけですから。

でも実際には、多くの人が自分の話をしたがるばかりで、相手の話を真剣に聞く人は少ないんです。

だからこそ、親が子どもの話を真剣に聞いてあげることが大切なんです。

 

世界中誰が聞いてくれなくても、親だけは話を聞いてくれる。

そんな安心感があれば、子どもは自己肯定感や好奇心を失わずに成長していけるでしょう。

 

バランスを取ることの難しさ

ここまで話してきて思うのは、理想と現実のギャップです。

私自身、娘に対してこの考えを実践しようと心がけています。

でも、完璧にできているかというと、正直難しいです。

つい口うるさくなってしまったり、子どもの話を聞く余裕がなくなったりすることもあります。

バスケットの指導でも同じことが言えます。

子どもたちは自然と上達するものです。

バスケットが好きになるのも当たり前。

でも、指導者として「これをしなさい」「あれをしちゃダメ」と言いがちです。

怪我を防いだり、技術を身につけさせたりするために必要なこともあります。

でも、それが行き過ぎると邪魔になってしまう。

この難しいバランスは、指導者、コーチ、親、全ての立場に共通する課題だと思います。

 

最小限の介入で最大限の成長を

結局のところ、子どもは成長するのが当たり前なんです。

親や指導者が成長させなければいけない、というより、むしろ邪魔をしないことが大切。

でも、完全に放っておくわけにもいかない。

そこで大切なのが、最小限の介入で最大限の成長を促すこと。

具体的には、以下のようなポイントを意識するといいでしょう。

  1. 「育てなければ」という強い思い込みを持ちすぎない
  2. 安全のために必要最小限の制限はする
  3. 子どもの話を真剣に聞く時間を作る
  4. 子どもの興味や好奇心を尊重する
  5. 失敗を恐れず、チャレンジを応援する

これらを心がけることで、子どもの自然な成長を邪魔せず、むしろ後押しすることができるはずです。

 

最後に

今回のテーマは、私自身も日々悩み、試行錯誤している部分です。

完璧な親や指導者になることは難しいかもしれません。

でも、子どもの成長を信じ、見守る姿勢を持ち続けることは大切だと思います。

皆さんも、子どもとの関わり方について、ぜひ一緒に考えてみてください。

子どもたちの未来は、私たち大人の関わり方次第で大きく変わるかもしれません。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

この記事が少しでも皆さんの参考になれば嬉しいです。

 

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三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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