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育てるためのトップダウンとボトムアップ 24-10-18 #397

こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。

この記事はラジオの原稿です。

この放送は、Voicyでお話ししています。ぜひお聞きください

 

育てるためのトップダウンとボトムアップ

こんにちは、三原です。

今日は「育てるためのトップダウンとボトムアップ」というテーマでお話しします。

人を育てるということは、指導者にとって最も重要な仕事の一つです。

バスケットボールの指導者である私たちにとって、選手を育てることは日々の課題ですよね。

今回は、育てるために必要な2つの方法、「トップダウン」と「ボトムアップ」について考えてみたいと思います。

山本五十六の名言に学ぶ

まず紹介したいのは、山本五十六さんの有名な言葉です。

「やって見せ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」

この言葉、聞いたことがある方も多いと思います。

でも実は、この後にも続きがあるんです。

「話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず」

この2つの文章には、人を育てる上で重要なポイントがすべて詰まっているんです。

トップダウンの重要性

「やって見せ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」

この部分は、トップダウンの重要性を表しています。

最初は、指導者がしっかりと見本を示し、教える必要があるんです。

なぜなら、生徒たちは最初は何もできないからです。

「こういうことを、こういう理由でやります」

というのを、はっきりと示さなければいけません。

ただし、注意点があります。

自分ができないことは言っちゃいけないんです。

「遅刻するな」と言いながら自分が遅刻しては、説得力がありませんよね。

ボトムアップへの移行

次の「話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず」

この部分は、ボトムアップの重要性を表しています。

トップダウンだけでずっと押し通しても、人は育ちません。

どこかで、生徒たちの意見を聞き、任せていく必要があるんです。

これがボトムアップです。

話し合いの場を設け、生徒たちの声に耳を傾け、

彼らの考えを認め、任せていく。

そうすることで、生徒たちは成長していくんです。

トップダウンとボトムアップのバランス

大切なのは、トップダウンとボトムアップのバランスです。

100%トップダウンでも、100%ボトムアップでもうまくいきません。

チームの状況や、生徒たちの成長に合わせて、

この2つをうまく使い分けていく必要があります。

例えば、チーム作りの最初の段階では、

トップダウンの割合を多くしてもいいでしょう。

「うちのチームのルールはこうだ」

「うちのチームの目指すバスケはこうだ」

というのを、はっきりと示す。

そして、徐々にボトムアップの割合を増やしていくんです。

最終的には、大事な試合の前には、

ボトムアップの割合を8割くらいにまで高められれば理想的です。

育てるための具体的なステップ

では、具体的にどうすればいいのか。

私なりの考えを、ステップで示してみます。

  1. まずはトップダウンで、チームの方向性を示す
  2. 生徒たちに実践させ、良いところを褒める
  3. 徐々に生徒たちの意見を聞く機会を増やす
  4. 生徒たちの考えを認め、任せられることを増やす
  5. 最終的には生徒たち主体で動けるようにする

このステップを踏むことで、生徒たちは着実に成長していきます。

最初はトップダウンで教え、

徐々にボトムアップの割合を増やしていく。

これが、人を育てる上で最も効果的な方法だと私は考えています。

皆さんのチームでも、ぜひ試してみてください。

きっと、生徒たちの成長が目に見えてわかるはずです。

今日のお話が、少しでも皆さんの参考になれば嬉しいです。

これからも一緒に、バスケットボールを通じて人を育てていきましょう。

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ABOUT ME
三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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