こんにちは、三原です。
- マンツーマンを正しく教えたい
- 1対1だけじゃなく、チームでディフェンスをさせたい
- ディフェンス練習の手順が知りたい
こんなお悩みを持つあなたに向けて、この記事を書きました。
動画講義はこちらをどうぞ!
マンツーマンで大事なのは「考え方の共有」
現在のバスケットボールでは、マンツーマンディフェンスの指導の重要性が高まっています。
中学生以下はルール上、マンツーマン以外は禁止です。その理由は、
- 個人のスキルを伸ばすため
- 基本戦術を理解するため
- 指導者が勝ちにこだわりすぎないため
つまり、マンツーマンを正しくできることが「良い選手になる最善の方法」ということができるんです。
ただし、マンツーマンディフェンスを正しく教えられる指導者は、正直少ないです。
とにかく走らせたり、ひたすらプレスをさせたりするチームが多いです。
自分たちより弱いチームに勝つだけならいいんですが、本質とはずれています。
わたしがオススメするのは、選手全員が「考え方」を共有することです。
具体的には以下の3つ。
- プレッシャーとは何か
- 方向づけ
- ボールラインを守る
これらを最初に教えて、全員の頭の中を統一することです。
「プレッシャー = 嫌だと思わせる」こと
よく指導者は「プレッシャーをかけろ!」とベンチから叫びます。
でも意外とプレッシャーの意味を、チームで共有できていません。
ディフェンスでプレッシャーをかけることは不可欠です。
わたしはプレッシャーを「相手が嫌だと思うようにする」と定義しています。
まずはここをおさえておきましょう。
ディフェンスは攻撃だ
ディフェンスは守り、ととらえるのはやめましょう。
立場としてはまもりかもしれませんが、気持ちは「攻め」であるべきです。
- 攻める気持ちで
- 相手より有意な気持ちで
- 強気な態度で
こんな気持ちでディフェンスすることが大前提です。
ボールやオフェンスの動きについていくのではなく、自ら仕掛けて、相手を誘導させるのです。
「すべて止めようとしてすべてやられる」が最悪
とはいえ、プレッシャーはボールを取りに行くことではありません。
よく、とにかくボールを取りに行って、スコンスコンと抜かれる人を見ます。
これだと、相手に楽をさせちゃいます。
そうではなくて、相手がやりたいことをやらせないという仕掛けが重要です。
たとえば、
- 走るのが得意な人には、走らせない
- シュートが苦手な選手に、打たせる
- フリースローが苦手な選手に、ファウルする
こんなことです。
自分の得意なことが消されると、相手はイライラするでしょう。
このような気持ちにさせることができたら、ディフェンスの勝ちと思ってください。
逆に、何でもかんでもボールを取りに行って、結果的に「全部やられた」というのが最悪です。
試合が終わった後、相手に「このチームとは2度と試合したくない」と思わせることがディフェンスのプレッシャーです。
方向づけは「ノーミドル」
さて、ここから戦術の話です。
まず最初の合言葉は「ノーミドル」です。
これはボールをどこに追い込むか、という方向づけのことです。
わたしの考えでは、サイドラインやエンドラインにボールを誘導するのがベストです。
その理由を解説します。
コーナーがディフェンスにとって最高の場所
わたしは練習中、こんな質問を選手たちによく投げかけます。
クイズ:コート上で、オフェンスにとって最高の場所は、次のうちどれでしょう?

どうでしょう?答えましたか?
わたしの考えでは、まん中のAが最高の場所です。
なぜならば、オフェンスに360度の選択肢が与えられるからです。
逆に最悪の場所はコーナーのC。ここは90度しかありません。

つまりは、ディフェンスからすると
- ミドルに行かせてはダメ
- コーナーが最高の場所
ということになりますね。
サイドライン、エンドラインに追い込む
なので、ボールはサイドライン、エンドラインに追い込みましょう。
ラインは絶対に抜かれないディフェンダー。ディフェンスにとって最高の友達です。
もうちょっと方向づけを具体的にすると、
- フリースローラインとミドルラインでコートを4分割する
- フリースローラインより上は、サイドラインに追い込む
- それより下は、エンドラインに追い込む
こういうイメージをまずはチームで共有しましょう。

ボールライン
ボールラインとは、「このラインより後ろだけ守りましょう」という意味のラインです。
ボールがある場所より後ろ、というのが基本なんですが、ボールがどこにあるかによって少し違ってきます。
わかりやすく解説しますね。
シュートエリアまでは並行のライン
相手がボールを運んでいる時は、かんたんです。
- ボールとエンドラインが並行の線をひく
- ここよりも後ろだけを守る
これだけです。

この線より先は守る必要はないです。
ボールはリングに向かって進んでくるわけですから、そこだけ守るってことです。
とても当たり前ですが、とくに初心者にはこれを教えましょう。
シュートエリア内はリングと直角のライン
シュートエリアにボールが入ったら、並行の線だと守り切れません。
たとえば、こういうことです。
ボールがウイングにあるときに、ボールラインをここだとするとダメですよね。
ハイポストとか3ポイントは守らなくていい、ってなってしまいます。

なので、シュートエリア内はこのようにボールラインを作ります。
- ボールとリングを結ぶ
- その線から直角に線を引く
- その線をボールラインとする
こうすると、本当に守るべきラインがわかるでしょう。
とくにトップへのパスをディナイすることは大事ですね。

まとめ
- マンツーマンディフェンスはすべての基本
- でも、ただやらせればいいわけじゃない
- まずはチームでルールを共有
- 必要なのは3つ
- プレッシャーの意味
- 方向づけ
- ボールライン
- プレッシャーとは、相手を嫌な気持ちにさせること
- 方向づけは、ノーミドル
- ボールラインは、シュートエリアかどうかで変わる
というお話です。
ぜひ、あなたのチームにお役立てください。
記事を最後までお読みくださり、感謝しています!
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