こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。
この記事はラジオの原稿です。
井上眞一先生から学んだ3つのこと
こんにちは、三原です
今日は特別なテーマでお話しします。「井上眞一先生から学んだこと」。
2024年の大晦日、高校バスケット界を代表する名指導者、井上眞一先生が78歳でご逝去されました。
先生の功績は、高校バスケ界を大きく変えたといっても過言ではありません。
その教えや姿勢には、私たち指導者が学ぶべきことがたくさん詰まっています。
わたしは井上先生と面識はありません。たんなる1ファンです
だから先生と親しい人からすると「それちょっとちがうんじゃない」ということがあるかもしれません。その点はご了承ください
本記事では、井上先生の偉業を振り返りつつ、私が特に感銘を受けた3つの教えを共有します。
井上眞一先生の偉業
井上眞一先生の経歴は、輝かしいものでした。
指導者としてのキャリアは1980年にスタート。中学バスケットボールでは、全国大会6連覇を達成し、前人未到の記録を打ち立てました。
その後、名古屋短期大学附属高校(現・桜花学園高校)の指導者としても、驚異的な実績を残します。
特に注目すべきは、高校タイトルでの71回全国優勝という記録。これは能代工業が持つ58回を大きく上回り、日本バスケットボール史に燦然と輝く成果です。
井上先生が育てた選手たちは、国内外で活躍し、オリンピックやWリーグでその名を刻みました。
このような背景を知ると、井上先生が日本バスケ界にどれほど大きな影響を与えたかがよく分かります。
1. インサイドの重要性
井上先生が率いる桜花学園の試合を見ていると、最も印象的なのがインサイドの強さです。
ペイントエリアでの競り合いに抜群の強さを誇り、リバウンドやディフェンスでの安定感はチームの核でした。
ゴール下での攻防は試合の勝敗を大きく左右しますが、井上先生はその重要性を常に選手たちに教えていました。
私自身もこの教えを意識し、指導しています。
バスケットボールはシュートやスリーポイントだけでなく、インサイドでのプレイが試合を制する要素になります。
井上先生のチームがペイントエリアで確実に得点を重ねる姿は、私にとって「試合を勝ち切るチーム作り」とは何かを考えさせるものでした。
この視点を生かし、日々の練習でインサイドプレイを磨く重要性を選手たちに伝えています。
2. ファンダメンタルとセットプレイの両立
井上先生の指導スタイルで忘れてはならないのが、ファンダメンタル(基礎技術)の徹底です。
いくら才能のある選手であっても、基本をおろそかにしては成長が止まります。
そのため、桜花学園の練習ではパスやドリブル、シュートフォームといった基本動作を徹底的に磨き上げることが常に求められていました。
しかし、井上先生のチームの特筆すべき点は、ファンダメンタルに加えてセットプレイの完成度も非常に高かったことです。
ファンダメンタルが強いチーム、あるいはセットプレイだけに頼るチームは数多く存在しますが、この両方を高度に両立させているチームは決して多くありません。
それを実現していた井上先生のチームは、どんな場面でも冷静に対応できる柔軟性を持っていました。
私も井上先生の教えを参考にしつつ、選手たちに基本の重要性と戦術的な応用力の両方を身につけてもらうよう心掛けています。
両者が相乗効果を生むとき、真に強いチームが完成すると確信しています。
3. 選手として育て、人として成長させる
「まず選手として育てること」。井上先生がインタビューで語られたこの言葉は、指導者にとっての大きなヒントです。
先生は「バスケが好きな子どもたちに、まずバスケットに夢中になってもらうこと」を最優先していました。その中で選手として成長させ、人間性の発達は後からついてくるものだと信じて指導していました。
私もこの考えに共感しています。人間として成長させることはもちろん大事ですが、それを急ぐあまり、バスケを楽しむ心が削がれてしまっては元も子もありません。
選手たちがバスケットを好きになり、勝利の喜びを味わいながら自然に人として成長していく。このプロセスこそ、指導者が目指すべき理想だと私も感じています。
最後に
井上眞一先生の教えは、私たち指導者にとって永遠の財産です。その教えを胸に、選手たちと共に成長し続けることが先生への恩返しになると思います。先生のご冥福を心からお祈り申し上げます。
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