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小学生にも走り込みはさせた方がいいのか?【バスケの大学・三原学】

こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。

※YouTubeアップしました

小学生にも走り込みはさせた方がいいのか?

こんにちは、三原です。

今日は「小学生に走り込みは必要か?」というテーマでお話しします。

先日、こんな質問をいただきました。


質問
「現在、沖縄でミニバスの指導をしています。小学生にとって、体力向上を目的とした走り込みはどれくらい必要でしょうか?
走るメニューを重点的に取り入れているチームもあれば、技術向上を優先するチームもあり、どちらが効果的なのか迷っています。」


この質問に対するわたしの結論は、「やってもいいけど、最大の効果が出るのは中学生以降」 です。

なぜそう言えるのか?
今日はこの理由を詳しく解説していきます。


1. 小学生のトレーニングの基本は「巧緻性」

子どもの体力トレーニングには、年齢によって適したものがあります。

特に小学生の時期に最も効果があるのは、「巧緻性(コーディネーション能力)」を鍛えることです。

たとえば、自転車に乗る、スキーをする、一輪車に乗る。

こういった動きって、いったん習得するとずっとできるようになりますよね?

これは神経系の発達がピークにある小学生だからこそ、身につきやすい能力 なんです。

バスケの技術を向上させるためにも、小学生には「真似る力」を伸ばすことが最優先。

だから、走り込みよりも**「いろんな動きを経験する」こと** が大切になります。


2. 体力を鍛えるなら、中学生以降が効果的

では、走り込みは全く必要ないのか?

そうではありません。

ただし、本当に走り込みの効果が最大化されるのは、中学生以降です。

  • 小学生 :巧緻性(コーディネーション)を鍛える時期
  • 中学生 :心肺機能(持久力)を鍛える時期
  • 高校生 :筋力を鍛える時期

このように、人間の成長段階に応じて最適なトレーニングが変わります。

持久力を高める走り込みは、中学生になってから本格的に取り入れる方が効率的 です。


3. 小学生に「走る習慣」をつけるのはアリ

じゃあ、小学生はまったく走らなくていいの?

そういうわけでもありません。

バスケットボールは走るスポーツなので、ある程度は**「走る習慣」をつけること** は大切です。

たとえば、

  • ウォーミングアップでコートを走る(右回り15周、左回り15周)
  • ボールを使ったランニングドリル(ランニングシュート、1対1など)
  • ゲーム形式の練習で走りながらプレーする

こういった形で、楽しく走れる環境を作ってあげるのがベスト です。


4. 走り込みの「目的」を間違えないこと

小学生の指導でよくあるのが、「根性をつけるために走らせる」という考え方。

でも、これはあまり効果的ではありません。

走り込みには、「持久力を鍛える」という明確な目的が必要です。

ただし、小学生のうちは「体力向上」よりも「いろんな動きを身につける」ことが最優先。

だから、走り込みを取り入れるなら、「走る習慣をつける」くらいの感覚でやるのがちょうどいいと思います。


5. まとめ

  • 小学生の時期は 巧緻性(コーディネーション能力) を鍛えるのが最優先
  • 持久力トレーニング(走り込み)は中学生以降 で効果が最大化する
  • ただし、小学生にも 「走る習慣」をつける ことは大事
  • 無意味な根性論で走らせるのではなく、バスケの動きの中で楽しく走る工夫

結論としては、「小学生に走り込みをやらせてもいいけど、メインは巧緻性を鍛えること。走り込みは補助的にやるのがベスト」 ということになります。

バスケの指導者のみなさんの参考になれば嬉しいです!

今日の参考文献

 

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三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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