ポジションを決めることは本当に必要か?
こんにちは、三原です。いつもブログを読んでくださり、ありがとうございます。
今日は多くの指導者や選手から寄せられる質問にお答えしたいと思います。テーマは「ポジションは決めるべきか?」という話です。
みなさんはどう思いますか?選手に「ガード」「フォワード」「センター」といったポジションをはっきり決めた方がいいのか。それとも、決めずにポジションレスで育てる方がいいのか。これは本当に意見が分かれるところですよね。
まず結論から申し上げると、私は「ポジションを決めるべき」だと思っています。これは私がこれまで22年間、高校・大学の男子チームを指導してきた経験からの考えです。
なぜそう思うのか。順を追ってお話しします。
上のレベルほど役割が求められる
NBAやBリーグ、日本代表の動きを見ていると、チーム編成のニュースでは必ず「センターが必要だから獲得する」「ガードが不足している」といった言葉が出てきます。それだけチームにおける「役割」が重視されているのです。上のレベルに行くほど、役割分担を前提にチーム作りがされています。
一方で、近年は「ポジションレス」という考え方も広まっています。確かに選手の技術が高くなり、ガードの選手がリバウンドを取ったり、センターの選手が外からシュートを打ったりと、かつてより柔軟にプレーできるようになりました。その結果、ポジションを決めずに育てる方がいいのでは、という意見も理解できます。
実際、私もポジションレスでチームを作ったことがありますし、逆にガチガチにポジションを決めてチームを作ったこともあります。どちらのやり方にもメリットとデメリットがあるのは確かです。
役割が決まると選手はやりやすい
私が経験から感じるのは、役割がはっきり決まっていた方が選手はプレーしやすい、ということです。ポジションレスのチームでは「自分は何をしたらいいのか分からない」という不満が出やすいのです。役割が決まっていれば、自分のやるべきことに集中できます。
コーチとしても「あなたはガードとしてこれを期待している」「あなたはセンターとしてここを頑張れ」とはっきり伝えられる方が、指導もしやすいですし、アドバイスも具体的にできます。結果として、チーム全体の方向性も整います。
みんなが同じことをするのは理想。でも現実は…
もちろん、理想を言えば全員が何でもできる選手になってほしいです。ガードもフォワードもセンターも関係なく、どこからでも攻められる。それができれば最高でしょう。
でも現実は、みんなが中途半端になりがちです。スラムダンクの湘北高校のように、宮城、三井、赤木がそれぞれ全然違う役割を果たしてこそ、チームは強くなる。あれがまさに理想のオフェンスだと思っています。
実際、チームには自然と1人か2人の得点源が決まります。その選手がシュートを打ち、他の選手はスクリーンやリバウンド、アシストやディフェンスで支える。それでいいのです。全員が同じことをやろうとすると、かえってプレーが固まってしまい、自由さが失われます。
ポジションを決める=自由を奪う?
こう話すと「ポジションを決めるなんて自由を奪うのでは?」と思う方もいるでしょう。実は逆です。役割を決めることは、その選手を自由にするための第一歩なのです。
役割がないと、選手はプレーの指針を見失いがちです。「パスしたらこうしなさい、カットしなさい」といった細かい約束事に縛られがちです。それよりも「あなたはゴール下を任せる」「あなたはどんどんボールを運んでシュートしろ」と大枠の役割を与え、その中で自分なりに工夫させる方が、選手は自由に発想できますし、個性を発揮できます。
もちろん、背の高い選手に「ドリブルは禁止」と決めつけるような極端な指導は良くありません。でも、チームの中で「あなたはこの役割、私はこの役割」と互いに理解してプレーする方が、結果としてチームは良くなると私は信じています。
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