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周囲に熱意が伝わらない? 5つの対応策 25-1-24 #483

こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。

この記事はラジオの原稿です。

※音声で聞きたい方はこちら

周囲に熱意が伝わらない?5つの対応策

こんにちは、三原です。

今回のテーマは「他人に熱意を伝える5つの方法」です。
熱意が伝わらないと感じている方や、チーム全体を熱意で満たしたいと思っている方に、具体的な対応策をお話しします。


まずは「262の法則」を知る

最初に理解しておきたいのは、「262の法則」という組織論の話です。
どんな組織にも、次のような人の分布があります。

  • 2割の人は、あなたのことを好きで、協力的
  • 6割の人は、中立的で特にどちらの立場でもない
  • 2割の人は、あなたを好ましく思わない

これは、やる気や熱意の度合いにも当てはまります。
つい、やる気のない2割に目を向けがちですが、チーム全体を良い方向に進めるためには、この「中立的な6割」を上の2割に引き上げることが大切です。


熱意を伝える5つの方法

では、ここから具体的な5つの方法を解説します。


1. アクティブリスニングに徹する

まずは、選手たちや仲間の声をしっかり聞くことが重要です。

具体的な方法:

  • 1対1の面談を定期的に実施
  • グループ面談で本音を引き出す
  • ノートの交換日記を活用して、文字で意見をもらう

リーダーや指導者が耳を傾けることで、信頼関係が生まれ、熱意が伝わりやすくなります。


2. アクティブリスニングを伝える

次に、キャプテンやリーダー層にアクティブリスニングの重要性を伝えましょう。

「自分が技術的に優れていればチームがまとまる」と誤解している選手もいますが、実際にはメンバーの話を聞くことで信頼関係が構築されます。
アクティブリスニングを通じて、仲間の声を引き出すことが、リーダーに求められる大切なスキルです。


3. 目標を高く持ち、練習の要求を高める

リーダーの熱意をチームに浸透させるには、目標設定がカギになります。
チーム全体がリーダーの目指すゴールを共有できるよう、指導者が橋渡し役となることが大切です。

具体例:

  • 試合で勝つために必要な具体的な戦術やスキルを明示する
  • メンバーのモチベーションに応じて練習内容を調整する

4. 練習を工夫する

練習が単調でつまらなくなると、選手の熱意が失われてしまいます。
「似ているけれど少し違う練習」を取り入れることで、選手たちの興味を引き続けましょう。

また、試合を意識した実践的な練習も効果的です。


5. 長期的視点でチームを見る

最後に、視野を広げ、長期的な目標を持つことを意識しましょう。

例えば:

  • 1年間、3年間といったスパンで選手やチームの成長を見据える
  • 短期的な結果に一喜一憂せず、大きな成長に目を向ける

指導者自身が焦らず、冷静に選手の未来を描くことが大切です。


まとめ

「262の法則」で自分の立場を理解し、そのうえで「5つの方法」を実践することで、熱意をしっかりと周囲に伝えられるようになります。

一人ひとりが持っている熱意を引き出し、チーム全体を良い方向へと導くために、ぜひ試してみてください。

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三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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