こんにちは、三原です。
今回は「パックラインディフェンスの弱点」というお話です。
パックラインディフェンスとは、最近注目されているディフェンス戦術です。
https://twitter.com/coach_manabu/status/1226748696374591493?s=20
- 3Pラインの内側1mに「パックライン」があると想定する
- そのパックラインの中だけ守る
- 小さく守る
というのがパックラインディフェンスです。

- 隣はディナイしない
- ボールマンのカバー重視
- ドリブルは内側に抜かせる
という特徴があります。

このパックラインディフェンスをやられると、
- インサイドにボールが入らない
- 外ばかりパスが回る
- 攻めるきっかけがつかめない
となって、相手チームは不思議と攻められない。
そんなディフェンスです。
ではパックラインディフェンスの弱点とは何か?
それは2つあります。
- 外のシュートが守れない
- カッティングが守れない
詳しく説明しますね。
外のシュートが守れない
図のように引いて守るのがパックラインの特徴です。


- #1がドライブしたら
- Bが寄ってくるので
- 中まで行けない
ということで、逆に言えば
- #1がドライブしたら
- Bが必ず寄るので
- #2は絶対にノーマーク
ということになります。

#2にパスが行けば、Bはすぐにクローズアウトです。
しかし、ボールは人より速いものですから、
クローズアウトが間に合わなくなることも多いのです。

とくに何度も「ドライブ→パス、ドライブ→パス」とやられると
クローズアウトできずに3Pを楽々打たれます。
これが1つ目の弱点です。
カッティングが守れない
- #1がドライブ
- Bがカバー
という仕組みが特徴のパックラインですが、
あくまでマンツーマンなので
#2が動いたら、Bが必ずそこにいるとは限りません。
つまり
- #2がゴールにカッティング
- 放っておけないからついていく
- カバーが誰もいない
となってしまうのです。



このように、オフボールが動かれて、そこをドライブされるとカバーできません。
こればかりやられるようならば、
- ボールマンディフェンスが徹底的に下がるか
- ゾーンディフェンスにするか
どちらかしかないでしょう。
ディフェンスはどこを捨てるかが大事
以上がパックラインディフェンスの弱点です。
とはいえ、すべてを守れる戦術などあり得ません。
- 中を固めれば、外が空く
- 外を固めれば、中が空く
というのは当然のことです。
ディフェンスで大事なのは「何を捨てるか」
「何を守るか」より大事なことです。
一番最悪なのは「全部守ろうとして、全部やられる」ことなのです。
その点でパックラインディフェンスは、
- シュートが良く入るのは、当然ゴール下
- だからゴール下は徹底的につぶす
- 外は打たれてもしょうがない
というとても本質をとらえた素晴らしい戦術です。
弱点を知ることで、よりパックラインディフェンスを理解してもらえたことと思います。
ぜひあなたのバスケットにお役立てください。
動画ではもう少し詳しく解説しています。
【参考文献】
千葉大学・日高先生のパックラインディフェンス解説です。
クリニックなどで教えるのが日本一上手な先生が、日高先生です。わたしも何度も受講しました。パックラインディフェンスについても、これが一番わかりやすいと思います。
最後までお読みくださり感謝しています。
三原学でした。それでは、また。
【わたしの著書】
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