YouTube原稿

【質問に答えます】なかなか上手くならない初心者への指導アイデア

【質問に答えます】なかなか上手くならない初心者への指導アイデア

※YouTubeアップしました

 

こんにちは、三原です。
今日も「バスケの大学」を読んでくださって、ありがとうございます。

さて今日は、YouTubeのコメント欄にいただいた質問にお答えします。

「運動能力がとても低い子どもたちに、どうやって教えていけばいいのか、悩んでいます」

とのこと。

まず、コメントくださった方、ありがとうございます。
わたしも小学生の指導を専門にしているわけではありませんが、初心者の指導には何度も関わってきた経験があります。
今回は、少しでもあなたのヒントになればと思い、お話をさせていただきます。


まずは結論:「待つ」しかない

最初に、はっきりとお伝えしておきたいのは、

上達には時間がかかる。だから、待つしかない

ということです。

「どうすればこの子たちは上達するのか?」
「何かいいトレーニング方法はないか?」

こう悩む気持ち、よくわかります。でも、結局のところ、繰り返しと継続以外に近道はありません。
これはどんなに指導法を工夫しても、避けて通れない事実です。

ただ、「待つしかないですよ」で終わってしまっては、アドバイスにもなりませんよね。
ですので、わたしなりに考えている「2つの工夫」を紹介させてください。


① 大げさな見本を見せる

1つ目のアイデアは、「見せる」ことです。
しかも、「大げさに」です。

初心者の子どもたちは、自分の動きがどうなっているか、まったくイメージが持てていないことが多いです。
たとえば質問者さんのお話では、

  • ピボットがロボットみたいな動きになる

  • ジャンプシュートのときに膝が曲がらない

  • パスのときに下半身を使えない

などが挙げられていましたが、これは本人が「どう動けばいいのか」「自分がどう動いているのか」を理解できていないからです。

だから、まずは指導者が大げさな見本を見せてあげること。
うまい例、そして下手な例。両方をしっかり、ゆっくり、大げさに見せてあげましょう。

たとえばピボットなら、

  • 軸足に寄せてから足を出すのが正解

  • ロボットのように足をガクンと出してしまうのが失敗

こうした違いを、身体で表現して見せるんです。
子どもたちは理屈よりも「真似」で覚えます。
だから、あなたの言葉よりも、あなたの動きのほうが何倍も伝わるんですね。


② ゲームセンス・ドリルをやる

2つ目のアイデアは、「ゲームセンス・ドリル」を練習に取り入れることです。

質問者さんのチームでは、ラダーやフットワーク、リズムトレーニングをされているとのこと。
もちろん、これらのトレーニングは大事です。
でも、“ドリル”だけではバスケの動きとつながらないことがあります。

だからおすすめしたいのが、遊びの中で技術が身につく練習=ゲームセンスドリルです。

たとえば、こんな感じ。

サークルの中で2人がボールを持って、ドリブルしながら鬼ごっこ。

これだけで、自然と

  • 利き手ドリブル

  • カバーの手

  • 肩を入れる抜き方

などが身につきます。説明しなくても、勝手にできるようになります。

また、スクリーンプレーなんかも同じです。
最初から「こうやって当たって、こう抜けて…」と細かく教えるより、
遊びの中で「ディフェンスをぶつける感覚」を体験させるほうが、ずっと早く身につきます。


「理屈より真似」「説明より遊び」

この2つに共通するのは、

理屈よりも、真似と体験。説明よりも、遊びの中で覚えさせること。

という考え方です。

もちろん、理屈がダメというわけではありません。
でも、特に小学生や初心者には「理屈より真似」「言葉より動き」の方がはるかに効果的です。

そして、それでもやっぱり、最後に必要なのは…


やっぱり「待つ」しかない

ここに戻ってきます。

「どうしても伸びない子がいる」
「教えてもすぐ忘れる」
「もう2年やってるのに…」

そう思ってしまうこと、ありますよね。
でも、やっぱり、子どもたちの成長は“ある日突然”やってきます。

だから、

思考錯誤を楽しみながら、子どもたちの成長を信じて待つ

これが指導者にできる、いちばん大切なことだと思っています。


ということで、今回は「初心者への指導アイデア」というテーマでお届けしました。

  • 大げさな見本を見せる

  • ゲームセンス・ドリルを取り入れる

  • そして、あせらず、待つ

この3つを意識して、指導をしてみてください。
子どもたちがバスケを好きになり、少しずつ自信をつけていくこと。
それが、指導者にとって何よりの喜びですよね。

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三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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