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練習着をそろえる意味 24-8-25 #344

こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。

この記事はラジオの原稿です。

この放送は、Voicyでお話ししています。ぜひお聞きください

 

練習着を揃える意味 – チーム作りの第一歩

バスケットボールの指導をしていると、いろいろな疑問にぶつかります。その中の一つが「練習着って揃える必要があるの?」というものです。

ユニフォームは試合のルール上、当然揃えなければいけません。でも練習着は別に何を着てもいいんじゃないか、と思う人も多いでしょう。

実は私も以前はそう考えていました。「無駄なところにお金をかける必要はない」と。

でも、ある時からその考えが変わりました。今では「練習着を揃えることには、とても大きな意味がある」と確信しています。

今日は、なぜ練習着を揃えるべきなのか、その理由を詳しくお話ししていきたいと思います。

1. チームの統一感が生まれる

まず1つ目の理由は、チームの統一感が生まれるということです。

これは見た目の話だけではありません。もちろん、全員が同じ服を着ていれば見た目はきれいですが、それ以上に大切なのは「心の統一感」なんです。

練習着を揃えることで、「これからみんなでプレーするんだ」という共通の意識が芽生えます。これが思った以上に大きな効果を発揮するんです。

人間の心理として、身の回りのものを整理すると心もすっきりするという現象があります。服も同じで、着る服によって気持ちは大きく変わってくるんです。

例えば、普段着でいるときと、スーツを着てネクタイを締めたときとでは、明らかに気持ちが違いますよね。それと同じことが、練習着にも言えるんです。

チームで統一感のある服を着ることで、自然と統一感のある練習になっていくんです。

私の経験を少しお話しすると、以前は練習着は何を着てもいいよ、としていました。でも、ある時「チームをまとめるために、ちゃんと学校名が入ったチームカラーのシャツを着て練習することが大事じゃないか」と思い直したんです。

そこで、保護者の方にお願いしてTシャツを揃えました。すると、驚くべき変化が起きたんです。

見た目がよくなっただけでなく、本当にチームで練習している雰囲気になったんです。選手たちの表情も変わり、練習への取り組み方も変わりました。

これは単なる「統一感」というより、「清潔感」とも言えるかもしれません。全員が同じ清潔な服を着て練習に臨むことで、心も清々しくなるんです。

チームで統一感を持って清潔感のある練習に臨むことは、チームプレーのまとまりに直結します。これは明らかに意味のあることなんです。

2. 特別な時間帯だという意識に変わる

2つ目の理由は、練習が特別な時間帯だという意識に変わるということです。

これは「着替える」という行為自体に、大きな意味があるんです。

考えてみてください。普段、家で過ごしているときは何を着ていますか?多くの人は部屋着やパジャマを着ていると思います。

でも、それを着たまま仕事をしようとすると、なかなか気持ちが入りませんよね。仕事をするときは、ちゃんとした服に着替えます。

スーツを着てネクタイを締めると気持ちが引き締まる。学生服をきちんと着ると気持ちがシャンとする。これと同じことが、練習着にも言えるんです。

服を着替えることで、「今からは特別な時間なんだ」という意識の切り替えが行われるんです。

これは先ほどの「チームの統一感を作る」ということにもつながります。「これから練習なんだ」というオンとオフの切り替えが、着替えによって行われるんです。

ここで気をつけたいのが、小学校や中学校でよく見かける光景です。練習着のまま家から出てきて、着替えずに練習に入る。これは、できる限りやめた方がいいと思います。

なぜなら、せっかくの「気持ちの切り替え」のチャンスを逃してしまうからです。

私の娘が通っている習い事では、こんなルールがあります。「練習着で来ないでください。普通の格好でここまで来て、ここでちゃんとレッスン着に着替えてください」

その理由が素晴らしいんです。「安全性や動きやすさだけでなく、これから練習なんだという気持ちに切り替えるため」だと言うんです。

これを聞いたとき、私はすごく共感しました。まさにその通りだと思ったんです。

もちろん、施設の問題で着替える場所がない場合もあるでしょう。でも、できるだけ練習着は練習場で着替えて、気持ちを切り替える。そういうことができたら、すごくいいと思います。

練習着を着る瞬間に「よし、これから頑張るぞ」という気持ちになれる。これが、練習着を揃える大きな意味の一つなんです。

3. 実は安い

3つ目の理由、これは意外かもしれませんが「実は安い」ということです。

多くのチームは潤沢に資金があるわけではありません。私のチームもそうです。

なるべく保護者の方にお金をかけさせないように工夫することも、監督の仕事の1つだと思います。

だから、練習着をわざわざ揃えて買わせることに、最初は私も抵抗がありました。「無駄な出費を強いることになるのでは」と心配したんです。

でも、実はチームでまとまって作っちゃった方が全然安いんです。これは私自身、実際にやってみて驚いた事実です。

普通にスポーツ用品店に行ってTシャツを買うと、安くても2000円か3000円はかかります。良いものだと5000円以上することもあります。

でも、チームでオリジナルTシャツを作れば、1番シンプルなやつなら1000円以下でできるんです。

これは、大量発注による割引があるからです。また、デザインも自分たちで決められるので、必要最小限のシンプルなものにすることで、コストを抑えられます。

下手に個別に練習着を買ってもらうより、チームで揃えた方が全然安いんです。これは意外と知られていない事実かもしれません。

実際、私がチームで練習着を揃えたとき、保護者の方から「思ったより安くて助かりました」という声をいただきました。

コストを抑えつつ、チームの一体感を高められる。これは、指導者としてはとてもうれしいことです。

なぜ練習着を揃えるべきか

ここまで3つの理由を詳しく説明してきました。

  1. チームの統一感が生まれる
  2. 特別な時間帯だという意識に変わる
  3. 実は安い

これらの理由から、私は練習着をちゃんと揃えた方がいいと提案しています。

統一感があり、気持ちの切り替えができて、しかも安い。これほど良いことはありません。

しかし、ここで一つ大切なことがあります。それは、練習着を揃えることを強制してはいけない、ということです。

「揃えなさい」と上から目線で言うのではなく、なぜ揃えるのか、どんないいことがあるのかをしっかり説明することが大切です。

選手たち自身が「揃えたい」と思えるような雰囲気作りが、指導者には求められます。

そして、練習着を揃えた後も、それを着る時の気持ちを大切にしてほしいと思います。

「このシャツを着たら、みんなで頑張るんだ」 「このシャツを着たら、真剣に練習するんだ」

そんな気持ちで練習に臨めれば、必ず良い結果につながるはずです。

最後に

練習着を揃えることは、チーム作りの第一歩だと私は考えています。

外見が揃うことで、内面も揃っていく。それがチームスポーツの醍醐味だと思うんです。

もちろん、練習着を揃えただけでチームが強くなるわけではありません。しかし、それは良いチーム作りの土台になるはずです。

皆さんのチームでも、ぜひ練習着を揃えることを検討してみてください。

そして、それがきっかけとなって、チームの雰囲気が変わり、より良い練習ができるようになることを願っています。

今日のお話が、少しでも皆さんのヒントになれば嬉しいです。

バスケットボールは、個人の力も大切ですが、それ以上にチームの力が重要です。練習着を揃えることは、そのチームの力を高める一つの方法なんです。

ぜひ、実践してみてください。きっと、良い変化が起こるはずです。

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ABOUT ME
三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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