こんにちは、三原です。
最近のバスケでは、ゴール下にポジション取りをするポストアップが減りました。
センターと呼ばれるポジションでも、アウトサイドでプレイする選手が多くいます。
そして、ドリブルでドライブするプレイが増えました。
なんでポストアップは最近減ったのか?
結論としては「ドライブの方が長い距離のクローズアウトが作れるから」なんです。
この記事ではそんな現代バスケのメリットについて解説します。
- 自分のチームのオフェンスが定まらない
- どんなオフェンスをすべきかわからない
- センターを中心に組み立てるべきか迷っている
そんなあなたにはお役に立てる記事です。
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この記事のもくじ
ゴール下を攻めるメリット
バスケの試合はゴール下のシュートが多い方が勝ちます。
とても当たり前ですが、ここは強く意識すべきことです。
理由はかんたんにいうと「ゴールに近いから」なんですが、もう少し深掘りして3つのメリットをお話しします。
- 高確率のシュートが打てる
- ファウルをもらえる
- ディフェンスが収縮する
高確率のシュートが打てる
ゴールに近いということは、シュートの確率が高いです。
ノーマークのゴール下なら、ほとんどすべてが入るはず。
たいていの場合はディフェンスがいますけど、ディフェンスと競り合ったとしても60%くらいゴール下は期待ができます。
これはどんなアウトサイドシュートよりも高確率です。
ファウルをもらえる
ディフェンスからすればゴール下でシュートされたくないので、必死に止めにきます。
ムリに止めようとすることも多く、ファウルがもらいやすいです。
もともとゴール下は密集することが多く、身体接触が多いエリアですね。
ファウルをもらえばフリースローになりますから、これまた高確率のシュートになります。
ファウルの数は重なるほどダメージが大きいので、特に試合の前半からゴール下を「荒らす」ことはボディブローのように効いてきます。
ディフェンスが収縮する
- ゴール下は止めなきゃ入れられちゃう
- ムリに止めるとファウルになっちゃう
- ならば2人で止めよう
となるわけで、ゴール下を攻めればディフェンスが収縮します。
1人に2人、3人と引きつけることができるわけです。
すると、他の場所にたくさんノーマークができますから、それだけオフェンスに選択肢が増えることになります。
即得点にならなくても、ゴール下にボールを集めることは、ディフェンスを収縮させる意味があるのです。
クローズアウト発生がオフェンスの目的
ディフェンスが一度収縮して、そこからまたボールをつかまえにいく状態を「クローズアウト」と言います。
オフェンスは「クローズアウトの発生」が目的です。これはぜひ覚えておきましょう。
最後はシュートを入れるのが目的ですが、その前段階として
- ディフェンスを収縮させる
- パスを出す
- クローズアウトが発生
という流れを作ることが、最終的に入りやすいシュートチャンスにつながります。

かんたんに抜ける
一度クローズアウトができると、ドリブルでかんたんに抜くことができます。
ディフェンスは左右の動きには強いですが、前後の動きにはとても弱いからです。
ボールを持った1に向かってダッシュでAが追いかけてきた。
完全に後追いの状態ですから、動きの逆をつかれて「スコン!」と抜かれてしまうのです。

1回のオフェンスで何度もクローズアウトさせよう
このようにドライブをすれば、事実上「5対4」の数的優位になります。
こうなったらさらにディフェンスは収縮、そしてまたクローズアウトという流れが続きます。
1回のオフェンスで何度もクローズアウトさせることができたら、それはとても良いオフェンスです。
たとえシュートが入らなかったとしても、その中身はOKだというイメージをチームで持てるといいですね。
ゴール下を攻める方法はポストアップかドライブ
では具体的にゴール下を攻める方法な何があるのか。
かんたんに分けると、
- ポストアップ
- ドライブ
この2つになります。
他にも速攻とか、いろいろありますが、この記事ではわかりやすくポストアップとドライブの比較で解説します。
ポストアップとは
リングの近くにポジションをとって、ボールをもらうプレイです。
リングに背中をむけたプレイ、と言いかえてもいいですね。
多くの場合、背の高い選手が有利です。
ドライブとは
リングに向かってドリブルで直進するプレイです。
背が小さくても、スピードと技術があればドライブはできます。
最近は背が高くても好んでドライブをする選手が多いです。
ポストアップはクローズアウトが短い
1から2にパスをして、2からポストの5に入れる。
そして5がゴール下で勝負。
もっとも典型的な、ポストアップのパターンですね。
ここで5がシュートをしたり、ファウルをもらったりすることができればおしまいですが、ディフェンスもそうはさせないと収縮するでしょう。
2のマークマンが5に寄ってカバーしています。

5が2にパスを返せば、ここでクローズアウトは発生します。
でも、この場合、クローズアウトの距離が短いんです。
さらに、2がドライブを仕掛けようとすると、5が邪魔になってドライブができません。
なのでもう一度ゴール下を攻めようとしたら、5にパスをまた入れるしかありません。
ポストに入れ続けるのも有効ですが、ややワンパターンになってしまい、ディフェンスに守られやすくなります。
ディフェンスが守りにくい距離のクローズアウトをたくさん作ることは、できないです。

ドライブすれば長距離クローズアウトに
一方でドライブを主体にすると、スペースを広げることができます。
1がボールを持っていて、まわりはコートいっぱいに広がるんです。
センター5はポストアップせず、逆サイドにいます。

こうなるとドライブができるので、1がドリブルで直進です。
ディフェンスが収縮したら、パスをさばきます。
今度はクローズアウトの距離が長いです。

さらに1はパスした後、じゃまにならないように逆サイドに抜けます。
すると2が再びドライブを仕掛けることができますね。
こうして1回のオフェンスで何度もクローズアウトを発生させることができます。


コーナー3の確率は1/3を目指す
もしコーナーでボールを持った2が、とてもシュートの下手な人だったら、相手はクローズアウトしてくれません。
「どーせ入らん。ほっとこう」となって、ディフェンスは下がってしまうでしょう。
こうなればドライブで抜いてくことはできません。
なので、アウトサイドのシュート力は絶対に必要になります。
1/3入ればゴール下と同じ価値
ゴール下であればディフェンスがいても半分は入ります。
50%の2点シュートですから、その価値は
0.5✖︎2=1.0
となります。シュートすること自体が「1.0点」の価値があるってことですね。
一方で3ポイントの場合は、33%あれば十分です。
33%とは「3本に1本入る」です。
0.33✖︎3=1.0
なので、ゴール下と同じ価値になります。
3ポイントは1/3を目標に練習してください。
まとめ
- ゴール下を攻めると高確率のシュートになる
- ファウルももらいやすい
- ディフェンスは必ず収縮する
- クローズアウト発生がオフェンスの目的
- ポストアップはドライブのスペースがない
- コーナーに広がれば最大限のスペース
- 3ポイントは1/3を目指す
というお話しです。
NBAでもなんでも、バスケの試合を見るときは
- どこでクローズアウトが発生しているか
- どうスペースを取っているか
そんなことに注目すると、おもしろいですよ。
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