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【NBA】クリーブランド・キャバリアーズ 21アーリーオフェンス わかりやすく 2024年プレーオフより

こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。

この記事はYouTubeのまとめです

ショート動画はこちら

 

こんにちは、三原です。

今日のテーマは、2024年NBAプレーオフでクリーブランド・キャバリアーズが採用していた「21アーリーオフェンス」について。

特に、スピードのあるガードがチームの中心で、ペースアップを重視するチームには非常におすすめの戦術です。

動画で解説した内容をブログ記事にまとめましたので、ぜひ最後までお読みください。


1. 21アーリーオフェンスとは?

21アーリーオフェンスは、トランジションからスムーズにセットオフェンスへ移行し、速攻を継続的に活かす戦術です。ポイントは、

  • ガードがボールを運び、
  • 2番のウイングと連携し、
  • センターが最後に遅れて加わる形。

スピードを活かしてディフェンスが整う前に攻めきるのが狙いです。


2. 基本の動き

まず、21アーリーオフェンスの基本動きを見ていきましょう。

  1. 1番がボールを運ぶ
    • ガードが速やかにボールをコートに持ち込みます。
  2. 2番とハンドオフ
    • 2番の選手がウイングでパスを受け、1番とハンドオフを行います。
    • この動きでディフェンスを崩し、そのままレイアップを狙うのが最初の目標。
  3. オンボールスクリーン
    • ハンドオフが成功しない場合、2番がスクリーンをセット。
    • 1番がそのスクリーンを活用し、ドライブして仕掛けます。

これが21アーリーオフェンスの第1段階です。


3. 次の展開:25フレアとピック&ロール

21の動きが終わった後、次に25フレアとピック&ロールが展開されます。

  1. センターのフレアスクリーン
    • 遅れて加わる5番の選手がトップでフレアスクリーンをセット。
    • 2番がそのスクリーンを使い、オープンで3ポイントを狙う形。
  2. ピック&ロール
    • フレアスクリーン後にボールが渡らない場合、5番が1番にスクリーンを提供。
    • 1番がドライブを仕掛け、5番がゴールへダイブ。
    • 周りの選手はスペーシングを意識し、2対2を最大限に活かします。

4. 逆サイドの動き

21アーリーオフェンスでは、逆サイドでも動きが重要です。逆サイドの3番と4番は、

  • ステイ: ディフェンスを引きつけてスペースを作る。
  • ピンダウンスクリーン: 3番に動きを作り、ディフェンスをかく乱する。

これにより、攻撃の選択肢を広げつつ、ディフェンスを混乱させます。


5. 三原の視点

21アーリーオフェンスの鍵となるポイントをいくつか挙げます。

  1. スピードのあるガード
    • 1番と2番がスピードを活かしてディフェンスを崩すのが重要です。
  2. リムランを意識するセンター
    • センターがリングまで一気に走り込む「リムラン」を取り入れることで、ディフェンスをゴール下に引きつけられます。
  3. 柔軟なオプションの活用
    • 21アーリーオフェンスは、速攻とセットオフェンスがスムーズに移行します。ダメだった場合に、フリーランスオフェンスや3対3の動きを織り交ぜることで柔軟に対応可能です。

まとめ

キャバリアーズがプレーオフで見せた21アーリーオフェンスは、

  • スピードのあるガードを中心に展開。
  • トランジションからセットオフェンスへのスムーズな移行。
  • 柔軟なオプションを含む攻撃。

特にスピード主体でペースアップを狙うチームには最適です。

あなたのチームでも、この戦術を参考にしていただけると嬉しいです。

 

フル動画はこちら

 

ラジオでも補足しました

動画の補足でお話しします

※音声で聞きたい方はこちら

【バスケ】弱点を隠す方法 – 適材適所がカギ

今回のテーマは「バスケットボールの弱点を隠す方法」についてです。

結論から言えば、選手を適材適所の位置に立たせることがポイントです。

それでは詳しくお話ししますので、最後までお付き合いください!


適材適所の大切さ

バスケットボールに限らず、どんなスポーツでも選手全員が万能型というわけではありません。

それぞれ得意不得意があり、それをどう活かすかが指導者の腕の見せどころです。

例えば、クリーブランド・キャバリアーズが採用している「ピストルオフェンス」。

これは選手それぞれの特性を最大限に活かすフォーメーションとして、NBAや世界中で広く使われています。

このフォーメーションでは、1番ポジションの選手(ポイントガード)はスピードとドリブルが得意である一方、外のシュートが苦手なケースが多い。

そのため、ドリブルで攻撃を組み立てやすい形になっています。

一方で、5番ポジションの選手(センター)はリバウンドの専門家としての役割を担い、攻撃に遅れて参加するイメージで設計されています。

こうした適材適所の配置が、選手個々の弱点を隠し、長所を引き出す鍵になります。


弱点を克服しすぎないことの重要性

多くの指導者がやりがちなミスとして、「弱点を克服しようとしすぎる」という点があります。

もちろん、基礎的なスキルを磨く練習は大事です。

ただし、試合においては「長所を伸ばして弱点を目立たなくする」方が、より実戦的だと考えます。

例えば、スラムダンクの桜木花道を思い出してみてください。

彼はリバウンドの天才でしたが、シュートやドリブルの技術はそれほど高くありませんでした。

安西先生は彼に「リバウンドに集中しろ」とアドバイスし、シュートやドリブルは平均点まで引き上げる程度に留めました。

その結果、桜木は試合で大きな活躍を果たしました。


フォーメーションの設計が監督の仕事

弱点を隠す最も効果的な方法は、フォーメーションや戦術を工夫することです。

適材適所に選手を配置し、その役割を明確にすることで、弱点を自然にカバーできます。

例えば、スピードのある選手にはドライブを重視したプレーを、リバウンドが得意な選手にはリバウンドに集中させる役割を与える。

こうした工夫が試合での成果につながります。


現場での実践と柔軟な考え方

練習では全員に基本的なスキルを教えますが、試合では選手ごとに明確な役割を与えることが重要です。

また、小学生や中学生の段階では「フォーメーションを教えるのは早い」という意見もありますが、私はある程度の枠組みを持たせることが必要だと考えます。

選手が混乱せず、自信を持ってプレーできる環境を作るのも監督の仕事です。


まとめ

「弱点を隠す」というテーマでお話ししましたが、その本質は「長所を伸ばし、弱点を目立たなくすること」にあります。

適材適所の配置と明確なフォーメーション設計が、チーム全体の強化につながるのです。

練習では全員に基本スキルを習得させつつ、試合では役割をはっきりさせる。

このバランスが選手の成長とチームの成功に直結します。

最後までお読みいただきありがとうございました!

何か気づきがあれば嬉しいです。

今日の参考文献

 

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ABOUT ME
三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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