【指導の悩み】5対5のゲーム形式は毎日やるべきか?
こんにちは、三原です。
今日のテーマは、指導者の方からいただいたとても良い質問をもとにしています。
U12のアシスタントコーチをしています。チームでは段階的に1対1から4対4まで教えていますが、最後の5対5はいつ、どうやって導入するべきか悩んでいます。子どもたちは試合をやりたがっているのですが、オフェンスのプロセスが完成するまでは5対5をやらない方針で、それが正しいのか分かりません。
まず、この質問に答える前に、一つお伝えしたいことがあります。
結論から言うと、
5対5を毎日やる必要はありませんが、「アウトプットの時間」は毎日あった方が良いです。
アウトプットの大切さ
これはわたしがとても影響を受けた本『アウトプット大全』から学んだことですが、人は「インプット→アウトプット→フィードバック」の三拍子が揃ったときに、最も学習効果が高まります。
つまり、どんなに丁寧にドリルをやっても、それを実践する時間がなければ、本当の意味での成長にはつながらないのです。
練習の比率、偏っていませんか?
質問者さんのチームでは1対1、2対2、3対3、4対4と段階を踏んでいるとのこと。それ自体は悪くありません。ただし、その中身が「ドリル中心」で、自由にやらせる場面がないとすれば、それは問題です。
子どもたちにとって、バスケットボールは「楽しい」ことが一番大事。
アウトプットの時間、つまり自由にプレーして自分の中にあるものを出す時間を作らないと、バスケそのものが楽しくなくなってしまうんです。
5対5じゃなくてもOK
アウトプット=5対5と思いがちですが、実際はそうではありません。たとえば、ハーフコートでの3対3、4対4、もしくは3X3形式なども非常に効果的です。
「人数が揃わない」「コートが狭い」などの制約があるときこそ、こうした工夫が必要になります。
「オフェンスが完成するまでやらない」の落とし穴
「オフェンスのプロセスがある程度できるまで5対5はやらない」という方針についてですが、これはディフェンスならまだ分かります。なぜならディフェンスは「私たち」で行う協調性のスポーツだから。
でも、オフェンスは「私」つまり、個人の能力がものを言う世界です。
どんなにセットプレーを覚えさせたところで、最後は個人の判断、個人のスキルでゴールに向かわなければいけない。なのに、その「試す場面」がなかったら、何のための練習かわからなくなってしまいます。
最後に伝えたいこと
ボトムアップの名言をお借りします。
戦術が、個人の邪魔をしてはいけない。
繰り返します。
戦術が、個人の邪魔をしてはいけない。
戦術が、個人の邪魔をしてはいけない。
戦術が、個人の邪魔をしてはいけない。
だからこそ、練習では必ずアウトプットの時間を用意してください。子どもたちが試合を楽しみにしているなら、なおさら。ゲーム形式でプレーを試す機会をぜひつくってあげてください。
今日の参考文献
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