こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。
試合で相手にプレスを仕掛けられ、ボールを運べないまま負けてしまう。これは本当に悔しい負け方です。
ポストプレーも練習した。スクリーンプレーも、スローインも、シューティングも準備した。それなのに、ハーフコートまでボールを運べず、練習してきたことを何も出せないまま試合が終わってしまう。
わたし自身、そんな試合を何度も経験してきました。
だからこそ、プレスブレイクは特別な試合だけの対策ではなく、日頃から取り組むべき土台だと考えています。
プレス対策は1週間では間に合わない
次の相手がプレスをしてくるから、今週だけ運びの練習をする。こういう準備をするチームは多いと思います。
ただ、プレスに必要なのは作戦を覚えることだけではありません。
激しいプレッシャーの中でボールを守る力、1対1で相手を外す力、広いコートを走り続ける体力、味方と声をかけ合う習慣。こうした力は、1週間ではなかなか身につきません。
わたしは、プレスディフェンスそのものを日頃から練習することをおすすめしています。
自分たちがプレスを仕掛ければ、オフェンス側も自然にプレスへの対応に慣れます。さらに、積極的に仕掛ける姿勢や体力、コミュニケーションも育ちます。
試合でプレスを使うかどうかに関係なく、プレスの練習には選手を育てる効果があります。
強い相手に負けるときは、リバウンドを取られるか、プレスにハマるか。この2つが大きな原因になることが多いです。
だからプレスブレイクは、試合前だけ確認するものではなく、毎回の練習で少しずつ積み重ねておきたいものです。
パスできるときはドリブルをしない
プレスを運ぶとき、わたしが最初に伝えたいのは、パスやドリブルの回数は少ない方がいいということです。
たくさんドリブルをして相手を抜く。何本もパスを回してディフェンスを揺さぶる。もちろん、それが必要な場面もあります。
しかし理想は、できるだけ短い時間で、少ない回数のパスとドリブルによって前へ進むことです。
リバウンドを取った選手が、前を走る味方へロングパスを出し、1本のパスで速攻になる。これが最も早い運びです。
ドリブルよりも、パスの方がボールは早く進みます。
そこで合言葉にしたいのが、
「パスできるときは、ドリブルをしない」
ということです。
ボールを持った選手が見る順番も、チームでそろえておくといいでしょう。
最初に縦のロングパス。次に縦のショートパス。その次に横のショートパス。最後に後ろへ返すパスです。
視野が広い選手とは、何となくコート全体が見えている選手ではありません。見るべき場所と、その順番を知っている選手です。
プレスを破った先は速攻になる
プレスを運ぶときは、ボールの前を走る選手、ボールを受けに来る選手、後ろに残って逃げ道をつくる選手が必要です。
全員がボールに近づいてしまうと、ディフェンスも狭い範囲で守ることができます。反対に、誰かが前へ走り、誰かが中央へフラッシュし、誰かが後ろに残れば、ディフェンスは広い範囲を守らなければいけません。
特に大事なのは、後ろの逃げ道をなくさないことです。
前に進めないときは、無理に突破しようとせず、いったん後ろへ戻してやり直す。その余裕があるだけで、ボールマンの安心感は大きく変わります。
そしてプレスを突破した瞬間、前方は数的優位になっています。
つまり、プレスブレイクは守りながら運ぶプレーではありません。突破した先にある速攻までを含めた、攻撃的なプレーです。
まずは毎回の練習で、短い時間でも構いません。ドリブルなしの2対2や3対3、フルコートでのプレスとプレスブレイクを取り入れてみてください。
試合直前に特別な形を覚えるよりも、日頃からプレッシャーの中で判断する経験を積む。その積み重ねが、プレスにハマらないチームをつくります。
わたしも、ハーフコートの戦術ばかりに目を向け、そこまでボールを運ぶ準備が足りなかったことがあります。
どれだけ良いオフェンスを持っていても、ボールを運べなければ始まりません。
プレスブレイクは、試合で自分たちのバスケットを表現するためのスタートラインなのです。
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