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指導者は嫌われたっていいじゃないか【バスケの大学・三原学】

こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。

この記事はラジオの原稿です。

※音声で聞きたい方はこちら

今日のテーマは「指導者は嫌われたっていいじゃないか」という話です。

このタイトルを見て、「えっ?」と思った方もいるかもしれません。 でも、じっくり読んでみてください。

指導者は人気者でなくてもいい

バスケットボールの指導者というと、チームのみんなに慕われて、頼りにされて、愛される存在でありたいと思うものです。

でも、これって本当に必要でしょうか?

たしかに、人間関係は大事です。 指導者と選手の信頼関係がないと、チームがうまく回らないこともあります。

でも、一方で「みんなに好かれよう」として、やるべきことをやらなかったら、どうでしょう?

例えば、厳しいトレーニング。 例えば、ルールを守らせること。 例えば、チームのために個人の我を抑えさせること。

これらを徹底すると、「嫌なコーチ」と思われることもあるでしょう。

でも、ここで大事なのは「嫌われることを恐れない」ということです。

ジミー・バトラーの例

この話をしようと思ったのは、NBAのトレードニュースを見たからです。

マイアミ・ヒートの中心選手、ジミー・バトラーがゴールデンステート・ウォリアーズに移籍しました。

バトラーはヒートに貢献し続けた選手でした。

2020年のNBAファイナルでは、ほぼ一人でチームを引っ張り、奮闘しました。

でも、今回のトレードで彼は「やっとマイアミを出られた」と発言しました。

普通なら、「チームに感謝する」とか、「新しい挑戦にワクワクしている」とか言うところですが、彼の発言は明らかにヒートの環境に不満があったことを示しています。

特に、ヒートの名物GMであるパット・ライリーとの関係が問題だったと言われています。

パット・ライリーという指導者

パット・ライリーはNBAの伝説的な指導者であり、勝利への執着が強いことで有名です。

彼はもともとロサンゼルス・レイカーズのヘッドコーチとして4度の優勝を果たし、その後ニューヨーク・ニックス、マイアミ・ヒートで指導者として成功を収めました。

ライリーの哲学はシンプルですが徹底しています。

・徹底した規律 ・ハードワークの重視 ・勝利のためにすべてを捧げる姿勢

ヒートの「ヒート・カルチャー」と呼ばれる厳しいトレーニングやルールは、ライリーの手によって作られました。

例えば、体脂肪率の管理が徹底されており、規定を超えた場合は試合に出られないこともあります。

また、練習では常に高い強度が求められ、選手は全力を尽くすことが当然とされています。

この姿勢が、ヒートを常に競争力のあるチームに保っている要因の一つです。

その厳しさに耐えられない選手も少なくありません。

ただし、ライリーの指導を高く評価している選手も多く、その代表がマジック・ジョンソンです。

マジック・ジョンソンとパット・ライリー

マジック・ジョンソンは、NBA史上最も偉大なポイントガードの一人であり、ロサンゼルス・レイカーズの黄金時代を築いた中心選手です。

彼はライリーのもとでプレーし、共に5度のNBAチャンピオンに輝きました。

ジョンソンはライリーについて、「彼がいなければ、自分はここまで成功しなかった」と語っています。

ライリーの指導のもとで、ジョンソンは自らの才能を最大限に発揮し、レイカーズを「ショータイム・レイカーズ」として一時代を築きました。

ライリーと対立した選手たち

しかし、ライリーの指導方法はすべての選手に受け入れられたわけではありません。

例えば、バイロン・スコットはライリーの厳しい指導とプレッシャーに不満を持ち、結果的にチームを去ることになりました。

また、ティム・ハーダウェイもライリーの要求の高さに反発し、チームとの関係が悪化しました。

さらに、シャキール・オニールはライリーの管理体制や厳格なルールに納得できず、ヒートを離れる原因の一つになったと言われています。

ライリーは選手に対して絶対的な規律を求め、時には衝突することもありました。

しかし、彼の厳格な指導がチームを成功に導いたのもまた事実です。

嫌われる勇気を持とう

でも、パット・ライリーのやり方は間違っているのでしょうか?

結果を見れば、そうではありません。

ヒートは、彼の指導のもとで何度も優勝争いを繰り広げ、強いカルチャーを築いてきました。

彼は、すべての選手に好かれることを目指したのではなく、「勝てるチームを作る」ことに集中したのです。

その結果、嫌われることもあった。

でも、だからこそ彼の実績がある。

まとめ

・指導者はみんなに好かれる必要はない

・やるべきことをやると、時には嫌われることもある

・でも、それがチームのためになるなら、貫くべき

・パット・ライリーのように、結果を出すことにフォーカスしよう

・たった1人にでも「この人はすごい」と思われれば、それで十分

あなたはどう思いますか?

「指導者は嫌われてもいいのか?」

ぜひ、コメントで意見を聞かせてください。

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ABOUT ME
三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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