タイムアウトはいつ取る?迷わない目安はここです
こんにちは、三原です。
いつも読んでくださってありがとうございます。
今日のテーマは「タイムアウトをいつ取ればいいのか?」です。
この質問、私自身も何度も悩みましたし、実際に現場でよく聞かれる質問でもあります。
結論から言うと、目安は「6点、8点」です。
6点から8点の連続得点を許したらタイムアウトを取る、これが私の経験上しっくりくる目安です。
どうしてこの話をしようと思ったかというと、ちょうど女子日本代表がアジア大会でオーストラリアに敗れた試合を見たからです。
前半リードしていた日本が後半で逆転され、最後は79対67で敗れてしまいました。
特に第4クォーターの終盤、残り4分で7点差がついた場面でタイムアウトを取るかどうかが話題になっていたのです。
SNSでは「なぜここで取らなかったのか」という声も上がっていましたが、私はコーチとしてこのテーマを自分なりに整理したいなと思い、今回の記事を書いています。
タイムアウトの本当の目的
そもそもタイムアウトは何のためにあるのでしょうか?
多くの方が「休憩するため」「指示を出すため」と思われるかもしれません。
もちろん、それもありますが、私が考える最大の目的は「試合を中断すること」です。
選手交代でも休憩はできますし、コートサイドから大声で指示することもできます。
でも、試合の流れそのものを“ぶつっ”と切ることができるのは、タイムアウトだけです。
だから、いつ取るかの基準は、言い換えれば「流れを切りたい時」です。
その代表的なタイミングが、チームがパニックになりかけている時です。
キーワードは「パニック」
私の経験では、選手たちは連続得点を許した時にパニックに陥りやすいです。
例えば、ポンポンと6点、8点と連続で取られると、「やばい!」と気持ちが乱れ、判断が鈍くなります。
そんな時に試合をいったん止めて、「大丈夫だ、落ち着こう」と伝え、呼吸を整えることが非常に大事です。
この「パニック」を防ぐのがタイムアウトの最大の役割だと私は考えています。
逆に言えば、何も焦りがなく冷静に戦えているなら、無理に取る必要はありません。
数字の目安は「6点・8点」
とはいえ、「パニックになっているかどうか」は主観的なものです。
そこで私が目安にしているのが、連続で6点から8点取られたらタイムアウトです。
あるいは、リードされていた点差が6点、8点に開いた時も同じです。
なぜこの数字かというと、試合の流れが大きく相手に傾くのがこのタイミングだからです。
例えば、5点リードしていたのが一気に7点ビハインドになると、選手たちは一気に自信をなくします。
この6点、8点というのは、試合を左右する「境目」だと感じています。
逆に、20点差の試合が8点差まで縮まった時も、「これはまだわからないぞ!」とチームの士気が上がるものです。
その意味でも、6点、8点は重要な数字です。
指示のためのタイムアウトは必要か?
もちろん、タイムアウトを使ってディフェンスを変えたり、オフェンスのプレーを修正したりすることもあります。
でも、細かい指示は、実はタイムアウト以外でもできます。
例えば、フリースローの時にハドルを組んでキャプテンが一言伝える。
コーチがベンチから大声で伝える。
選手交代の時に指示を出す。
こういった方法で十分修正できる場合もあります。
だからこそ、私は「パニックになったらタイムアウト」という軸を持っているのです。
感性を信じる
最後に大事なことを付け加えたいのですが、これだけは覚えておいてください。
最終的にはコーチの感性が全てです。
今回の日本代表の試合も、ヘッドコーチはNBAでの経験もある方です。
「なぜあのタイミングで取らなかったのか」と外野は言いますが、トップのコーチは私たちには見えないものを感じ取って判断しています。
優れたコーチほど、感性でタイムアウトを取るタイミングが絶妙です。
逆に、ずっと我慢して取らないという選択も時には必要です。
私たちも、自分の感性を磨く努力をしていきたいものです。
「目安は6点、8点、ただし最終的には感性で決める」
この言葉を胸に刻んでおいてください。
タイムアウトが苦手な方にとって、今回の話が少しでも参考になれば嬉しいです。
そして、ぜひご自身の現場で試してみてください。
感性を磨きながら、チームを導いていきましょう。
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