Voicy&インスタ

る目的 24-9-16 #366

こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。

この記事はラジオの原稿です。

この放送は、Voicyでお話ししています。ぜひお聞きください

 

叱る目的

 

今日は「叱る目的」について、みなさんと一緒に考えていきたいと思います。

最近、「叱られない風潮」というのが話題になっていますね。

イチロー選手が、高校生に向かって「今は叱られない時代になっちゃった」と語る動画が話題になりました。

https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2023/11/06/kiji/20231106s00001002555000c.html

一方で、「今の若者は本当は叱られたがっている」というデータもよく目にします。

私たち指導者は、この板挟みの中で日々奮闘しているのが現状です。

ちょっとしたことでパワハラと言われかねない。
そんな時代の中で、手探りで指導している。

そんな悩みを抱えている指導者の方も多いのではないでしょうか。

「叱る」は目的ではなく手段

結論から言うと、私は「叱る」か「叱らない」かという議論自体に、あまり意味がないと考えています。

なぜなら、「叱る」というのは目的ではなく、あくまで手段だからです。

指導者の目的は何でしょうか?

それは「選手を強くすること」「成長させること」です。

バスケットボールの指導者という立場で言えば、チームを強くし、試合に勝てるようにすることが目的です。

そして、バスケットボールに打ち込み、上達を感じ、勝つ喜びや負ける悔しさを通じて、人として成長してもらうこと。

これが私たち指導者の本当の目的なのです。

放置が最悪、関わり続けることが大切

指導者と選手の関係は、何かしら未熟な部分がある人に対して、それを導く立場にあるということです。

だからこそ、最も避けなければならないのは「放置」することです。

何か改善した方がいいことがあったとき、それを流してしまうのは最悪の選択肢です。

「まあいいか」と見逃してしまえば、その選手の成長の機会を奪ってしまうことになります。

ミスが起きたとき、同じ失敗を繰り返したとき。
そういう場面で「いいよいいよ」と流してしまうのは、指導者として責任放棄です。

必ず立ち止まって、改善のきっかけを与える。
それが指導者の義務であり、責任なのです。

叱るか褒めるかより、成長しているかに注目
「叱った方がいいのか、褒めた方がいいのか」

こんな議論をよく耳にします。

でも、これはあまり意味のない議論だと私は考えています。

大切なのは、その選手が成長しているかどうか。
バスケットボールの技術や技能が上達しているかどうか。

そこに焦点を当てるべきなのです。

叱ることが目的化してしまって、選手の成長を阻害しているとしたら、それは本末転倒です。

逆に、褒めることばかりに気を取られて、必要な改善点を指摘できていないとしたら、それも問題です。

電車で行くべきか歩いて行くべきか、なんて議論と同じです。
目的地によって使い分けるべきでしょう?

同じように、叱るか褒めるかは、その場面や選手の状況によって使い分けるべきなのです。

目的を見失わないこと

私たち指導者が気をつけなければならないのは、「叱ってはいけない」という風潮に流されすぎて、選手の成長の機会を逃してしまうことです。

逆に、「叱った方がいい」という考えに固執して、ただ叱ることだけに終始してしまうのも問題です。

大切なのは、常に目的を意識すること。

その選手を強くできているか。
成長させることができているか。

そこに焦点を当て続けることが重要なのです。

悪いことをしたら、それは「ダメだ」と伝える。
良いことをしたら、それを認める。

こういったフィードバックは当然必要です。

でも、それはあくまで手段であって、目的ではありません。

目的はあくまで「選手の成長」なのです。

まとめ

指導者の皆さん、私たちの仕事は本当に難しいですね。

でも、だからこそやりがいがあるのだと思います。

「叱る」か「叱らない」か。
そんな単純な二択で考えるのではなく、常に「選手の成長」という目的を見失わないようにしましょう。

そして、その目的のために最適な手段を選択する。

それが本当の意味での「指導」なのではないでしょうか。

私自身、日々の指導の中で試行錯誤の連続です。

でも、選手たちの成長を見られたとき、こんなに嬉しいことはありません。

これからも、共に学び、共に成長していきましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

明日も、バスケットボールとコーチングについて語っていきます。
また明日、お会いしましょう!

 

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ABOUT ME
三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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