こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。
この記事はラジオの原稿です。
この放送は、Voicyでお話ししています。ぜひお聞きください
今日は選手の「遠慮」について、考えをまとめてみたいと思います。
よく聞く話です。「あの子、もっとできるはずなのに遠慮しちゃって…」という指導者の声。
特に年上の相手と一緒にプレイするときに顕著ですよね。同学年や後輩とは生き生きとプレイできるのに、先輩や上手な選手と一緒だと途端に消極的になる。
この現象について、今日はじっくりお話ししていきましょう。
「遠慮」は結局、実力の問題
結論から言うと、それは「遠慮」ではなく「実力」なんです。
同学年や後輩と一緒の時は生き生きとプレイできて、先輩やOBと一緒だと消極的に見えるのは、シンプルに相手の実力の差によるものです。
周りのレベルが上がれば、当然やりづらくなります。それは遠慮でも気持ちの問題でもなく、純粋に実力の差なのです。
「もっとできるはず」は幻想
吉井四郎さんの『私の信じたバスケットボール』に、とても示唆に富んだ一節があります。
「試合に負けた時、プレイがうまくいかなかった時の理由を『根性』にするのは問題である」
勝負の世界は単純です。強いものが勝ち、弱いものが負ける。
「本当は強いのに、今日は力を発揮できなくて負けた」というのは、基本的にはあり得ないのです。
目に見えないものを追いかけない
「遠慮するな」「もっと自信を持て」
こういった声かけは、逆効果になることが多いのです。
なぜなら、目に見えない「遠慮」や「自信」といったものに意識を向けさせることで、かえって選手を悩ませてしまうからです。
「遠慮してるつもりはないのに…」 「自信を持とうと思っても…」
こんな風に、本質とは違うところで悩むことになってしまいます。
具体的な技術と体力にフォーカスを
では、どうすればいいのか。
それは、具体的な技術と体力の向上にフォーカスすることです。
例えば、ディフェンスからオフェンスへの切り替えが遅い選手がいたとします。
「遅いのは遠慮してるからだ」と考えるのではなく、「最初の3歩を思い切って走ってみよう」という具体的なアドバイスをする。
このように、目に見える具体的な部分に焦点を当てることが大切です。
自信は「気にしなくなる」ところから
実は、「自信」というのは不思議なものです。
理想的なのは、自信があるとか自信がないとか、そういうことを気にしなくなっている状態です。
それこそが本当の意味での「自信がある状態」なのです。
むしろ「自信がある」「自信がない」と気にしている時点で、まだそこまで到達していないとも言えます。
だからこそ、遠慮や自信という言葉は一旦置いておいて、目の前の技術向上、体力向上に集中することをお勧めします。
気づけば自然と、以前よりも積極的にプレイできるようになっているはずです。
いかがでしたでしょうか。
長年バスケットを見てきて、できる・できないは結局その時の実力だと確信しています。
もちろん、その実力は日々の努力で確実に上がっていきます。
ただし、それは「遠慮するな」「自信を持て」という声かけではなく、地道な技術練習と体力づくりによってこそ実現するものなのです。
今日のお話が、指導者の皆さんのヒントになれば幸いです。
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