YouTube原稿

パスはドリブルより速い!2対2練習のすすめ

パスはドリブルより速い!2対2練習のすすめ

こんにちは、三原です。今日も「バスケの大学」に来てくださってありがとうございます。

今回は「パスを使った2対2の練習法」について、お話しします。

前回は1対1の練習を紹介しましたが、好評だったので、今回はその続編として「2対2」。特に「パス」にフォーカスして、お届けします。


パスの魅力、ドリブルとの違い

まず、前提として伝えたいのは、パスのほうがドリブルよりも速いということ。これはすごく大事な視点です。もちろん、ドリブルがダメと言っているわけではありません。でも、ドリブルは「持っている本人」が動くだけ。対してパスは、瞬時に10メートルでも20メートルでもボールを運べる。これは大きな違いです。

さらにパスには「強弱」と「長短」があります。このバリエーションがディフェンスにとって非常に守りにくい要素になります。


中学生以下には「パッシングゲーム」がおすすめ

ドリブルで打開するスタイルは、どうしても個人技頼みになります。特定の上手な子は伸びますが、チーム全体の底上げには繋がりにくい。

一方、パスとキャッチを重視するチームでは、全員が参加できて、全員がうまくなる。特に中学生以下には、パッシングゲームで「うまくなる土台」を作るのが、長期的に見て良いと思います。


基本の2対2練習法(その1)

では、具体的な練習方法です。

まずは「2対0」で、ディフェンスをつけずに行います。

トップにパサーを置き、ウイングとローポストの選手が主役になります。ウイングはVカットでボールをもらい、ポストにエントリー。ここからがポイントです。

パスを出したウイングの選手は「バックアタック」、つまりディフェンスの背中側に動きます。ディフェンスはパスが入ると、必ずカバーに寄るので、その「背中側」を突いてリターンパスをもらい、シュート。

この一連の流れを、まずはダミーディフェンスで行って、慣れてきたらライブでやりましょう。


ショートコーナーを使ったギブ&ゴー(その2)

2つ目の練習は、「ショートコーナー」を使ったギブ&ゴー。

ポストの位置をローポストではなく、ブロックより少し外の「ショートコーナー」に変えるだけで、スペースが広がり、低身長の選手でも勝負できるようになります。

ここでも、パスを出したらカット。背中側を通れなかったら、フロントカットに切り替える。これをテンポよく繰り返します。

ショートコーナーは盲点になりがちですが、すごく大事な場所です。


ディナイへの対応:ハイポストフラッシュ

試合では当然、ディフェンスも対策してきます。例えば、ウイングへのパスをディナイされて入らない、という場面。

その場合は、ポストマンがハイポストにフラッシュして中継点になる。そしてその瞬間、ウイングはバックドアカット。タイミングが合えば、そのままレイアップも可能です。

このプレーが成立しなければ、コーナーにカットしてボールを受けて、もう一度インサイドへ。2回目の動きで、またリターンパスをもらう。


動き続けること、それが大事

大事なのは、「パスをしたら、すぐ動く」こと。

ディフェンスはボールを持ってる人を一番意識していますが、手からボールが離れた瞬間に一瞬だけ「気が抜ける」ことがあります。その瞬間を突いて、カットを入れる。これがバスケの醍醐味です。

練習では、「止まらないこと」「連続性を持たせること」が重要です。


最終ステップ:ライブの2対2から3対3へ

ここまでの動きが習慣化されたら、次はライブで2対2。さらにそこから3対3へと発展させていきます。

2対2で覚えた「ポストエントリー→カット→リターンパス」という一連の流れを、3人目がどう絡んでいくか。そうすると、実戦でのプレーに直結してきます。


まとめ

・パスはドリブルより速い
・背中側への動きで、リターンパスをもらう
・ショートコーナーは、低身長チームの強い味方
・パスをしたら、止まらず動く
・ディナイされたら、ハイポストフラッシュとバックドア
・最後は3対3のライブ練習へ発展させよう


あなたのチームでも、ぜひこの2対2の練習を取り入れてみてください。

パスを大切にすることで、全員が関われる楽しいバスケットになるはずです。

最後にお知らせ

ありがとうございました。

バスケの大学では、指導者の悩み解決になるお話を無料メルマガで発信しています。

最初の1通目でプレゼント動画もありますので、ぜひこれを機にメルマガの登録をよろしくお願いします。

無料メルマガ講座はこちら

 

YouTube「バスケの大学」では、ラジオだけでは伝わらない図などを使った戦術解説をしています。

週に1~2本の放送をアップしているので、ぜひこちらもチェックしてください。

最後に、バスケの大学「研究室」では現在進行形で手掛けている最新のチーム作りについて、ほぼ毎日三原が記事を投稿しています。

  • ここでしか書けない話を共有したり
  • メンバーさん全員の質問に真剣に答えたり
  • 月に1回のオンライン勉強をやったり

しています。もし興味のある方は案内ページを一度のぞいてみてください。

バスケの大学「研究室」 ご案内 こんにちは、三原です。 いつも「バスケの大学」をありがとうございます。 バスケの大学には「研究室」というコミュニティ...

最後までブログをお読みくださり、感謝しています。

ありがとうございます。

三原学でした。それでは、また。

追記

アマゾンの電子書籍(kindle)で本をたくさん出しています。

わたしの作品一覧はこちらです

ちなみに、アマゾンアンリミテッドの方はすべて無料で読めます。

あと、アマゾンといえば、耳で聞くオーディブルもおすすめです。

無料キャンペーン中にダウンロードした本は、ずっと聞き続けられるので、お試しすることをおすすめします

ABOUT ME
三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
バスケの大学メルマガ

記事を最後までお読みくださり、感謝しています!

このブログをお読みのあなたは、きっとバスケの悩み、特にチームづくりのことでいろいろと悩んでいることでしょう。

そんなあなたはぜひ「バスケの大学メルマガ」をのぞいてみてください。

同じように指導に悩み、解決してきたわたしが、チームづくりのノウハウをお伝えします。

最初の1通目で「練習メニューの作り方」という特典動画もプレゼントしてます。

無料でメルマガ講座を購読する!

 

チームづくりのコツを無料で学べる!
詳細はコチラ
チームづくりのコツを無料で学べる!
詳細はコチラ