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【質問回答】わたしがU12指導者ならこのオフェンスをやります 【バスケの大学・三原学】

こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。

動画はこちら。音声だけでも聞き流せるように作っています

 

今日は「U12(小学生)におすすめのオフェンス」について考えていきます。

小学生のバスケットボールでは、何を重点的に指導すべきなのか。1対1を強化するのか、チームプレーを重視するのか、どのようなオフェンスを採用すべきか、指導者として悩むことも多いと思います。

今回、視聴者の方からこんな質問をいただきました。

「ヘッドコーチが1対1を強化したいと考え、ドリブルドライブモーションを採用しています。もし三原先生が小学生のチームを指導するとしたら、どんなビジョンで、どんなオフェンスをするか教えてください」

私自身は高校生・大学生の指導がメインで、小学生の専門ではありませんが、それでも「もし自分がU12を教えるなら?」という視点でお話ししていきます。


1対1のチャレンジを大切にする

小学生のうちに身につけてほしいことのひとつは、「1対1で仕掛ける力」 です。

バスケットボールの基本は、オフェンスでは相手を抜いてゴールに向かうことです。そのため、小学生のうちに「ボールを持ったら攻める」という意識を育てることが重要になります。

  • 右手・左手の両方でドリブルができる
  • ドリブルチェンジを自在に使える
  • 1対1で相手を抜いてレイアップまで持ち込める

こうした基本スキルを身につけることで、試合で自信を持ってプレーできるようになります。

特に「1対1で抜くことができた」という成功体験を積むことは、小学生のモチベーションにつながります。


スペーシングを理解する

1対1の力を伸ばすためには、「スペーシング」を意識することも大切です。

例えば、4対4の状況で、味方が密集しているとドリブルで仕掛けるスペースがなくなってしまいます。そのため、「今、自分はどこにいればいいのか」 を考えながら動くことが重要です。

  • 味方のドライブコースを邪魔しない位置に立つ
  • ディフェンスを引きつけてパスの選択肢を増やす
  • スペースを空けることで、チーム全体の動きが良くなる

小学生のうちからスペーシングの意識を持たせることで、試合中の判断力も自然と向上していきます。


カットプレーでチャンスを作る

1対1がうまくいかず、パスを出した後にその場に立ち止まってしまうと、次のチャンスが生まれません。そこで、「カットプレー」を教えることが大切になります。

  • パスを出した後に、そのままカットしてリングへ向かう
  • リターンパスをもらえたら、ノーマークでシュート
  • もしパスが来なくても、そのまま動き続けてスペースを作る

このような動きを身につけることで、試合の中での得点パターンが増え、オフェンスがスムーズになります。


小学生におすすめのオフェンス「エイトオフェンス」

以上の要素を踏まえた上で、小学生におすすめしたいオフェンスが「エイトオフェンス」です。

エイトオフェンスとは、8の字を描くように動きながらプレーするオフェンスで、スクリーンを使わず、ポジションも固定しません。

  • 2ガード・2コーナーに1ウイングの配置でスタート
  • 1対1を仕掛ける
  • うまくいかなければパスしてカット
  • リターンパスを狙う
  • それがダメなら、もう一度カットして次の動きを作る

このオフェンスを取り入れることで、1対1・スペーシング・カットプレーの要素が自然と身につきます。

小学生にとっては、ポジションの固定がないため自由にプレーしやすく、「バスケの原理原則を学びながら楽しめる」 というメリットがあります。


まとめ

  • 1対1のチャレンジを大切にする
    → ボールを持ったら攻める意識を持つ
  • スペーシングを理解する
    → 味方の動きを考え、適切な位置にいることを意識
  • カットプレーでチャンスを作る
    → パスをした後も動き続けることで、得点の機会を増やす
  • おすすめのオフェンスは「エイトオフェンス」
    → 1対1・スペーシング・カットの要素をバランスよく学べる

指導のポイント

小学生の指導では、「技術の習得」だけでなく、「バスケットボールの楽しさ」を感じてもらうことが何よりも大切です。

  • 1対1で抜けたときの達成感
  • 味方とパスをつないだときの楽しさ
  • シュートが決まったときの喜び

こうした経験を積み重ねることで、自然と成長していきます。

エイトオフェンスを使いながら、1対1・スペーシング・カットの動きを習得することで、子どもたちがバスケットをもっと好きになり、主体的にプレーするようになるはずです。

ぜひ、指導の参考にしてみてください!

今日の参考文献

 

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ABOUT ME
三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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