小学生だけど相手がスクリーンしてきます。それで負けてしまいます
こんにちは、三原です。
今日もブログを読んでいただき、ありがとうございます。
今回はYouTubeに寄せられたある質問について、私の考えをお話ししたいと思います。とてもリアルで、共感される方も多いのではないかと思います。まずはその質問を紹介します。
いただいた質問
県大会に進むと、強いチームは必ずスクリーンとオールコートのマンツーマンプレスをしてきます。
うちのチームのヘッドコーチも「スクリーンはしない」と明言していますが、県大会の準決くらいだと負けてしまいます。
我が子は小学4年生ですが、プレスやスクリーンの知識を教えて、それをされた時の対策を教えていきたいと思うのですが、それもせずに、ただただ負け続ける方が教育的に良いのでしょうか？
負けていいはずがない
ご質問ありがとうございます。正直、このコメントからは質問というよりも「このまま負け続けるのが本当に良いのか？」という、親としての葛藤や悔しさがにじみ出ています。
まずはっきり申し上げますと、
「負けていいはずがない」
と、私は思っています。
もちろん、頑張って取り組んだ結果の「負け」はありますし、それは大切な経験です。でも「負けてもいいからこのままで」と開き直ってしまうと、それは成長の機会を逃すことになります。
スクリーンは「しない」けど、「守り方は教える」
さて、スクリーンについて。
私は以前「小学生にスクリーンを教えるべきではない」という動画を出しました。その考えは今でも変わりません。
なぜなら、スクリーンというのは「1対1を補助するもの」であって、1対1で相手を抜く技術を習得する前に、それを補助してしまうと、本当に必要な力が身につかないからです。
小学生にとって一番大事なのは、自力で相手を抜くこと。その力を育てることが第一です。
ただし、現実として相手がスクリーンを使ってくるなら、その守り方だけは練習しておくべきです。
「自分たちは使わないけど、守る練習はする」
それが現実的な対応です。
難しい技術はいりません。簡単なスイッチディフェンスや、スクリーンが来たら声をかけて交代する、そういった基本で充分です。
プレスはむしろ「やるべき」
次にプレスについて。
これはむしろ、積極的に「自分たちでも使うべき」だと私は考えています。
プレスは小学生のバスケットでとても効果的です。特にフルコートでの攻防が多いこの年代では、プレスを仕掛けることで試合の主導権を握りやすくなります。
それだけでなく、プレスの練習を通じて「脚力」が鍛えられます。
私の好きな吉井四郎先生は「強さの秘訣は脚力にある」とおっしゃっています。プレスのトレーニングは、まさにその脚力を育てる絶好の手段なのです。
守られるだけでなく、守る側になろう。
この発想が、子どもたちを大きく成長させると思います。
勝つことが目的ではない、でも「負けていい」は違う
今回のご質問に対して、私の結論をまとめると、
-
スクリーンをしない方針でも良いが、守り方は教える
-
プレスは積極的に練習し、自分たちも使ってみる
-
「負けていい」という前提でやることには、教育的な意味はない
ということです。
小学生である今だからこそ、技術や戦術の引き出しを少しずつ増やしてあげることが、長い目で見たときの「好きになるきっかけ」になります。
それが「教育的に良いこと」だと、私は思います。
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三原学でした。それでは、また。
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