コーチングは時間との戦い – 新しいことを始めるには何かを捨てる勇気が必要だ
こんにちは、三原です。
今日は「コーチングは時間との戦い」というテーマでお話しします。
これは私の大学時代の恩師、ラグビーの日比野弘先生から教わった言葉です。日比野先生は本当に心に残る言葉をたくさん私に与えてくれました。その中の1つが「コーチングは時間との戦い」というものです。
すべてのスポーツは時間との戦い
まず、すべてのスポーツには時間的な制限があります。
バスケットボールなら10分4クォーターや1クォーター5分など、サッカーやラグビーも同様です。野球やバレーボールのように得点や数字で切り替わるスポーツでも、時間で区切りがあります。
そして、大事な試合の日程は事前に決まっていて、その試合は待ってくれません。
「チームがまだ完成していないから」とか「負けたからもう1回」なんて言っても、試合日程は変わりません。
何月何日何曜日のどこどこで試合があると決まっていて、そこから刻一刻と時間が過ぎていく。その中で何とかしなければならない。
これが私たちコーチの仕事なのです。
新しいことを始めるには、何かを捨てる必要がある
ここで気をつけなければいけないのは、私たちは「捨てること」をせずに、どんどん新しいことを「加えていく」傾向があるということです。
例えば、健康のために朝の散歩を始めようと思ったとします。多くの人は「朝散歩をするためにはどうすればいいか」を考えます。
でも、これは遠回りなんです。
なぜなら、今まで24時間、自分なりに時間の使い方が決まっているからです。そこに15分の朝散歩を入れるということは、必ず15分何かをやめなければいけないんです。
新しいことを始めるには、必ず何かをやめる必要があるのです。
コーチングの世界では「捨てること」が難しい
日常生活では、「これをやるなら、あれをやめよう」という判断ができます。
でも、私たちコーチングの世界では、なぜかこれができないことが多いんです。
新しい練習方法を知った、先輩のチームから良い練習を教わった、そういった時に、私たちは「じゃあ、これもやろう」と足していく傾向があります。
でも、それは間違いなんです。
足すんじゃなくて、「これを取り入れるなら、あれはやめよう」と考えるべきなんです。
何かを捨てずに新しいことを足していくと、結局すべてが中途半端になってしまいます。
新しいことを始める時は、まず「何を捨てるか」を決めよう
だからこそ、新しいことを取り入れる時は、まず「何を捨てるか」を決めることが重要なんです。
今までやってきた練習の中で、「これはもうやらない」というものを決める。
そうしないと、新しいものは入らないし、すべてが中途半端になってしまいます。
「いや、でも捨てられるものなんてない。これもこれも大事なんだ」
そう思う人も多いと思います。
でも、新しいものを入れるなら、必ず何かを捨てなければいけないんです。
ここで勇気を出して、一度捨ててみることをおすすめします。
過去にできたことは、一旦捨てても、やり直そうと思えばまたできるんです。
でも、捨てずに足していく、足していくをやっていると、絶対に中途半端になってしまいます。
最後に:捨てる決断が、新しい可能性を開く
コーチングは時間との戦いです。
時間は決まっています。だから、新しいことを加えることよりも、捨てていくことの方が重要なんです。
何かを始める時、最初にすべきことは「よし、これをやろう」という決意ではありません。
「何を捨てるか」を決めることなんです。
これが、新しい可能性を開く鍵になります。
皆さんも、ぜひ試してみてください。
今日の話を聞いて、どう思いましたか?
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それでは、また次回お会いしましょう。
三原学でした。