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理想のキャプテンとは?

理想のキャプテンとは?

こんにちは、三原です。
いつも読んでいただいてありがとうございます。

今日のテーマは「理想のキャプテンとは?」です。

先日、音声配信のVoicyでこんな質問をいただきました。

先生はキャプテンという存在についてどのようにお考えでしょうか?
任命の方法や、必要とされる資質、人間性など、ぜひお聞かせください。

非常に良い質問だと思います。
私も長くチーム作りに関わってきましたが、その中で本当に多くのキャプテンと出会いました。

うまくいった時もあれば、苦労した時もあります。
でも、そのすべての経験が今の私の考えにつながっています。

今日は、そんな私なりの「理想のキャプテン像」についてお話ししたいと思います。


ルールブックに書かれた「キャプテンの2つの役割」

まず整理しておきたいのは、競技規則上で定められたキャプテンの役割です。

意外と知られていないかもしれませんが、ルールブックにはちゃんと「キャプテンを決めなさい」と書かれています。

キャプテンには大きく分けて2つの権限があります。

1つ目は、審判に質問ができる唯一の選手であること

選手は基本的に、試合中に審判へ話しかけてはいけません。
ただし、キャプテンだけは礼儀正しくであれば質問することが許されています。
これがまず1つ目の大きな特徴です。

2つ目は、テクニカルファウルが起きたときのフリースローシューターを選べること

これは意外かもしれませんが、テクニカルファウルで与えられたフリースローは、コート上の誰が打っても良いとされています。
そのとき、誰に打たせるかを決めるのは、キャプテンの権限です。

つまり、キャプテンとは「礼儀正しく審判とやりとりできる代表者」であり、
「チーム内で信頼されているからこそ、重要な選択を任される立場にある」ということです。

だから私は、キャプテンにはこうあってほしいと思っています。

礼儀正しく、仲間に慕われる人物。

これが、ルール上から導き出される、まず1つ目の理想のキャプテン像です。


チームの「鏡」としてのキャプテン

そしてもう一歩、私の経験からお話しします。

よく「チームは監督の鏡」と言われますよね。
その言葉、私は本当にその通りだと思います。

コーチが前向きな声がけをすれば、選手も前向きになります。
逆に、どんよりとした空気を出していれば、選手も沈んでいきます。

でもそれと同じくらい、キャプテンもまたチームの鏡なんです。

監督が言ったことより、キャプテンが言った一言の方が重く響くことって、実はすごく多い。

だからこそ、キャプテンがチームに与える影響力は、時にコーチ以上だと思っています。

ここで大事になるのが「キャプテンの任命方法」です。

私はいろいろ試しましたが、最終的にはこう思っています。

「やりたい人にやってもらう」のが一番。

指導者が勝手に指名するのではなく、
選手同士で話し合って、本人が「やりたい」と手を挙げた人にお願いする。

これが、一番納得感があり、責任感も生まれるんですよね。

逆に、本人がやりたくないのに「お前やれ」と押しつけられたキャプテンは、
やっぱりどこかで無理が出ます。


三原が考える「理想のキャプテンの3つの資質」

最後に、私の経験から「こんなキャプテンに助けられたな」という、3つの資質をお伝えします。

① 誰も見てなくてもちゃんとやる人

これ、ものすごく大事です。

たとえば先生が職員会議などで体育館にいないとき。
そういうときに、率先して練習を進めてくれる人がいるかどうか。

人に言われなくても、自分で動ける人。

そういうキャプテンがいると、チームは間違いなく良くなります。

注意するのが得意でも不得意でも構いません。
大事なのは「まず自分がやる」っていう姿勢です。

② どんなミスでもハリバックできる人

ミスをした時の行動で、キャプテンの真価が問われます。

自分のミスでも、仲間のミスでも、文句を言わずに全力で戻る。
その姿勢を見て、周りの選手は影響を受けるんです。

逆に、戻らずに文句ばかり言う人がキャプテンだと、
チームはネガティブな空気になってしまいます。

ハリバックは技術じゃなくて、気持ちです。

それを体現できる人が、理想のキャプテンです。

③ 明るくて、ユーモアのある人

最後はちょっと私の好みかもしれませんが、
やっぱり明るくて、チームの雰囲気を良くする人がいいなと思います。

ミスをしても前向きに捉えて「次いこう!」と笑顔で言える人。
そんな人がキャプテンにいると、チームは自然と活気づきます。

冗談を言える必要はありませんが、いつもニコニコしていて周囲を元気にする力

これも、立派なリーダーの力です。


キャプテンに任命するということ

キャプテンになった選手は、驚くほど伸びます。
技術だけじゃなく、人としての成長がものすごく大きいです。

だからこそ、指導者としては期待を込めて、いい意味で背中を押してあげたい。

キャプテンは「チームの顔」であり、「一番の見本」です。

誰も見ていなくても、
ミスがあっても、
そしてどんな時も、明るく前向きに。

そんなキャプテンがいるチームは、必ず良くなります。


ということで、今日は私が考える「理想のキャプテン」についてお話ししました。

少しでも参考になったな、と思ってくださった方は、ぜひ感想をコメントしてくださいね。

 

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ABOUT ME
三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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