【U12-15】ボースハンドのシュートって、本当にダメ?
こんにちは、三原です。
今日も「バスケの大学」お読みいただき、ありがとうございます。
今回は、シュートの話です。
とくに「両手で打つボースハンドシュートって、本当にダメなのか?」という、よくある疑問について、わたしの考えをまとめてみます。
もしあなたが、ミニバスや中学女子の指導をしていたら、きっと一度は気になったことがあるはず。
「ワンハンドに直した方がいいのかな…」
「でも、今は入ってるし…」
そんなあなたのヒントになればうれしいです。
片手シュートの方が、まっすぐ飛ぶのは間違いない
まず、わたしの結論からいきます。
ワンハンドの方がいいと思ってます。理由はシンプルで、「コントロールしやすいから」です。
これは歴史が証明してるんですね。昔のNBA選手も、昔は両手でシュートしてました。でも、あるスタンフォード大の選手が片手で打ってみたら、「その方が狙いやすいじゃん」となって、一気に世界に広まりました。今では男子選手で両手で打つ人は、まずいません。
わたし、よくボーリングの例を出すんですけどね。
あの重たいボール、穴に指入れて片手で投げますよね? なんで両手で投げないのか? それは片手の方がまっすぐ飛ぶから。ほんと、それと一緒です。
人間の肩って横についてるから、真ん中で両手をそろえて押すって、けっこう不自然なんですよ。だから、片手の方が理にかなってる。これは感覚じゃなくて、もう構造上の問題なんですね。
「届かないから両手」って、本当かな?
よくある反論として、「ワンハンドだと届かないんです」っていう声があります。特に小学生に多いです。
でも、それってシュートを“腕の力だけで飛ばす”って思ってるから、そうなるんです。
シュートの力って、実は下半身から生まれます。
足でしっかり地面を蹴って、その力を体全体で伝えていけば、ワンハンドでもちゃんと届きます。
わたし、女子中学生を対象にしたクリニックを何度もやってきましたが、短時間でもけっこうみんな片手で打てるようになるんですよ。しかも、フォームもきれいになるし、シュートの確率も上がる。
それに「片手だとボールをつかめない」というのも、あまり心配いらないです。
男子でも手が小さくてつかめない子、いくらでもいます。でも、手のひらにしっかりボールが“乗っかって”いれば問題ない。
わたしも手が小さいので、指をちょっと広げたりして、手のひらにベタッとくっつけない打ち方の方が安定します。要は「自分の手に合った持ち方を見つければOK」ってことです。
フォームを変えるのは、勇気と我慢が必要
じゃあ、いますぐワンハンドに変えよう! って言いたいところですが、現実はそう簡単じゃない。
フォームを変えると、最初は絶対に入らなくなります。
これ、指導者としては一番つらいところです。
ちょうど今みたいな新チームの時期(7月末)は、練習試合もあるし、結果を出したい気持ちもわかります。
でも、そこで「やっぱり前のフォームに戻そう」と妥協してしまうと、ワンハンドは定着しません。ここは“我慢の3週間”なんです。
そして、女子選手ならではの心理もあります。
「みんな両手で打ってるのに、私だけ片手ってなんか恥ずかしい…」っていう子、意外と多いんですよね。
この気持ちは男子ばかり教えてきたわたしも、最近になって小学生の指導者の方に教えてもらって気づいたことです。
だから、チーム全体で「みんなでワンハンドに挑戦しよう!」っていう雰囲気を作るのが大切です。
もちろん、例外はあります。
たとえば中学3年生で、あと数週間で引退。もう高校ではバスケやらないっていう子は、無理にフォームを変える必要はないと思います。
でも、これから何年もバスケを続けていく子には、今のうちに変えてあげた方が、絶対に将来につながると思っています。
おわりに
今回は「ボースハンドのシュートは本当にダメなのか?」というテーマでお話しました。
結論としては、
・ワンハンドの方が理にかなっている
・届かない・つかめないというのは、誤解が多い
・変えるには我慢とチームの雰囲気が大切
ということです。
シュートフォームは、選手の未来を左右する大きなポイント。
わたしたち指導者が「本当にこの子のためになるか?」という目線で、しっかり考えてあげたいですね。
あなたはどう思いますか?
女子やジュニア世代を教えている指導者の方、ぜひコメントでご意見を聞かせてください。
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三原学でした。それでは、また。
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