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「基礎が大事」って結局なに?

「基礎が大事」って結局なに?

こんにちは、三原です。
今日も「バスケの大学」を読んでいただき、ありがとうございます。

さて、今回はミニバスを指導する上で、多くの方が感じている疑問にお答えしたいと思います。

「基礎が大事って言うけど、結局“基礎”ってなんですか?」

…これ、実はものすごくいい質問なんです。


ある方から、こんなメッセージをいただきました。

子どもがミニバスをやっているんですが、
指導者の方に「まずは基礎が大事だよ」とよく言われます。
でも、その“基礎”って何のことでしょう?
ドリブル?シュート?ディフェンス?
あまりにたくさんあって、どこから教えたらいいのか迷ってしまいます…。

本当にその通りですよね。

わたしも、昔はよく「まずは基礎だ!」なんて言っていました。
でも、よくよく考えると、「じゃあ基礎ってなんなの?」と聞かれたら、うまく答えられなかったんです。

今回は、わたしなりに出した「バスケットボールの基礎とは何か?」という答えをお話しします。


わたしが考える「基礎」は、たったの3つ

結論から言います。

バスケットの基礎は、
「走る」「止まる」、そして「シュート」です。

この3つだけ。
シンプルに言えばそれだけです。

え?ドリブルは?パスは?と思ったかもしれません。
もちろん、それらも大切です。
でも、もっともっと根っこにある「すべてのプレーの土台」が、この3つなんです。


バスケットは「安全なラグビー」として生まれた

少しだけ、バスケットのルーツをお話しさせてください。

1891年、ネイスミス先生がアメリカでバスケットボールを考案しました。
寒い冬、外でラグビーができない学生たちのために、「室内で安全に楽しめるスポーツ」として生まれたのが、バスケットです。

そのときに考えられたルールが、
・ボールを持ったら走れない
・ゴールは空中にある

この2つ。

なぜこうしたのかというと、タックルを禁止して安全にするためです。
走ったら止めるためにタックルが必要になりますよね。
でもバスケは、走れない。タックルしない。安全なんです。


だから「走る」「止まる」が基礎になる

このルールがあることで、バスケットは「走って止まってまた走る」という動きの繰り返しになります。

つまり、**止まる力(ストップ)と走り出す力(ダッシュ)**が、全てのプレーの前提になるということ。

この「止まる」っていうのが、意外と盲点なんですよね。


NBAコーチのフィル・ハンディさんはこう言っています。

「すべての基礎は、フットワークとバランスにある」

わたしもこの言葉に深くうなずきました。

フットワークとバランスがないと、ドリブルもシュートも全部崩れます。
まずは“急に止まれる・急に走れる”という動きの基礎を身につける。
これが、すべての技術の土台になるわけです。


バスケ特有のスキル=「シュート」

そしてもうひとつの基礎が、シュートです。

これはもう、言わずもがなですね。
バスケットは「リングにボールを入れるスポーツ」ですから、シュートがなければ話になりません。

他のスポーツでは味わえない、あの“放物線を描くボールの美しさ”。
シュートは、まさにバスケットボールだけの特別な技術だと思っています。

だからこそ、小学生のうちにしっかりフォームを身につけて、
「自分はシュートが得意!」という感覚を育ててあげることが大事なんです。


パスやドリブルも、ぜんぶ「シュートにつながる」

こう考えると、パスもドリブルも「シュートのための手段」だと見えてきます。

  • パスは「味方にシュートしてもらうため」

  • ドリブルは「スペースを作って、自分でシュートするため」

つまり、“狙ったところにボールを投げる”という原理は共通しているんですよね。

だからこそ、まず「シュートをしっかり教える」こと。
これが、すべての土台になると私は思っています。


基礎は「あとから変えられないもの」

ここまで読んで、「なるほどな」と思ってもらえたらうれしいです。

もう少しだけ、イメージで補足しますね。

わたしは**「基礎はビルの土台」**だと思っています。

いくら豪華なビルを建てても、
地下にしっかり杭(くい)を打っていなければ、すぐに崩れてしまいます。

そして、ビルの土台って一度作ったら変更できませんよね。
バスケットの基礎も、まったく同じです。


・戦術は後から変えられます
・フォーメーションも変えられます
・でも、基礎は変えられません

だからこそ、**「走る」「止まる」「シュート」**の3つを、最初にしっかり身につけさせてあげること。
これが、指導者のいちばん大事な仕事だと、わたしは思います。


まとめ:「基礎」がわかれば、迷いがなくなる

ということで、今回のまとめです。


✅ バスケットの基礎とは?

  • 走る

  • 止まる

  • シュート

この3つ!


「何から教えたらいいかわからない…」と悩んだときは、
この3つの動きに立ち返ってみてください。

そして、シュートのためにパスやドリブルをどうつなげるか。
それを一緒に考えてあげると、子どもたちも楽しく上達していきます。

 

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三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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