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ミスマッチは怖くない?ディフェンスの考え方

ミスマッチは怖くない?ディフェンスの考え方

こんにちは、三原です。
今日のテーマは「ミスマッチはできても大丈夫なのか?」というお話です。

バスケではよく「ミスマッチを作って攻めろ」と言います。
背の高い選手に、小さいディフェンダーがついたらチャンス。
逆に大きい選手が外に引きずり出されれば、スピードでやられる。

こういうセオリーは確かに正しいんですが、わたしの経験上、実際の試合では「思ったほどやられない」んです。


サイズのミスマッチは意外と怖くない

例えば、ガードとビッグマンがスイッチして、ゴール下で小さい選手が大きい選手を守る場面。
セオリー通りなら、ここにボールを入れて簡単に得点…のはず。

でも、実際はそう簡単にはいきません。
理由は2つあります。

  1. パスを入れるタイミングが難しい
     ポストに入れる一瞬のタイミングを逃すと、もうボールは入りません。
     ディフェンスが前に回り込んだり、周りの選手がヘルプに寄ったりして、パスコースをふさぐことが多いんです。

  2. ボールが止まると守りやすい
     「ここがミスマッチだから攻めよう」とこだわりすぎると、ボールマンがじっとパスを狙う時間が長くなります。
     結果、他のディフェンダーが楽にカバーできる。つまり、5人で1人を守れる状況になってしまうんですね。

だから「サイズのミスマッチ=即失点」にはならないのです。


本当に怖いのはスピードのミスマッチ

一方で怖いのは、スピードのミスマッチです。
大きい選手がガードを守るとき、時間をかければ必ず1対1に持ち込めます。

・何秒でもドリブルで揺さぶれる
・抜けなければジャンプシュートを狙える
・ヘルプが来ればキックアウトすればいい

こうして、じっくり攻められる分だけ確実にリスクが高いのです。

だからこそ大事になるのが、全員がフットワークを鍛えること
「ビッグマンだから1対1は関係ない」なんてことはありません。
オールコート1対1やステップスライドの練習は、ポジションに関係なく全員がやるべきです。


リバウンドで差がつく

もうひとつ、サイズのミスマッチで本当に厄介なのは「ポストで得点されること」よりもリバウンドです。

前に立って守ると、シュート後のリバウンドで逆に押し込まれてしまう。
これを防ぐには「真下に押し込むボックスアウト」が効果的です。
自分は取れなくても、相手にも取らせない。これで十分なんです。


まとめ:ミスマッチを恐れすぎない

スクリーンディフェンスでスイッチをすると、必ずミスマッチは起こります。
でも、それを必要以上に恐れる必要はありません。

・サイズのミスマッチ → 思ったほどやられない
・スピードのミスマッチ → 練習で克服する
・リバウンド → ボックスアウトで対処する

こう考えれば、むしろスイッチディフェンスは有効な作戦です。
大事なのは「ミスマッチができても大丈夫」というチームの共通認識と、日々の練習なんですね。


今日の話が、あなたのチームづくりのヒントになればうれしいです。
ぜひ練習で試してみてください。

 

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ABOUT ME
三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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