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引退後に困らないように「セカンドキャリア教育」3つの視点 25-1-19 #478

こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。

この記事はラジオの原稿です。

※音声で聞きたい方はこちら

 

引退後に困らないために!セカンドキャリア教育の3つの視点

こんにちは、三原です!

今回は「セカンドキャリア教育」についてお話しします。

特に競技を引退した後の人生をどうデザインするか、指導者として考えるべきことを3つの視点からまとめてみました。

今後のバスケット界の未来にもつながるテーマなので、ぜひお付き合いください。


Bリーグが広げた可能性と課題

まずは少し現状の整理から。

2016年にスタートしたBリーグは今年で9年目。日本のバスケットボールは確実に盛り上がりを見せています。

高校生や大学生がBリーグとプロ契約を結ぶ例も増え、ドラフト制度も始まる予定だとか。

一方で、教員の視点からは「プロ選手になった後のセカンドキャリア」の重要性をひしひしと感じます。

スポーツ選手の引退平均年齢は20代後半から30代前半。日本社会の構造上、新卒としての採用チャンスを逃すと、社会復帰が難しくなるケースも。

だからこそ、現役時代に何を準備しておくべきかを考える必要があります。


セカンドキャリア教育の3つの視点

では具体的に、セカンドキャリアを充実させるために必要な視点を3つ挙げます。

1. 学びの大切さ

まずは「学ぶ姿勢を持ち続けること」。

プロ選手としての成功にも、日々新しい知識やスキルを吸収する力が不可欠です。外国人コーチや選手とのコミュニケーションには語学も必要。

引退後に全く異なる分野で活躍したいと思ったとき、学びの習慣があるかどうかが大きな違いを生みます。

「勉強は嫌い。でもスポーツは得意」という状態では、選択肢が狭まってしまいますよね。


2. お金の教育

次は「お金との付き合い方」。

現役中にどれだけ収入があっても、引退後に生活レベルを維持しようとすると破綻することがあります。

高校生や大学生がプロ入りする際に、収入と支出のバランスを考え、お金を計画的に使う力を身につけるべきです。

「生活レベルを上げない」という視点はとても重要。例えば、高収入だった現役時代からの浪費が引退後に大きな負担になるケースも。


3. コミュニケーション力

最後に「コミュニケーション力」。

引退後、新しい分野で成功するには人間関係がカギになります。スポーツ選手として培った「自我の強さ」メンタリティが邪魔をする場合もあるので、人の話を聞き、異なる価値観を尊重する力を養いましょう。

特に「プライドの高さ」をコントロールし、幅広い分野で活躍できる柔軟性を持つことが大切です。


まとめ

今回お伝えした3つの視点:

  1. 学びの大切さ
  2. お金の教育
  3. コミュニケーション力

これらを高校生や大学生のうちに育んでおくことが、選手たちの未来を豊かにする基盤になると信じています。

プロを目指す子どもたちだけでなく、すべての学生にとっても重要な視点です。

ぜひ、指導や教育の現場で参考にしてみてください!

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三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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