オフェンス

【バスケ】オフェンスの流行から学ぶ

【バスケ】オフェンスの流行から学ぶ

 

こんにちは、三原です。

先日こういったツイートをしました。

バスケは常に進化していて、その流れを学ぶことで、本質的に何がよいプレイなのかを知ることができます。

  • オフェンスがうまくいかない
  • オフェンスの指導に悩んでいる

あなたがそんなことを考えているなら、お役に立てる記事です。

結論は「レイアップor3」というシュートセレクションがよいオフェンス、というお話しです。

ではさっそく行きましょう!

耳だけで学びたいって方は、YouTubeの動画講義をどうぞ。

レイアップor3とは

すべてのオフェンスは、結局のところ

  • レイアップを狙う
  • ディフェンスが収縮
  • パスアウトして3ポイントを打つ

という3段階のプレイを狙うことになります。

だから合言葉は「レイアップ or 3」です。

わたしは1991年からバスケットボールをはじめて、たくさんの試合を見てきましたが、どんなプレイもこの流れは変わらない共通点だと断言します。

このことを深掘りしていきます。

ゴール下を攻める意味

ゴール下のレイアップシュートは、もっとも確率の高いシュートです。

初心者が最初に教わるのも、ドリブルのレイアップシュートですね。理由はかんたんに入るからです。

ディフェンスからすればレイアップされたら嫌なので、少し強引にでも止めにきます。

つまりファウルが起きやすいのも、レイアップのメリットです。

ファウルをもらうことができれば、フリースローとなり、これもまた高確率のシュートになるからです。

クローズアウトの発生

レイアップを1人で止めようとするとファウルが起きやすいのであれば、ディフェンスは周りのカバーで止めるしかありません。ディフェンスが収縮することで、レイアップを止めるのです。

こうなればシュートはできませんが、逆にアウトサイドはノーマークですね。ここにパスをするのはかんたんです。

アウトサイドでパスを受けたらシュートもできるし、ディフェンスが出てきたらドライブで抜くこともできます。

  • ディフェンスを引きつける
  • パスを出す
  • アウトサイドがノーマーク

という流れでディフェンスが後追いになることを「クローズアウト 」といいます。

このクローズアウトの発生は、オフェンスを有利にします。

ゴール下を攻めることで、シュートまで行けなくても、クローズアウトを発生させることができれば成功です。

逆に言えば、クローズアウトを発生させるために、オフボールは広がっておかないといけません。

近づいてしまうと、パスを出したところで、ディフェンスが近いところにいるので意味がないからです。

3ポイントは期待値が高い

アウトサイドがノーマークになったらシュートするのですが、2点より3点の方がいいです。

なぜなら、確率がたいして変わらないのに、点数が違うからです。

だいたいどちらも、確率は30%くらいです。それを計算すると

  • 2点 × 0.3 = 0.6点
  • 3点 × 0.25 = 0.75点

3点の方が確率が低いとしても、期待できる点数は多いんです。

だから同じシュートするとしたら、3点の方がお得です。

理想のシュートチャートはこんな感じですね。

10年ごとの流行

合言葉がレイアップor3ということがわかったところで、オフェンスの流行を見ていきましょう。

同じレイアップor3の目的でも、手段は10年おきくらいに変わってきています。

1990年 ポスト中心

インサイドに背の高いセンターがポジションを取り、そこにパスを集めるプレイです。

シカゴブルズのトライアングルオフェンスが代表的ですね。

  • ポストアップして1対1
  • ディフェンスが収縮したら
  • アウトサイドが合わせる

というシンプルなオフェンスです。

1990年代までは、例外なくどのチームもインサイド中心でした。

2000年 プリンストンオフェンス

プリンストンオフェンスは「センターが弱い」という前提のオフェンスです。

1対1では勝てないので、センターはパスを上手になって活躍するという発想です。

その名の通り、プリンストン大学が使って有名になりました。

  • センターにボールを集める
  • バックドアに抜ける
  • 収縮したら3ポイント

という流れです。

プリンストン大学の快進撃により、NBAから世界に広がったオフェンスです。

ちなみに、プリンストンオフェンスについてはわたしが電子書籍で日本一わかりやすくまとめています。

もしよかったらぜひ。

 

2010年 ドリブルドライブ

プリンストンオフェンスが広まることで、センターが1対1ばかりのオフェンスではなくなりました。

逆にいうと、ガードの能力が高まった時代でもあります。

どのポジションの選手もハンドリングやシュートが器用になったのです。

そんな時代の流れに目をつけたのが、ドリブルドライブモーションという戦術。

  • スペースを最大限に広げる
  • ドライブでゴール下を攻める
  • 収縮させて3ポイント

という、レイアップor3の流れを、ドリブル1対1で作り出します。

もともとは高校のコーチ、バンス・ウォルバーグさんが考えたシステムです。

それを当時メンフィス大学のヘッドコーチだった名将、ジョン・カリパリさんが使用したことをきっかけに、世界に広がりました。

このオフェンスは今でも世界中の主流です。

  • コートいっぱいにスペースをとる
  • ドリブル1対1で崩す
  • 3ポイントをどんどん打つ

というバスケは、NBAをはじめ、世界のいたるところで見られます。

わたしは中高生にはドリブルドライブモーションが最適だと考えていて、自分が指導するチームもその変形を教えています。

ドリブルドライブモーション、めちゃめちゃ勉強したので、1冊にわかりやすくまとめてます。

2020年 ピック&ロール

ドリブルドライブは現在でも主流ですが、ディフェンスはそれをさせないように小さく守ることが多くなってきました。

パックラインディフェンスとかは、その代表です。

それでも無理やりにドライブしようとするなら、ボールマンディフェンスにピックをかけるのが一番てっとり早いわけです。

ドライブもできるし、スイッチされたらピックした人がダイブもできます。

こうしてゴール下を攻めて、収縮させて、3ポイント、という流れを作るんです。

オフェンスは自分でつくろう

以上が、わたしが見てきたバスケットボールの歴史的な流れです。

形は変われど、狙いはすべて「レイアップ or 3」ということがわかりますね。

もちろん、「レイアップ or 3」以外のオフェンスもあります。

たとえば連続スクリーンのフレックスとかは、その代表です。

でも、わたしとしての、大きな時代の流れをつかんだ考察です。

ここから言えることは、「レイアップ or 3」という共通理解があれば、どんなオフェンスをやっても、まずまちがいないという事実です。

なので、オフェンスはたんなる真似ではなく、自分たちで作っていきましょう。

海外の真似はかんたんにできない

アメリカやヨーロッパの情報は、かんたんに得ることができます。

YouTubeですぐに見られるからです。

でも、トップチームのオフェンスをそのまま真似るのは、かんたんではありません。

なぜなら、選手のレベルが違うからです。

くわえて、練習環境や試合の仕組み、もっといえば生活習慣まで、ぜんぜんちがいます。

その前提で海外から学ぶことが必要です。

すぐに真似はしない方がいいです。

チームによって特徴がある

どんなチームも、選手の特徴があります。

たとえば、時代の流れがドライブとスペースを中心だからといっても、あなたのチームに大きなセンターがいるのならば、ポストプレイをしたほうがいいに決まってます。

わたしも経験がありますが、コーチとして迷えば迷うほど、他人の真似をしたくなります。

そうすると、自分たちの良いところ、特徴を見失うことにもなります。

身近な強いチームの真似は、海外のトップを真似るよりずっといいです。

でもそれは、チームとしての特徴が同じようなチームの真似をするべきです。

次の10年は個の時代

最後に、わたしのこんなツイートを。

バスケはルール的にも、ますますスピーディーになるでしょう。

それにくわえて、個人のスキルも高まるはずです。

チームとしての複雑なセットオフェンスはだんだんと少なくなり、個人のプレイにチームが合わせるオフェンスが主流になるはずです。

2030年代は個の時代。わたしはそう考えています。

これからの流れを読んで、ファンダメンタルを大切に指導したいです。

まとめ

  • オフェンスの合言葉は「レイアップ or 3」
  • ゴール下を攻めてディフェンスを収縮させる
  • クローズアウトの発生がオフェンスの目的
  • この理解があれば、方法はなんでもOK
  • 10年おきにオフェンスの流行がある
  • 海外の真似はかんたんではない
  • 自分のチームに合わせてオフェンスを作るべき

というお話です。

 

最後までお読みくださり、感謝しています!

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ありがとうございました。それでは、また。

ABOUT ME
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三原学
1981年東京生まれ。小5からバスケを始める。早稲田大学では主務としてインカレ第3位に貢献。卒業後は、母校である安田学園高校の男子バスケットボール部を指導している。常に攻撃的なバスケットボールがモットーで「やって、見て、教えて日本一楽しいバスケ」を日々追及している。特にパス&ランのオフェンス指導には定評があり、選抜チームなどのコーチも歴任。ライセンスはJBA公認B級コーチ、B級審判。「5アウトのモーションオフェンス」「ドリブルドライブモーションオフェンス」など著書多数。運営ブログ「バスケの大学」はYouTube版も好評。
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今日もありがとうございました。

それでは、また。

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