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将来を考えると、部活とクラブチーム、どっちがいいの?【バスケの大学・三原学】

こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。

この記事はラジオの原稿です。

※音声で聞きたい方はこちら

部活とクラブチーム、どっちがいいの?【バスケの大学・三原学】

こんにちは、三原です。
いつもありがとうございます。

今日のテーマは、「部活とクラブチーム、どっちがいいの?」という話。
YouTubeのコメント欄に、こんな質問をいただきました。


「息子が今年中学生になります。ミニバススクールで小学生を過ごし、カテゴリーが上がるにつれて、いろんなクラブチームのトライアウトを受けていますが、なかなか良い結果が出ていません。春からどの環境でバスケをするのか悩んでいます。

バスケの実力が大切なのはもちろんですが、所属するチームやコーチの影響で、次のカテゴリーの進路も変わると聞きます。高校やアンダー18を視野に入れ、やはり強いチーム、有名コーチがいるクラブに入るのが良い選択でしょうか?

なんだかスポーツの世界もお受験みたいだなと感じています。三原先生のご意見を聞かせてください。」


こういう悩み、ありますよね。
昔は部活しか選択肢がなかったですが、今はクラブチームも増え、選択肢が広がった分、どちらを選べばいいのか迷う人も多いと思います。

まず、大前提として私は部活動の指導者です。
なので、少し部活寄りの話になってしまうかもしれませんが、そこはご了承ください。

部活のメリットは「生活と一体」&「費用の安さ」

まず、部活のメリットは2つあります。

  1. 生活と一体化している
    学校生活の中でバスケットができるので、勉強や生活指導、友達との関わりが自然に含まれます。人生経験として、人間教育の面でも良い環境です。
  2. 費用がかからない
    部活は基本的に習い事ではないので、クラブチームのように毎月の月謝が発生することはありません。遠征費やユニフォーム代はかかりますが、それでもクラブチームより安く済む場合が多いです。

また、部活は学校内で活動するので、送迎の手間が少なく、親の負担が少ないのもポイントです。

クラブチームのメリットは「専門性」&「環境」

一方で、クラブチームのメリットも2つあります。

  1. 専門性が高い
    コーチがバスケット専門の指導者であることが多く、質の高い練習が受けられます。Bリーグのアカデミーなどのクラブでは、トップレベルの指導を受ける機会もあります。
  2. 環境が整っている
    体育館の設備が充実していたり、同じように高いレベルを目指す仲間が集まっていたりと、バスケットに集中しやすい環境が整っています。

どちらを選ぶべきか?

ここまで聞くと、「どちらもメリットがあるな」と思うでしょう。
正直に言うと、「絶対にこっちがいい!」とは言えません。
大切なのは、お子さんの成長に合った環境を選ぶことです。

確実におすすめしたいのは、「見学に行くこと」です。
どんなに評判のいいチームでも、実際に行ってみないと雰囲気は分かりません。
指導者との相性、仲間との相性、通いやすさなど、言葉では説明できない「フィット感」があります。

また、親だけで決めるのではなく、子どもと一緒に見学し、話し合うのが大事です。
「名前だけで決める」のはリスクが大きいので、避けるべきです。

例えば、「あのチームは強いから」とか、「Bリーグの下部組織だから」といった理由だけで決めると、いざ入った後に「思っていたのと違った…」となることもあります。
強豪チームに入っても、試合に出られなかったり、レベルが合わなかったりすると、バスケの楽しさを感じられなくなることもあります。

「お受験」にならないように

質問者さんもおっしゃっていましたが、スポーツの世界も「お受験」みたいになってきています。
有名校に行けば良い、強いクラブに行けば良い、という発想は、実はあまり良くありません。

例えば、お受験で有名校に入ったとしても、
・通学が大変
・授業についていけない
・学校が合わずにしんどい

こうなったら、本末転倒ですよね。
バスケも同じで、ただ「強いチームに入る」ことが目的になってしまうと、本来の成長の機会を失ってしまう可能性があります。

大切なのは、
・通いやすいか?
・子どもが楽しく成長できる環境か?
・指導者と相性が良いか?

この3つをしっかりチェックすることです。

進路に関わる?→最終的には「実力」

「どのクラブや部活に所属しているかで進路が変わる」という話もありますが、これも絶対ではありません。
もちろん、良い指導者の下で学ぶことができれば、次のカテゴリーで声がかかる可能性は高まります。
しかし、最終的に進路を決めるのは「その子の実力」です。

強いクラブにいても、試合に出られず埋もれてしまうよりは、
自分に合った環境でしっかりプレーし、成長していく方が良いでしょう。

まとめ

部活とクラブチーム、それぞれにメリットがあります。

部活のメリット

  • 学校生活と一体になっている
  • 費用がかからない
  • 親の負担が少ない

クラブチームのメリット

  • 専門性が高い指導を受けられる
  • バスケに集中できる環境がある

どちらが良いかは、子ども自身の性格や目標、家庭の状況によって変わります。

「とにかく強いチームに行く」よりも、
「その子が成長できる環境を選ぶ」ことが大切。

そのためにも、まずはたくさんのチームを見学し、指導者や環境をじっくり見極めましょう。
焦らず、自分に合った環境を選ぶことが、バスケットを長く楽しく続ける秘訣です。

 

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ABOUT ME
三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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