NBAで話題の「7秒オフェンス」をわかりやすく解説します
こんにちは、三原です。
先日、こういったツイートをしました。
https://twitter.com/coach_manabu/status/1269103142265749505?s=20
最近、7秒オフェンスが流行っています。
- 早く攻めるだけなんてダメだ!
- ガチャガチャするだけで雑になる!
そういうあなた、ちょっと待ってください。
このオフェンス、実はとっても良いシステムなんです。
シンプルで、やりやすく、育成年代にも合っています。
ただ走ってめちゃくちゃにシュートするんじゃないんです。
きっとあなたのオフェンスアイデアにお役に立てるはず!
ではさっそくいきましょう。
YouTubeでの動画講義はこちらです!
7秒オフェンスとは「2倍のスピード」で攻めること
オフェンスは24秒というルールがあります。
でも、ハーフコートは実質14秒ですね。
- 運んできてから攻めると、だいたい14秒
- オフェンスリバウンドを取ると14秒にリセット
- ファウルされると14秒にリセット
これらが14秒の理由です。
7秒オフェンスですから、14秒の半分なんですね。倍のスピードってことです。
2倍で走れ!というより、7秒で攻め切れ!の方が具体的ですよね。
NBAヒューストンロケッツの監督、マイク・ダントーニの得意技がこの7秒オフェンス。
最初は批判もあったそうですが、その良さが証明されて、今や世界のスタンダードです。
7秒オフェンスのメリット
- ディフェンスが戻る前に攻める
- 効率重視
- シンプルで役割がはっきりしている
この3つですね。
とにかく早いので、ディフェンスが5人いない状態で攻め切る。
当然シュートしやすいスペースがあります。
シュートもゴール下にドライブできるので、確率が高く、効率が良いオフェンスです。
さらに、ボール運び、シューター、スクリーナーという役割も明確です。
わたしが現在、注目しているオフェンス戦術です。
もしよかったらこちらも読んでください。
セットオフェンス
では、具体的なオフェンスいきましょう!
1がガード。ボールを持っています。
5がセンターで、1にピックをかけます。

1はチームでもっともスピードがある選手がいいでしょう。
ピックを使って、ゴールまで一気にドライブしましょう。

1がレイアップに行ければ一番よいですが、ディフェンスはそうかんたんにシュートさせてくれないでしょう。ディフェンスが収縮してカバーします。
そうしたら、アウトサイドの3人がどこかノーマークになります。
パスをさばいたら、シューターは3ポイントを打ちます。
ガードの1はディフェンスがカバーにくる前提で、視野を広くドリブルしましょう。

もしピックの段階で5のディフェンスがスイッチしたら、1はドライブできません。
そんなとき、1はゴールに向かうのではなく、横にドリブルしましょう。
同時に5がゴールにダイブします。
かんたんにパスをもらってシュートです。

ドライブに対してディフェンスが収縮したらパスアウトするのと同じように、5のダイブに対してもディフェンスが収縮することがあります。
こんな時は、5にパスせず、アウトサイドにパスをしましょう。
2はボールをもらいやすいように、ちょっと上に上がります(リフト)。

2はシュートしてもいいですし、この状態で5がポストアップできるなら、パスを入れてあげましょう。パスの角度を変えると、かんたんにゴール下にパスが通せるプレイです。

理想は「レイアップor3」
以上がセットオフェンスの方法です。かんたんでしょ?
シュートはレイアップか、3ポイントの2択です。
ミドルレンジのジャンプシュートは打ちません。
ゴール下は60%くらい入ります。
その価値は「2×0.6=1.2点」です。
3ポイントは30%くらい入ります。
その価値は「3×0.3=0.9点」です。
一方、ミドルの2点はどんなに入っても40%です。
その価値は「2×0.4=0.8点」です。
ミドルの2点は、もっとも価値の低いシュートなのです。
だから基本的に打ちません。
また、フリースローは70%くらい入るので、価値は「1.4点」です。
ファウルをもらうという点からも、リングにドライブするプレイは効果的です。
なので、理想のシュートチャートはこんな感じになります。

アーリーオフェンス「21」
アーリーオフェンスとは、速攻とセットオフェンスの中間のことです。
- 3対2や2対1で攻め切れない
- 5対5にはなっている
- でもちゃんとディフェンスが整ってない
こんな状況のときに、流れを止めずに攻め切るオフェンスです。
「7秒」オフェンスですから、積極的にアーリーで攻め切りましょう!
21のやり方
7秒オフェンスのアーリーは「21」または「ピストル」って呼ばれています。
まずは速攻の形で、3メンを作ります。
そしてフォワード、センターの4と5は、後ろから追いかけます。

1から2にパスを出したら、1はそのままハンドオフをもらいにボールに近づきます。
2から手渡しパスをもらったら、即ドライブです。
ディフェンスが戻る前に攻め切りましょう。

1がドライブできなければ、そのままコーナーにスルーします。そして、2はボールを持ち続けます。
その2に5がピックに入ります。2がドライブ、5がダイブです。


こうすると、そのまま2がドライブできます。
ハーフコートオフェンスで紹介したような「ドライブor3ポイント」という形を作れます。

まとめ
- 7秒オフェンスは倍速オフェンス
- スペースを広くしてドライブする
- ドライブとダイブでゴール下を攻める
- ディフェンスが収縮したらパスアウトして3ポイントを打つ
- ミドルシュートは期待値が低いので避ける
- ディフェンスが整わないうちにアーリーで攻め切るのも有効
- アーリーはまずハンドオフからドライブ
- ドライブできなければピック
- セットオフェンスと同じ形になる
というお話です。
最後までお読みくださり、感謝しています!
この記事に共感してもらえたら、「バスケの大学・図書館」ものぞいてみてください。
あなたのようなバスケ大好きな方には、きっとお役に立てる資料があるはずです。
わたしの作品集ページになっています。
ありがとうございました。それでは、また。
記事を最後までお読みくださり、感謝しています!
このブログをお読みのあなたは、きっとバスケの悩み、特にチームづくりのことでいろいろと悩んでいることでしょう。
バスケの指導は不思議なもので、やればやるほど何が正解か、わからなくなります。
そういうわたしがそうでした。
最初は自信満々で指導を始めたものの、悩みが生まれ、やればやるほど難しく感じます。
でも、だからこそ学び続けることが大事なんです。
わたしは指導歴18年ですが、これだけやっていると、昔は悩んでいたけれど、今はもう解決していることが、けっこうあります。
「このことを10年前に知りたかったな」が、いろいろあるんです。
なので、それをあなたにお伝えしたいと思います。
- メールは2日に1回配信
- バスケの指導者向けの講座です
- わたしのチームづくりのノウハウを
- できるだけ短く
- わかりやすくお届けします
- わたしから課題を配信したり
- あなたの質問、相談にものります
わたしといっしょに、チームづくりの勉強をしませんか?
もちろん完全に無料なので、ご安心を。
今なら、特典教材「練習メニューの作り方」もプレゼントしています。
ぜひメルマガ講座でお会いしましょう!
いつでも解約できますので、お気軽にどうぞ。
ありがとうございました。それでは、また。