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チームはひとつの車輪 24-12-4 #442

こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。

この記事はラジオの原稿です。

この放送は、Voicyでお話ししています。ぜひお聞きください

 

チームは一つの車輪 〜多様性を活かすチーム作り〜

こんにちは、三原です。

今日は私の恩師である早稲田大学の倉石さんから教わった「チームは一つの車輪」という考え方についてお話ししたいと思います。

チームには本当にいろんな選手がいますよね。

身長が高い子、低い子。 運動神経抜群の子、そうでない子。 おしゃべりな子、おとなしい子。

こういった違いをどう活かしてチーム作りをするか。 これって指導者なら誰もが悩むところだと思います。

まずは選手一人一人をグラフ化してみよう

チーム作りを考えるとき、私はまず選手一人一人の特徴をグラフ化することから始めます。

横軸に項目を並べて、縦軸にその能力の高さを表すんです。

例えば…

・身長 ・体重 ・ジャンプ力 ・ドリブル力 ・シュート力 ・体力 ・メンタルの強さ ・コミュニケーション力 ・ユーモアのセンス

こんな感じで、いろんな項目を並べていきます。

すると、一人一人違った形の棒グラフができあがります。

ある選手は身長が高くてジャンプ力があって、でもドリブルはちょっと苦手。 別の選手は小柄だけど体力があってコミュニケーション力が高い。

20人部員がいれば、20通りの個性的なグラフができあがるわけです。

デコボコの輪っかをイメージしてみよう

次に、それぞれの選手の棒グラフを円状に並べてみます。

そうすると、デコボコした輪っかができあがります。

高い能力は外側に飛び出し、低い能力は内側にへこむ。 そんなギザギザの輪っかです。

これが、チームの原型になります。

このデコボコした輪っかを、どうやって丸くしていくか。 それが、チーム作りの本質なんです。

二つの方法があります

このギザギザの輪っかを丸くする方法は、大きく分けて2つあります。

一つ目は、コーチが型を当てはめる方法。

ケーキの型やピザのカッターのように、コーチが「うちのチームはこうあるべき」という型を当てはめて、はみ出た部分を切り落としてしまう方法です。

確かにこの方法は、短期間で成果が出ます。 でも…選手の個性は失われてしまいます。

もう一つの方法は、時間をかけてみんなでグラフを整えていく方法です。

「君は体力が足りないから、もっとトレーニングしよう」 「君はシュートの練習を増やそう」 「君はもっとチームのために声を出していこう」

こんな感じで、一人一人とコミュニケーションを取りながら、グラフを整えていくんです。

どちらの方法を選びますか?

私は、後者の方法を選びます。

確かに時間はかかります。 でも、選手一人一人の個性を活かしながら、みんなで成長していける。

それに、コーチの型にはめる方法だと、コーチの器以上には成長できません。

でも、みんなでグラフを整えていく方法なら、どこまでも大きな丸い輪っかに成長できる可能性があります。

最後に大切なメッセージ

ここで一番お伝えしたいことは…

「チームの戦術が、個人の良さを消してはいけない」

ということです。

バスケットのチームに限らず、クラスや会社、家族など、人が集まる組織すべてに当てはまる考え方だと思います。

多様性の時代と言われる今、一人一人の個性を活かしながら、みんなで大きな輪っかを作っていく。

そんなチーム作りを、私は目指していきたいと思っています。

今日の参考文献

 

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三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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