【人間関係で悩むあなたへ】全員に伝わらないからこそ、やるべきことがあります
こんにちは、三原です。
今日のテーマは「人間関係」です。
とくに、保護者対応やチームの中で悩んでいる指導者の方へ向けたお話になります。
以前、こんなご質問をいただきました。
「アンダー12、アンダー15の選手を指導しています。
最近の子どもは運動不足で競争も少なく、保護者も過保護気味。
うまく伝わらないことが多くて悩んでいます。
三原先生なら、どう向き合いますか?」
ありがたいご質問ですし、すごくよくわかります。
わたしもこれまで、何度も同じような悩みにぶつかってきました。
で、結論から言いますね。
「理想は全員には伝わりません」
これが出発点です。
だからといって、あきらめるわけではありません。
ここからがスタートです。
■「262の法則」って知っていますか?
まずお伝えしたいのが、「262の法則」という考え方です。
これは、どんな人間関係でも当てはまる法則で、こんなふうに人は分かれると言われています。
-
上位20%:あなたのことが好き、共感してくれる人
-
真ん中60%:どちらでもない人
-
下位20%:あなたのことが苦手、反発する人
つまり、100人いれば、必ず20人はあなたを好きでいてくれます。
でも、同じように20人は、何をしても伝わらない・反発する人になります。
これはもう、自然の摂理みたいなものです。
「全員に理解されたい」と思ってしまう気持ちもわかりますが、まずここは割り切ることが大切です。
わたしのYouTubeにも、きっと2割の方は「なんかこの人イヤだな」って思いながら見ているはずです(笑)。
でも、それでいいんです。
■全員に同じように接する、ということ
ここで勘違いしないでほしいのが、
「どうせ嫌われてるから、その人たちは無視していい」
という発想。これは絶対にNGです。
実際、「262の法則」で下の2割を排除して、
上の8割だけでチームを作ったとします。
でも、その8割の中でまた262が生まれるんです。
つまり、新しい下位2割がまた出てきて、
いつまでも対立や問題が続くことになります。
だからこそ、全員と同じように接する姿勢が必要です。
たとえば、特定の保護者とだけ仲良くするとか、
気が合う選手にだけ優しくするとか、
そういうのは良くありません。
役職上、キャプテンやポイントガードとの会話が多くなるのは当然ですが、
それ以外の子にも、同じように向き合う努力が必要です。
■真ん中の60%をどうするかが、カギになります
さて、ここからがいちばん大事な話です。
わたしの経験上、チームの雰囲気を決めるのは、真ん中の60%の人たちです。
上の20%は、何を言ってもついてきてくれます。
下の20%は、何をしても反発してきます。
じゃあ、どこに一番力を注ぐべきか?
真ん中の60%を上に寄せること
これが、チーム全体をよくする一番のポイントです。
この60%の人たちは、雰囲気に流されやすいんです。
だからこそ、上寄りになるか、下寄りになるかで、
チーム全体の空気がガラッと変わるんです。
「みんなで頑張ろう!」という空気に持っていけるか。
「どうせやってもムダだよね」って空気に引っ張られるか。
この“中間層”の人たちの心に、自分の理念や思いを少しずつ染み込ませていくこと。
それが、指導者としていちばん大切な仕事だと、わたしは思っています。
■理想は全員に伝わらない。それでも伝え続けよう
最後にもう一度、お伝えします。
理念は、全員に伝わるものではありません。
でも、それでもいいんです。
最初から「伝わらない」とわかっていれば、
ムダに傷つかなくて済みます。
そして、冷静に、淡々と、伝え続けることができます。
わたしは、この262の法則を知ってから、
指導のスタンスがとても安定しました。
「真ん中の60%を少しずつ、上に寄せる」
この意識でやっていくと、組織は必ず変わっていきます。
質問をくれたあなたも、
きっと何か言われて傷ついたんだと思います。
でも大丈夫。あなたの信じたものを、信じ続けてください。
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三原学でした。それでは、また。
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