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試合中、シュートがまったく入らない選手への声かけ

試合中、シュートがまったく入らない選手への声かけ

こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。

今日は「試合中にシュートが全く入らない選手に、どう声をかけるか」というテーマでお話しします。小学生の試合から使える内容ですので、ぜひ最後までお読みください。ラジオ感覚で読んでいただければうれしいです。


シュートが入らない選手がチームに与える影響

試合でシュートがまったく入らない。そんな選手、どこのチームにもいますよね。その日の調子もありますし、もともとシュートが得意でないのに、試合になるとつい打ち続けてしまう選手もいます。

でも、シュートが外れ続けると選手本人はパニックになりますし、チームのリズムも崩れます。無理なシュートを打つと入らないだけでなく、ディフェンスへの戻りやリバウンドも遅れ、連携が乱れてしまうんです。

だからこそ、適切な声かけで選手を落ち着かせ、リズムを取り戻させるのがコーチの役目です。


「いいよ、打て」は逆効果

わたしの経験上、一番よくない声かけは「いいよ、いいよ、どんどん打て」です。

もちろん、チームを背負うエースシューターであれば別ですが、多くの場合そうではありません。だから、「今は打つな」という判断も必要なんです。

ただ、「打つな」と強く言ってしまうと、本当に怖くなって打てなくなってしまうので、わたしはこう言います。

「今は我慢しろ」

チャンスが来るまで我慢しよう、というニュアンスです。これなら選手も受け入れやすいですし、「次のチャンスは自分にもある」と前向きに考えられます。


別の役割を明確に伝える

ただ「我慢しろ」とだけ言っても不十分です。大事なのは、別の役割を具体的に伝えてあげること。

たとえば、体が大きい子には
→「リバウンドをがんばれ、スクリーンで体を張れ」

スピードがある子には
→「ドライブしてファウルをもらってこい」

こうやって、選手に「今やるべきこと」を明確にすると、気持ちも切り替わりやすくなります。

シュータータイプの選手が完全にマークされているなら、「スクリーンをかけろ」というのも効果的です。**「ボールが欲しければスクリーナーになれ」**という格言もあるぐらいです。


簡単な1本で流れを変える

さらにわたしが大事にしているのは、「簡単な1本を決めさせること」です。

ゴール下のレイアップやフリースローでいいので、まず1本決めさせると、不思議なほど気持ちが落ち着いてきます。落ち着けば、次のジャンプシュートも決まりやすくなる。そんなものです。

なので、こう声をかけます。

「まずはリバウンドとドライブに専念して、流れの中で簡単な1本を決めよう」

そしてそれが決まったら、すかさずこうです。

「今度は外のシュートも入るぞ」

これだけで、選手の表情が変わります。


ベンチで一度落ち着かせるのもアリ

どうしても修正が難しい場合は、一度ベンチに下げて話すのもアリです。

少しボールを触らせて気持ちを整えてからコートに戻すと、意外と次のシュートは決まったりします。これは小学生にも効果がありますので、ぜひ試してみてください。


試合は練習じゃない

最後にこれだけは覚えておいてください。

試合は練習ではありません。

練習ではどんどんチャレンジしていい。でも試合ではその日の調子に合わせて、入る人が、入る場所から打つ。それがチームにとって一番大事なことです。

 

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ABOUT ME
三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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