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世界中のコーチがディフェンスに力を入れる理由 24-7-26 #314

こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。

この記事はラジオの原稿です。

この放送は、Voicyでお話ししています。ぜひお聞きください

 

世界中のコーチがディフェンスに力を入れる理由

今日のバスケの大学のテーマは「世界中のコーチがディフェンスに力を入れる理由」についてお話ししていきます。

新チームの練習方法について

私はメルマガの読者さんなどから、毎日のようにいろんな指導者の悩みを相談受けるんですね。

この時期になると新チームに切り替わっていますから、新チームになった時にどんな練習をしたらいいですか、という質問をたくさんいただきます。

少しでもチームを強くしたい、より良い練習をしたいという皆さんの考え方には、非常に尊敬に値すると思うんですけれども、私の考えを1つ放送という形で表現しておいてもいいかなと思ったので、今日はこんな話をしたいと思います。

一言で言えば、ディフェンスに力を入れれば入れるほど強くなりますよ、ということを伝えたいんですね。

オリンピックとバスケットボール

明日の夜中になるのかな、今日の夜中かな、27日にパリオリンピックが開会式があるということで、バスケットボール競技もすぐにね27日から始まるということですよね。

女子で言うと、前回大会の東京オリンピックでは銀メダルを取った。

あの時はやっぱりバスケット界熱狂しましたね。

それから記憶に新しいのは男子の代表が沖縄でのワールドカップでアジア1位と48年ぶりのオリンピック出場を決めたという。

そういう熱狂が冷めやらぬ中で行われるオリンピック、本当に楽しみにしています。

国際試合の観戦

今のオリンピックを期に、日本代表のみならずいろんな各国が国際強化試合というんですか、試合をしていまして、YouTubeとかでその試合のハイライトは無料で見ることができます。

フルゲームも簡単に見ることができるということで、私も結構ここ最近はあの意識的に国際試合の試合をチェックするようにしてるんですね。

本当にレベルが高くて、私たちが携わっているえ同じボール、同じコート、同じリングの高さでやってるとは思えないような、本当にレベルの高い試合がですね、手頃に見ることができる。

本当いい時代に生まれたなと思うんですが。

ディフェンスの重要性

そこで思うのは、今日のタイトルにもあるように、世界中のコーチがディフェンスに力を入れてるなという風に思うんですね。

どんな競技でも、サッカーでもラグビーでも、こういう対人型のボールスポーツっていうのはですね、どんな競技でもやっぱりディフェンスに力を入れるっていうことがとても重要になるんですよね。

サッカーの例え話

少し例え話をしていきたいと思うんですが、例えばサッカーでね、私はサッカーに関しては素人ですけれども、もし私がサッカーのチームを作るオーナー、オーナーっていうのかな、社長だとしたらどこのポジションに1番いい選手を連れてくるかっていうことを考えたらですね、皆さんどうでしょうか。

あなたがサッカーのチームのオーナーです。いろんなポジションがありますが、もうたった1つのポジションだけ世界一の選手連れてくることができますという風に言われたら、どこのポジション連れてきますかね。

私はこれ明確にゴールキーパー連れてくるっていう風に答えると思うんですね。

ゴールキーパー、なぜならゴールキーパーが世界一だったら試合に負けないからなんですね。

負けの再現性

よく言われることですが、どうやったら勝つかってのは分からないけども、どうやったら負けるかってのははっきり分かると。

負けには再現性があるっていうことを言われますね。

プロ野球で有名な野村監督はね、勝ちに不思議の勝ちは、負けに不思議の負けはなしという言葉残されてますけども、とにかく負ける時は不思議はないんだと。

理由が必ずはっきりしてるんだということなんですよね。

だから今のサッカーの例え話で言うと、エースストライカーが何点取ってもですね、4点取っても5点取られたら負けだし、6点取っても7点取られたら負けなわけですよ。

だけれどもゴールキーパーが絶対に失点をしないということが、そんなことありえないのは分かってますけど例え話をして、仮にゴールキーパーが絶対に失点をしないということであれば、これ負けはないですよね。

勝ちか引き分けかしかなくて負けはないんですよね。

だからこれ再現性が高いのはディフェンスなんですよ。

他のスポーツでも同じ

野球でもそうですよね。いろんなポジションありますし、強力なバッターが必要なのかもしれないけれども、基本的にはピッチャーとキャッチャーのラインが大事って言われるのは、要はディフェンスを固めるっていうところに負けに再現性がやっぱりあるからということだと思うんですね。

この例えでなんとなく私の言ってることが分かっていただけたら嬉しいです。

ディフェンスの重要性

どんなこともでも負けたらですね、負けには再現性があるということで、それを1個1個潰していくのが日頃の練習であって、ディフェンスに力を入れれば入れるほどですね、負ける可能性が低くなってくるんですよね。

どんだけシュート入れても勝つ可能性が高くなってかどうか分からない。

ただディフェンスに力を入れ、サッカーで言うようにゴールキーパーを鉄壁にすると、絶対に0点だ。

ただ自分たちも0点かもしれないけど相手を0点に抑えることには自信があるということになれば、これ負けることがなくなるわですね。

そんなことを考えて、ディフェンスってのは再現性が高いので、世界中のコーチがディフェンスに力を入れ、確実に試合を運ぼうとするという風に思うわけです。

国際試合の観察

国際試合を見てもですね、本当にアメリカ代表、今回は金メダルが重視されています。

それにしてはですね、強化試合の方では結構苦戦が続くことで話題になってますけれども、男子はアメリカ、女子もですけど、アメリカ代表の試合を見るとですね、やっぱり鉄壁のディフェンスをしていて、本当にすごく、ディフェンスに力を入れてるなということが分かります。

ヨーロッパをはじめ各国のバスケットを見てもですね、ディフェンスはある程度でいい、とにかくオフェンス重視っていう国はいつの時代もどこの国もですね、ほとんど見当たらないんですね。

ディフェンスとオフェンスの関係

私は加えてですね、自分が指導者として練習をこう指導していてね思うのは、ディフェンスが良くなればなるほど、オフェンスも自然とうまくなるという、この相乗感があることは確かだと思うんですね。

ディフェンスをしっかり固めました。こういう時はこう守りましょうっていうチームルールを徹底しました。

そしたら日頃それに対処しているオフェンスの方も、それを上手くくぐるちょっとでもミスをつくということをやっぱりやっていく上でですね、オフェンスも自然にうまくなるということがあると思います。

ディフェンスを頑張ることで体力脚力がつく。

あとはバスケットボールのね、なんか戦術の理解度って言うんですか、そういうものも高まりね。

オフェンスもどこがポイントかってことも自然と分かってくるということなんで、まずはディフェンスを強化し、自然とオフェンスがうまくなってくるという、この順番がいいアプローチなんじゃないかなと思うんですね。

オフェンスからディフェンスへの影響はない

でこの逆は基本的にないと思うんです。

オフェンスがすごくうまくなって、オフェンスだけやっているうちに自然とディフェンスが上手くなるってことはまずないということは思います。

なのでディフェンスに力を入れ、それを遂行するうちにオフェンスも自然にうまくなる。

この順番があるんじゃないかなと思うので、世界トップレベルのコーチのね、勝ち負けで人生が変わるようなそういうコーチたちもディフェンスに力を入れ、その負けの再現性を低くするということにしていると思うし、私たちのようなね育成年代のコーチたちもですね、ディフェンスに力を入れることでオフェンスも相対的にうまくなるという育成効果があるので、とにもかくにもディフェンスに力を入れた方がいい。

具体的な練習方法

例えばですね、オールコートの1対1を毎日のようにやったりだとか、あとは高校生以上になったらいろんなねスクリーンに対してどうするとか、ポストに対してどう守るとか、いろんなカバレージあると思うんで、その辺をチームルールしっかり作ってですね、やっていくということが巡り巡って1番近道の強化方法になるんじゃないかなという風に私は思っております。

冒頭申し上げたように、メルマガの読者さんなどからですね、新チームどんな練習したらいいですかという声がすごく多かったので、私はディフェンスから始めたらいかがでしょうかということを提案したいという、そんなお話でございました。

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ABOUT ME
三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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