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朝の試合、動きが悪いのはなぜ?

朝の試合、動きが悪いのはなぜ?

〜ウォーミングアップを見直すだけで、チームが変わるかもしれません〜

こんにちは、三原です。
いつもありがとうございます。

今日は、ある指導者の方からいただいた質問をもとに、試合前のウォーミングアップについてお話しします。

いただいた質問はこちら。

「試合の入りが悪くて困っています。第1試合はミスも多く、まるで寝ぼけてるような動き。でも、第2試合になると、しっかりディフェンスもして、いいプレーが出ます。最初からその動きができないのは、アップが悪いんでしょうか?」

これ、あなたのチームでも心当たりありませんか?

「第1Qが終わったら、ようやくエンジンがかかってきた」
「最初から全力でやってくれよ〜」

そう思ったことが、きっとあるはずです。

今日はその原因と対策を、わかりやすくお伝えします。


ウォーミングアップの目的って?

まず結論から言うと、
ウォーミングアップの目的は「体を起こすこと」です。

言いかえると、「試合の一番苦しい時間を、試合前に終わらせておく」ことなんです。

どういうことか説明しますね。

運動生理学には、こんな言葉があります。

  • デッドポイント

  • セカンドウィンド

ちょっと難しそうに聞こえますが、大丈夫です。

デッドポイントとは、運動を始めてすぐにやってくる「めちゃくちゃしんどい時間」のこと。
体がまだ目覚めていなくて、酸素もうまく回っていない。
だから、息が苦しくて、体が動かない。これがデッドポイントです。

そして、しばらく運動を続けていると、体が慣れてきて、楽になってくる時間がきます。
それがセカンドウィンドです。

問題は、このデッドポイントを試合中に迎えてしまうことです。

よくあるのが、試合の第1Qでボロボロ、第2Qからようやく試合になる。
これは、ウォーミングアップでデッドポイントを済ませていない証拠です。


じゃあ、どんなアップをすればいいの?

「試合前も、いつもの練習と同じメニューやってます」
というチームは要注意。

普段通りのフットワークやレイアップだけでは、体は完全に起きません。

試合前は、もっと短時間で心拍数がグッと上がる運動が必要です。

たとえば…

  • 10秒全力ダッシュ×2本

  • サイドラインを2往復走ってベンチに戻る

  • 声を出して鬼ごっこ風のミニゲーム

こういった「遊び感覚」も含めて、しっかり体を起こすことがポイントです。

ちょっと苦しいくらいの運動をしておけば、試合開始と同時にセカンドウィンドに入れます。


バスケに必要な動き、ちゃんと入れてる?

ウォーミングアップには、もう1つ大事な観点があります。

それは、バスケットに必要な動きを全部やること

  • 走る(ダッシュ)

  • 跳ぶ(ジャンプ)

  • 投げる(パス・シュート)

ここまでは、どのチームでもやっていると思います。

でも、見落としがちなのがこちら。

  • コンタクト(ぶつかり合い)

  • 横の動き(スライド)

  • 回転する動き(ターン)

バスケでは、全体の約30%が「横の動き」と言われています。
でも、アップでは縦のダッシュばかりになっていませんか?

スライドステップやディフェンスの構え、リバウンドでのジャンプ→着地→ターン、
そういった動きがアップで体験できているか、見直してみてください。

あと、これは経験則ですが、回転系の動き(ジャンプターン、スピンなど)を入れると、体が一気に目覚めます。特に男子チームにはオススメです。


朝の試合でも、最初から戦えるチームになる

ということで、今日のまとめです。


朝の試合で動きが悪いのは、ウォーミングアップで“体が起きていない”からです。


対策としては、

  • ウォーミングアップでデッドポイントを越える

  • 普段通りではなく、短時間×高強度の運動

  • バスケに必要な動作(スライド・回転・コンタクト)を入れる

この3つを意識して、アップメニューを見直してみてください。

そうすれば、
「最初から動けてる!」
「朝一でもバッチリ声が出てる!」
そんなチームに変わっていきます。

 

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ABOUT ME
三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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