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合わせのダイブは誰が行くのか?おすすめは45度です【バスケの大学・三原学】

こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。

この記事はYouTubeの原稿です。

※動画はこちら

【バスケの「合わせ」について考える:トップ・45°・コーナー、どこがベスト?】

こんにちは、三原です。

バスケットボールにおいて「合わせ」の動きはとても重要です。
特に、ベースラインドライブに対する「合わせ」は、チームの得点力を大きく左右します。

今回は、トップ・45°・コーナーの3つのポジションから、
どこから飛び込むのが最も効果的なのかについて考えていきます。


① まずは質問を整理しよう

今回いただいた質問を整理すると、次のような内容になります。

質問者のチームでは、ベースラインドライブに対してトップの選手がゴール下にカットするルールを採用している。
しかし、他の多くのチームは45°やコーナーからカットしているように見える。
トップからのカットにはどのようなデメリットがあるのか?

つまり、
「なぜ多くのチームがトップの選手を動かさず、45°やコーナーからカットさせるのか?」
という疑問ですね。

この点について詳しく考えていきます。


② トップからのカットは本当に有効か?

まず、質問者さんのチームで採用している トップの選手がカットする戦術 について考えてみましょう。

トップからカットするメリット

  • リバウンド要員として飛び込める

    • トップの選手がビッグマンであれば、カットしてそのままゴール下でフィニッシュしやすい。
    • 外からリバウンドに入れるため、オフェンスリバウンドの確率が上がる。
  • 意外性のある合わせができる

    • ディフェンスが45°やコーナーの選手のカットを警戒しがちなので、トップの選手のカットは意表を突くことができる。

トップからカットするデメリット

  • カットの距離が長い

    • トップからゴール下までの距離が長く、ディフェンスが寄ってくる時間が十分にある。
    • そのため、ディフェンスに対応されやすく、簡単にカットが防がれる可能性が高い。
  • パスの角度が悪い

    • トップからの選手がカットすると、ボールマンから見て真正面に飛び込んでくる形になる。
    • その結果、パスの角度が悪くなり、ディフェンスに読まれやすくなる。
  • 外の脅威が減る

    • トップの選手がカットすると、そのエリアが空いてしまい、外のシュートのオプションが減る。
    • これにより、ディフェンスがペイント内に収縮しやすくなり、逆に攻めにくくなる。

このように、トップからのカットは**「リバウンド要員がいる場合には有効だが、それ以外ではデメリットが大きい」** という結論になります。


③ コーナーからのカットは動きが多くて良いが…

次に、コーナーの選手がカットする場合 を考えてみましょう。

コーナーからカットするメリット

  • 全体の動きがスムーズになる

    • コーナーの選手がカットすると、45°の選手が下がり、トップの選手が45°に移動する。
    • これにより、オフェンス全体が流れるように動き、ディフェンスが対応しづらくなる。
  • ディフェンスにとって守りづらい

    • ディフェンスは、全員が動くオフェンスに対して対応が難しくなる。
    • 特に、カットに対してディフェンスが収縮すると、キックアウトでオープンの3ポイントが狙いやすくなる。

コーナーからカットするデメリット

  • シューターを動かすことになる
    • コーナーにはシューターを配置することが多いため、その選手がカットしてしまうと、外のシュートの脅威が減る。
    • 特に、シュート力のある選手がペイント内でのフィニッシュが苦手な場合、この戦術はデメリットになる。

このように、コーナーからのカットは**「全体の動きを活性化させるが、シューターの配置に影響を与える可能性がある」** ということがわかります。


④ 45°からのカットがベストな理由

最後に、45°の選手がカットする場合 を考えます。

45°からカットするメリット

  • シューターがコーナーに残れる

    • コーナーの選手は動かず、外の脅威をキープできる。
    • これにより、ディフェンスが収縮しすぎると、キックアウトで3ポイントが狙いやすくなる。
  • ボールマンの視界に入りやすい

    • 45°からのカットは、ボールマンの視界に入りやすく、パスが通りやすい。
    • これにより、スムーズな合わせが可能になる。
  • ディフェンスを崩しやすい

    • 45°の選手がカットすると、ディフェンスが収縮するため、アウトサイドへのパスが効果的に使える。
    • これにより、オフェンスのバリエーションが増える。

45°からカットするデメリット

  • コーナーの選手がスペースを作る必要がある
    • 45°の選手がカットすると、コーナーの選手が少し上がるなどして、スペースを確保する動きが必要になる。

このように、45°からのカットは
「インサイドのスペースを作りつつ、アウトサイドのオプションも確保できる」 というメリットがあるため、最も合理的な選択肢となります。


⑤ まとめ:「合わせ」は状況によって使い分ける!

最適な「合わせ」の動きは、チームの戦術やメンバーによって異なります。

ただし、基本的には 45°からのカットが最も合理的 です。
ただし、リバウンド要員がいる場合は、トップからのカットもあり得る。
また、コーナーの選手がシューターでない場合は、コーナーからのカットも有効になる。

「この時はこうする」という細かいルールを増やしすぎると、選手が迷ってしまうので要注意。
なるべくシンプルに、基本は 「ベースラインドライブには45°からカット」 を軸に考えるのが良いでしょう。


⑥ あなたのチームで試してみよう!

  • 45°のカットを基本ルールにしてみる
  • シューターの役割をしっかり決める
  • リバウンドが強い選手がいるならトップのカットを試す

ぜひ、あなたのチームでも 「どこからのカットが最も効果的か?」 を考えながら、試してみてください!

まとめのショート動画

 

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ABOUT ME
三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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