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深刻と真剣の大きな違い 24-8-24 #343

こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。

この記事はラジオの原稿です。

この放送は、Voicyでお話ししています。ぜひお聞きください

 

深刻と真剣の大きな違い – バスケットボール指導者のためのメンタルトレーニング

こんにちは、三原です。

いつもバスケの大学をご覧いただき、ありがとうございます。

今日は「深刻と真剣の大きな違い」について、詳しくお話ししていきたいと思います。

これは私が日頃から大切にしている考え方で、選手たちにもよく話をしているテーマです。

メンタル面での話になりますが、きっとあなたのチーム作りにも役立つはずです。

最後までお付き合いください。

緊張はほぐせない、むしろほぐすべきではない

まず最初に、緊張についてお話しします。

「緊張のほぐし方」というテーマで話をしてほしいと言われることが多いのですが、私は「緊張はほぐせない」と思っています。

それどころか、「ほぐすべきではない」とさえ考えています。

なぜでしょうか?

それは、緊張というのは戦うためのエネルギーの塊だからです。

もしこれをリラックスしようとか、力を抜いて軽く行こうとしてしまうと、かえって戦えなくなってしまうんです。

集中力が研ぎ澄まされている状態、それが緊張なんですね。

だからこそ、この緊張のエネルギーを受け入れて、うまく生かすことが大切なんです。

ほぐすのではなく、使う。

そんな考え方をしてみてはどうでしょうか。

例えば、試合直前の選手たちを見てください。

きっと、みんな緊張しているはずです。

でも、その緊張を無理にほぐそうとするのではなく、

「よし、この緊張感を使って、いつも以上のプレーをしよう」

そんな風に考えられるようになれば、緊張はむしろプラスに働くんです。

深刻と真剣の違い

さて、本題の「深刻と真剣の違い」についてです。

この2つの言葉、響きは似ていますよね。

でも、私はこの2つには大きな違いがあると考えています。

簡単に言えば、

「深刻」=うまくできないんじゃないかと不安に思っている状態 「真剣」=きっとうまくできると思っている状態

こんな感じです。

例えば、こんな違いがあります。

「深刻」:怖くて怖くてしょうがない 「真剣」:好きで好きでずっとやっちゃう

親御さんなら、子どもが夢中になってゲームをしたり、漫画を読んだりしている姿を思い浮かべてみてください。

あれが「真剣」な状態なんです。

子どもたちは、「このゲームは難しくて、自分にはクリアできないんじゃないか」なんて考えていません。

「きっとクリアできる」「もっと先に進める」と思っているからこそ、夢中になれるんです。

これが真剣さの本質なんですね。

練習は深刻?それとも真剣?

では、あなたのチームの練習はどうでしょうか?

選手たちは深刻になっていませんか?

それとも真剣に取り組んでいますか?

「こんなんじゃ試合に勝てないよ」

そんな雰囲気になっていないでしょうか?

もちろん、ミスを受け止めて改善することは大切です。

でも、その受け止め方が大事なんです。

「俺たちだったら絶対にうまくやれるから、ここ頑張ろうぜ!」

そんな雰囲気なら、それは「真剣」です。

一方で、

「またミスしてる。あいつ本当に使えねえな。こんなんじゃ絶対勝てねえよ」

これは「深刻」ですね。

深刻な状態では、選手たちは萎縮してしまいます。

「ミスしたらどうしよう」「怒られるかも」と考えてしまい、思い切ったプレーができなくなってしまうんです。

でも、真剣な状態なら違います。

「よし、次は絶対決めてやる!」「もっとうまくなれる!」

そんな前向きな気持ちで練習に取り組めるはずです。

パフォーマンスを左右するのは真剣さ

大事なのは、パフォーマンスとして考えた時、深刻な状態でいいプレーが出ることは絶対にないということです。

いいパフォーマンスが出る時は、必ず「これは勝てる」「これは行ける」と思い込んでいる真剣な状態なんです。

だからこそ、自分自身が追い込まれた時、緊張がほぐれない時こそ、

「今、自分は真剣かな?深刻かな?」

と、客観的に自分を見つめる時間を持つことが大切なんです。

もし深刻になっていたら、「あ、またやっちゃってんな」と気づいて、真剣な雰囲気に切り替える。

そんな習慣をつけていくといいですね。

これは選手だけでなく、指導者の私たちにも言えることです。

試合前、私たちも緊張しますよね。

「絶対に勝たなきゃ」「負けたらどうしよう」

そんな風に考えていると、つい深刻になってしまいます。

でも、そこで

「よし、みんなで楽しくバスケをしよう」「きっといいプレーができるはず」

そんな風に考えられれば、真剣な状態に切り替えられるんです。

真剣さの指標は「笑顔」

最後に、真剣さの簡単な指標をお伝えしましょう。

それは「笑顔」です。

努力の中に笑顔や笑いが起きていない時、あなたは深刻になっています。

逆に、笑えている時は真剣な状態です。

楽しくてしょうがない、そんなニコニコした感じ。

それが真剣さの表れなんです。

練習中、選手たちの表情を見てみてください。

みんな真剣な顔をしているけど、時折笑顔が見られる。

そんな練習が理想的なんです。

逆に、誰も笑顔が見られない、ピリピリした雰囲気。

それは要注意サインかもしれません。

いかがでしたか?

緊張は必ずしもほぐす必要はない。 むしろそのエネルギーを生かす。 そして、深刻ではなく真剣に取り組む。

この考え方を、ぜひあなたのチーム作りに活かしてみてください。

きっと、選手たちのパフォーマンスも、チームの雰囲気も良くなるはずです。

最後に、この「深刻と真剣の違い」を意識することは、バスケットボールだけでなく、人生においても大切なことだと私は考えています。

何か困難なことに直面した時、深刻になってしまうと、その問題から逃げ出したくなったり、諦めてしまいたくなったりします。

でも、真剣に向き合えば、「きっと乗り越えられる」「何か良い方法があるはず」と前向きに考えられるはずです。

バスケットボールを通じて、この「真剣さ」を身につけることができれば、それは選手たちの人生にとっても大きな財産になるはずです。

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ABOUT ME
三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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