ポジションを固定する必要はあるか?
こんにちは、三原です。
バスケットボールには「ポジション」があり、役割があります。
でも、あまりにもポジションにこだわりすぎると、選手を育てるうえで良くないことも起こります。
- 決められたプレーしかできない
- 将来性がなくなる
こういった心配です。特にミニバス、中学の指導者は悩んでいることでしょう。
一方で、やっぱりポジションは固定した方が良いメリットもあります。
- 試合で自分のプレーに責任が生まれる
- 得意技を伸ばすことがしやすい
- 指導者が試合中に指示を出しやすい
これらは一長一短あり、答えはないです。
その上で、わたしは現役の高校バスケ指導者として、ポジション固定は「必要ない」と考えています。
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この記事のもくじ
好きなことを見つけるために、まずポジションなしで
好きな食べ物何ですか?と聞かれてたら、あなたはきっと答えられるでしょう。
なぜ答えらるかと言えば、理由は簡単です。
今までたくさんのものを食べてきたから
これしかありません。
たくさん食べてみて
- これじゃない
- これは合わない
と感じて、いわば消去法で「自分の好き」を見つけるのです。
バスケのプレーでも同じことが言えて、最初から指導者が枠を与えると、好きなプレーが見つかりません。
- やれと言われたからやった
- たしかにうまくなったけど
- おもしろいとは思わない
強豪校の出身選手ほど、こういう意見を持っているのが事実です。
わたしは自分の指導モットーとして「三原に出会ったからにはバスケを10倍好きにさせたい」というのがあります。
だから、自分の頭で考えてプレーすることを求めているので、
最初からポジションという名の枠を与えることはしません。
もちろんプレーのやり方、基本技術はきちんと教えます。教えるの、大好きですし。
でも「君はチームのために、これだけやりなさい」という限界をわたしから設ける指導はしてない、ということです。
新チーム期にはきっと負ける
ここまでお読みの方にはきっと次のような反論があるでしょう。
- そんなこと言ったら試合にならない
- 試合中に子供たちが何をやったらいいか、迷うじゃないか
- そんなんじゃ試合に勝てないよ
はい、そのとおりです。
ポジションをはっきりさせないと、試合は負けます(断言)。
特に新チームになって間もなくの時期。たとえば夏休みの練習試合とか、負けまくります。
でも、それは「どっちを取るか」の話です。
- ポジションを指導者が先に決めた場合
- 練習が効率よくなる
- 自分のプレイが明確になるので迷わない
- 試合でプレーが組み立てやすい
というメリットがあるので、早い段階でチームが完成します。
でも逆に、最後の最後までチームが伸びるかというと疑問ですね。
なぜならば「先生にやらされている雰囲気」が最後までつきまとうからです。
シーズンの最初は負けても、答えは出さないで見守る。そんなスタンスで指導したらどうでしょう?というお話です。
子どもたちが認め合う「自然ポジション分け」が理想
ここまで読んだあなたにはきっと反論として
- 勝たなくていいのか?
- 試合中に役割分担があるのは大事なことじゃないのか?
と思うことでしょう。
それはもちろんです。試合に勝ちたいし、試合中の役割分担は必要です。
でも、練習の過程の中で、生徒たちが自主的にプレイする期間を与えれば
- ぼくにはこれができる
- 彼はこれが得意なんだ
- このポジションなら〇〇くんにボールを集めよう
みたいな認め合いの雰囲気が必ず生まれます。必ず。
そこまで辛抱強く待てば、生徒たち同士で自然と「ポジション分け」を考え始めるのです。
こうなったら、チームはぐっと強くなります。
チームのために何ができるか?という考えでプレーをするからです。
個人練習にも熱が入るでしょう。
時間が経てば経つほど、「やらされてる雰囲気」はなくなります。
わたしの理想はこの状態です。
まとめ:真剣に考えることが一番大事です
いかがでしょうか?バスケ指導歴16年、わたしの考えです。
反論も含めて、あなたの考えるきっかけになれば嬉しいです。
わたしは現在、この考え方でチームを指導してます。
ドリブルの練習も、インサイドもアウトサイドも、全員に求めます。
得意なプレーを見つけて、それを伸ばすということを考えてます。
何より大事なのは「チーム作りはどうしたらいいのか?」といつになっても真剣に考える気持ち。
その姿勢です。
指導者の熱意は生徒に伝わり、バスケを10倍好きになる子が1人でも増えれば、それがわたしの幸せです。
参考文献
わたしが尊敬する高校バスケ指導者、伊藤恒先生の本です 。基本技術について詳しく解説されていますし、
ポジションについての考え方も書かれています。
最後までお読みくださり、感謝しています。この記事に共感してもらえたら、下の記事もお読みくださると嬉しいです。
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記事を最後までお読みくださり、感謝しています!
このブログをお読みのあなたは、きっとバスケの悩み、特にチームづくりのことでいろいろと悩んでいることでしょう。
バスケの指導は不思議なもので、やればやるほど何が正解か、わからなくなります。
そういうわたしがそうでした。
最初は自信満々で指導を始めたものの、悩みが生まれ、やればやるほど難しく感じます。
でも、だからこそ学び続けることが大事なんです。
わたしは指導歴18年ですが、これだけやっていると、昔は悩んでいたけれど、今はもう解決していることが、けっこうあります。
「このことを10年前に知りたかったな」が、いろいろあるんです。
なので、それをあなたにお伝えしたいと思います。
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ありがとうございました。それでは、また。