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練習は「心がけ」よりも「仕組み」で変わる

練習は「心がけ」よりも「仕組み」で変わる

こんにちは、三原です。
今日も「バスケの大学」ブログを読んでいただき、ありがとうございます。

今回は、バスケットボールの練習を考える上でとても大切な視点についてお話しします。
それが、

「心がけ」よりも「仕組み」が大事

という考え方です。


こんなお悩み、ありませんか?

ある中学校の先生から、こんなお便りをいただきました。

女子バスケ部を指導しています。
今年はミニバス経験者が多く、それなりに面白い子たちですが…
・攻守の切り替えがダラダラしてしまう
・ボールや勝負に対する執着心が薄い
・イージーシュートが入らない

中学生によくある悩みですよね。
体も心も成長の途中なので、大人から見ると「もっとできるだろ!」と思ってしまうことも多いはず。

でも、ここで大事なことがあります。


声かけだけでは変わらない

たとえば、

  • 「もっと切り替えを早くしよう!」

  • 「勝負にこだわれ!」

  • 「イージーシュートは絶対に決めよう!」

こういう声かけ、していませんか?
もちろん必要です。
でも、それだけで本当に選手が変わるかというと…そう簡単ではありません。

人間って、「心がけ」ではなかなか変われない生き物なんです。
だからこそ大切なのは、**「やらざるを得ない環境をつくること」**なんですね。


練習を本気にさせる3つの工夫

練習を「本気モード」にする仕組みには、3つの方向があります。

  1. 遊びにする

  2. 機械的にする

  3. 競争にする

この3つを使って、日々の練習をデザインしてみましょう。


① 遊びにする:ノックアウトシューティング

イージーシュートが入らないという悩みには、「ノックアウトシューティング」という遊び感覚の練習が効果的です。

フリースローラインに数人ずつ並んで、シュートをどんどん打っていく。
ただし、自分が決める前に、後ろの人に先に決められたら負けというルール。

これが、めちゃくちゃ盛り上がるんです。

ゲーム感覚でやることで、「入れなきゃ負ける」という緊張感が生まれます。
しかも楽しい。リバウンドも自然と取りに行くようになる。
結果的に、イージーシュートの精度も上がっていきます。


② 機械的にする:強制ルールをつくる

切り替えが遅い、ダラダラする…
そんな時は「機械的」に変えていく方法がおすすめです。

たとえば、ハーフコート3対3を10秒以内にシュートするルールにしたり、
ゲーム形式でショットクロックを14秒に設定するだけで、
選手たちは「自然と急がないといけない」状況になります。

「がんばれ!」じゃなくて「ルールだからやらざるを得ない」。
これが機械的な練習設計の強さです。


③ 競争にする:勝ち残りルール

「執着心が足りない」と感じる時には、競争形式の練習が効果的です。

  • 3対3勝ち残り

  • 5対5負け残り

  • ディフェンス3本連続成功で交代

こういったルールにすると、自然と真剣になります。
「やらないと交代できない」「負けたら悔しい」
この感情が、練習の中での集中力を引き出してくれます。


声かけより、仕組みが強い

もう一度、大事なことをお伝えします。

人間は「心がけ」よりも「仕組み」で動きます。

もちろん、声かけは必要です。
でも、それだけでは限界がある。

だからこそ、やらざるを得ない練習環境をデザインする
この視点が、チームを変える鍵になります。


今日からできる練習改革

今回お伝えした3つの工夫を、ぜひあなたのチームでも試してみてください。

  • イージーシュートには「遊びの仕組み」

  • ダラダラする選手には「機械的なルール」

  • 執着心が薄い選手には「競争の仕組み」

こうやって練習を工夫することで、自然と習慣が変わり、試合も変わってきます。

声かけだけに頼るのではなく、仕組みから変える
ぜひ、今日の練習から取り入れてみてください。

 

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ABOUT ME
三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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