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こんにちは、三原です。
教材のご購入、本当にありがとうございます。
これをお読みのあなたは、バスケの指導者ですね。
またはこれから指導者になりたい人や、他のスポーツの指導者かもしれません。
いずれにしても「指導者」のあなたに、まず聞きます。
「指導者の仕事ってなんですか?」
・・・・・・・
それはバスケを教えることではありません!
チームをつくることです。
バスケを教えることって、誰でもできるんです。
でも、それだけでは決してチームは強くなりません。
当然試合にも勝てません。
ただバスケを思いつきで教えるんじゃなくて、
- 教える順番
- 年間のスケジュール
- 練習試合の計画
こういったものをすべて計画しないといけないです。
また、選手も指導者も人間です。たんなる知識の伝達ではなく、信頼関係の構築がすごく大事。
このあたり、すべての内容をこの教科書では網羅的にお話しします。
年間スケジュールの立て方
まずは、1年間のスケジュールを立てましょう。
いつ、どんな目的で過ごすのか。
それを指導者が明確にして、子どもたちに伝えることが大切です。
具体的には、大会から日々の過ごし方を逆算するようにします。
大会から逆算しよう
わたしの場合は、高校男子の指導者です。なので、年間スケジュールの例はそれに沿ったものになっています。
中学だと多少ちがうでしょうし、ミニバスだとかなりちがうと思いますが、それぞれのカテゴリーで置き換えて考えてみてください。
さて、わたしの場合は大きな大会が3回あります。
- 10月の新人戦
- 4月の関東大会予選
- 5月のインターハイ予選
まず冬に新人戦。これは10月末から始まり、ずっと勝つと1月まで続きます。
4月と5月、そして勝ち上がれば6月の後半までは、2つの大会が続けて行われます。
なので関東予選とインターハイ予選は、ざっくりと「1つの大会期」としてとらえます。
1年間を2つに割る
つまり1年をざっくりと2つに割ると考えやすいです。
6月にインターハイ予選が終わって、3年生が引退します。
そして7月に新チームが始まるわけですが、
- 7月から練習開始
- 8月中旬から9月までに練習試合
- 10月末から新人戦がスタート
こういう1セット目がまずあって、新人戦が負けた時点で終了。
1月には2セット目がスタートします。
- 1月から練習開始
- 3月に練習試合
- 4月から関東予選がスタート
そして関東予選からインターハイ予選まで、ここはぶっ続けで戦います。
もちろん目標は大会で勝つことなので、そこから逆算してスケジュールを考える。
大会からの逆算で毎日にアクセントをつけるんです。
この教科書では練習や練習試合についてわたしの考えを述べますが、前提としてこの「1年間を2セットに分ける」ということを押さえておいてください。
目の前の大会に全力を尽くせ
練習の目的をわかりやすくまとめると、
夏の練習成果は、秋の大会に出る
冬の練習成果は、夏の大会に出る
いうことですね。わかりやすいでしょ?
よくやりがちでも絶対にやっちゃダメなのは「試合を捨てる」ってことです。
たとえば、最初からインターハイ予選でいい成果を出そうとするために、
「新人戦なんて負けてもいいさ」とかいう指導でやることですね。
新人戦までは練習試合もせず、ひたすら体力練習だけに終始する。
新人戦はぶっつけ本番みたいな感じで、負ける。
わたしが見たことあるのは、新人戦だから「ドリブル禁止」で公式戦をやってるチームです。
そりゃいい練習ですけど、公式戦でやるなよ。
そのチームはきっちり、変なところで負けました。
そんなことをして、生徒と先生の信頼関係が生まれるでしょうか?
あとやりがちなのは、たまたまいい選手がごっそり入学した年。
「これは3年後に期待だ!」
「2年間は捨てて、この子たちだけを育てよう!」
こういうチームづくりです。
もちろん、3年後を見据えるのは大事です。わたしも見据えますよ。
でも、だからって目の前を捨てちゃダメです!
生徒の気持ちになればわかりますね。捨てられて誰のためになりますか?
そういう人としてまちがったスタンスは、絶対にチームに伝染し、強くはなりません。
そもそも、どっかを捨てたらか、どこかで驚くような成果を出したチームを、わたしは見たことがありません。
そんなに甘いものじゃないですよ。
それよりも目の前ことに全力を尽くす!
そのコーチの姿勢が伝わって、一生懸命がんばる強いチームはできるんです。
なので、年間計画を立てることと、目先の大会を捨てることを混同しないように。
特に若いコーチは気をつけてください。
一番大事な「黄金の3日間」とは
さて、わたしが所属する高校バスケだと、多くのチームが6月のインターハイ予選で3年生が引退します。
このときは毎年なんともいえない寂しい気持ちになります。
でも、それを乗り越えて、新チームづくりに力を入れなくてはいけません。
なぜって、何事も最初が一番大事だからです。
「黄金の3日間」って言葉を知っていますか?
もともとはTOSSというという教育研究会の言葉で、始業式からはじめの3日間は、誰でも教師の言うことを聴いてくれるという魔法の期間だという意味です。
この黄金の3日間は、バスケ部の新チームも同じです。
ボーリングのヘッドピンが倒れれば、細かいことは気にしなくてもだいたいのピンは倒れます。それと同じで、本質をとらえることはすごく大事なんです。
チームづくりのヘッドピンは、この黄金の3日間なんです。
ボトムアップをオススメします
さて、これからいろいろなチームづくりをご紹介しますが、はっきりお伝えしたいことがあります。
ボトムアップをオススメします!ということです。
ボトムアップとは、指導者が上からすべてを指示するのではなく、生徒たちが自発的に意見を出し、自主的に動くチームづくりです。
「ボトムアップ理論」の第一人者は、畑喜美夫先生。
元広島県の教員、高校サッカー指導者で、現在は講演家として活躍されています。
日本講演新聞に三週連続掲載されました!
今回は第三弾。
磨かれた感性が「チーム力」の鍵です!
皆様のお役に立てれば嬉しいです! pic.twitter.com/NKaiNPDsZ3
— 畑喜美夫 (@kimiohata) August 7, 2020
生徒が考え、自分たちで自発的にバスケットに取り組むことは、最高のチームづくりだと三原は確信しております。
なので、この教科書も、畑先生のボトムアップ理論によるところがすごく多いです。
それはぜひ頭の片隅に入れておいてください。
まずは大きなことを言え
では、黄金の3日間に話を戻しますね。
まず最初は、大きなことを言いましょう。
マンガのキャラでもそうですよね。まずは大きいことを言う。
それに火をつけられた人たちが、仲間になる。
スラムダンクのゴリなんて、その典型です。
弱小の学校なのに「全国制覇だ!」と言い続ける。
それに対して、仲間が引き寄せられていくんですね。
なのであなたも大きいことを言いましょう。
- 全国大会に行こう!
- 日本一になろう!
ぜひこんな言葉で始めてください。
ミッションとビジョンをつくる
大きなことを言った後、ミッションとビジョンを確認します。
それぞれ、こういう意味です。
ミッション(目的)=なぜバスケットをやるのか?
ビジョン(目標)=どんなバスケットを目指すのか?
ミッションの方が大きいくくりであることがわかります。
そして、バスケの勝ち負けはビジョンであり、第一の目標であるミッションには置きません。
勝ち負けを第一の目標に置くと、だいたい問題が起こります。たとえば、
- 勝たせるという意識が強すぎる、指導者の暴力
- レギュラーに固執した練習
- その練習の結果、バーンアウトや試合に出れない子が失望する
- 子ども同士でも試合に出る人だけがえらいという変な上下関係が生まれる
これらはすべて、わたしの実体験です。書いていて恥ずかしいです。
なので、わたしはミッションとビジョンを明確に分けて、次のような話をします。
黄金の3日間、その中でも一番大事なミーティング、その台本です。
バスケ部に入ったからには、みんななうまくなりたいですよね?
そして当然、試合に勝ちたいと思っているでしょう。
それはもちろんまちがっていません。ぜひ目指してください。
でもね、長いことバスケットを見ていますが、「勝ち負け」と「良いチーム」とは必ずしもイコールにならない気がするんです。
たとえば、試合には勝つけど、態度は悪いし、マナーもなっちゃいない。こういうチーム、たまにあります。
逆に、試合には負けちゃったけど、すごく良い雰囲気で、行動もテキパキしてる。見てて気持ちがよく、応援したくなるチームもあります。
わたしはそういうチーム、好きなんです。
なので、このバスケ部には、ミッション(目的)とビジョン(目標)、この2つをはっきりとわけておきたいんです。
ミッションは、なぜバスケをやるのか?
ビジョンは、バスケでどこまで勝ちたいのか?
バスケの勝ち負けや上達より、人生の方が大事ってことを、まずはわかってください。
ここまで話すと、だいたい生徒はわたしの言いたいことが伝わります。
目がキラキラしてきて、顔つきは真剣そのものになりますよ。
そしてこう続けます。
バスケ部でみんなに「こうなってほしい」ということが1つあります。
それは「成長」です。
毎日、昨日よりもちょっとだけよくなる。
試合に勝っても、負けても、必ず何かを学ぶ。
試合に出ても、出れなくても、自分ができることを考えて行動する。
こういうことが毎日積み上げることができる人は、成長します。
みんなが自立して、成長してくれれば、わたしは試合の結果はどうでもいいです。
勝っても、負けても。成長が止まることはないからです。
勝ち負けはみんなに任せます。
だから、わたしとしての「ミッション」は「成長」。
みんなには人として成長するために、バスケをしてほしい。
そして、メンバー全員が成長するチームならば、全員がお互いを尊重できるはずです。
お互いに認め合うチームなら、雰囲気の良いチームになるに決まってますね。
なのでわたしは、このチームを必ず「日本一雰囲気の良いチーム」にします。
99%以上のチームは、勝ち負けだけにこだわって活動をしてますから、
逆にわたしは勝ち負けっていう小さなことだけにとらわれずに、
成長をミッションにおいて、キミたちを日本一のチームにしますよ。
ということです。
最後は「日本一にわたしがする」と言い切って、大きなことを言ってる点にも注目してください。
ここまで伝えたら、最後にこう言って、生徒たちにバトンを渡します。
じゃあ今から、このミーティングで3つのことを決めてください。
- ミッションを自分たちの言葉でスローガンにする
- ビジョンを決める
- キャプテンを決める
わたしはこの部屋にはいますが、ただ見守ります。
では、どうぞ。
こうすると、だいたい良い雰囲気でミーティングが進みます。
昔はわたしが一方的に目標を決めたり、キャプテンを指名したりしてました。
でも、今の方がいいと確信しています。
ちなみに、これを書いている2020年で、わたしのチームは次のようなミッション、ビジョンに決まりました。もちろん、生徒たちが意見して決まったんです。
ミッションは、みんなが自主性のあるチーム
そして、人から応援してもらえるチーム
ビジョンは、東京都ベスト8にふさわしいチーム
キャッチーで、わかりやすくていいですよね。
これをまとめてくれたキャプテンは人間性の優れた子だってわかるでしょ?
とても尊敬できる子がキャプテンになってくれました。
練習メニューの組み立て方
さて、ミーティングが無事に終わったら実際の練習です。
何を、どのくらい行うのか、わたしの考えを紹介します。
週4から5日
週に何回練習するかは、意見のわかれるところです。
体育館がどれくらい使えるのかっていうのにもよりますが、わたしは週4、多くて週5がちょうどいいと思っています。
理由は次の通り。
- やりすぎにならず、モチベーションが上がりやすい
- 怪我が減る
- 学習の時間も確保できる
現在のわたしは、「月・水・木・土・日」の5日行っています。
これだと土日月が三連チャンになるので、月曜の練習が疲労がたまり気味になるんですよね。
体育館の割り当て上、今はこうっていますが、週4の方がいいかな、とも最近感じているので、そのうち変えるかもしれません。
週4日ならベストは「火・木・土・日」でしょうね。
休みが1日おきにあて、週末は試合を入れやすい日程です。
わたしは数年前まで週6日やってましたが、それはやりすぎです。
週6と週4の練習成果は、絶対に変わりません。
むしろ選手がもっとやりたいと思って、集中力が上がることでしょう。
これは高校生のことですから、中学生だとなおさら週4がいいです。
ミニだと土日をどちらかにして、週3で十分かもしれません。
1回は2時間
さて、1回の練習は2時間が適切でしょう。
理由はかんたんで、公式戦がだいたいそのくらいの時間だからです。
高校生の場合、トーナメント表は1時間30分で予定が組まれています。
- 9:00
- 10:30
- 12:00
- 13:30
- 15:00
- 16:30
このくらいで組まれてますよね?
特別な場合をのぞき、最大1日6ゲームだと思います。
なので、試合を想定して、同じ時間内で力を発揮するようにリハーサルしとくんです。
- 試合そのものが1時間半
- アップが30分くらい
- ダウンや片付けで20分くらい
そう考えると、2時間から2時間半ですべてを完結させると良いでしょう。
練習時間は、おおよそどこのチームも2から3時間くらいだと思います。
でも、ほとんどのチームが理由もわからずにただやってる状況です。
なので、こういう理由だよーって生徒に言ってあげるだけで、全然ちがってくるはずです。納得して2時間の練習に取り組めることでしょう。ぜひ話ししてあげましょう。
土日に練習試合が理想
練習試合については、多くのメリットがあります。
詳しくは後の章で説明しますが、土日のどちらかで試合が入れられることがベストです。
理由は、やっぱり、試合が一番おもしろいからです。
刺激が全然ちがって、その反省を練習に生かそうとします。
どこまでいっても、仲間内の練習って、馴れ合いなんですよね。
でも練習試合であれば、本気の本気になれます。
なので練習試合を週末に入れて、その反省を平日で練習するっていうサイクルでPDCAを回せれば、それが一番いいです。
PDCAっていうのは、一応いっておくと
- Plan プラン 計画
- Do ドゥ 実行
- Check チェック 確認
- Action アクション 改善
このサイクルをできるだけ早く、たくさん回せることが大事って意味です。
わたしは練習で、しょっちゅうPDCAが大事だぞって生徒に言ってます。
https://twitter.com/coach_manabu/status/1292007062432407552?s=20
練習は3分割しろ
さて、2時間練習ができるとします。
それは3つのパートに分けることをオススメします。
- 基本
- その日のテーマ
- ゲーム
最初の基本は、パスやシュート、走ることなどの練習です。
ここはあんまりいじらず、毎日同じような練習をすると良いでしょう。
次のパートは「その日のテーマ」。
それこそ練習試合の反省とかを入れると良いでしょう。
「その日の」とはいっても、毎日変えるばかりでなく、3日間同じとか、1週間同じとかでももちろんOKです。
よくあるテーマは次のようなものでしょうね。
- ディフェンスの確認
- プレスをやろう
- プレスの運びをやろう
- 体力をつけるために走り込もう
- シュート力をつけよう
これは本当に、いろいろあって良いと思います。
そして最後はゲーム。
必ずゲームを最後に入れることを強くオススメします。
年齢が低ければ低いほど、ゲーム経験が少ないんで、経験させないとうまくならないんですよね。
よく「練習のための練習をするな!」と言いますが、ゲーム経験がないと、何が試合のための練習なのか、よくわからないんですよね。
逆にゲームをたくさんやったことがある子は「この練習はあの場面だ!」みたいに意味がわかるようになります。
10年くらい前、わたしは「基本がすべてだ!」とかいって、まったく5対5をやらせずに練習を課していました。練習試合もあえてまったく入れず、ずっと練習させました。
その結果は大失敗です。まったくうまくならず、練習はうまいのに、ゲームになると活躍できない選手を量産してしまいました。
この反省を、あなたはぜひ生かしてください。
ところで、「練習メニューの作り方」については、わたしのメルマガを登録してくれた最初のプレゼントでお渡しした教材に、より詳しくお伝えしていますね。そちらも併せてご覧ください。
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強さの秘訣は脚力にあり
さて、わたしは以前こんなツイートをしました。
https://twitter.com/coach_manabu/status/1293100771664261120?s=20
吉井さんはだいぶ前に他界されています。わたしももちろん、面識はありません。
でもわたしは吉井さんの著書をできるかぎり入手して、くり返し読みました。
そして吉井さんのことをとても尊敬しています。
本当に学びたい方はぜひ本をお読みいただければと思いますが、かんたんにいうと「体力こそ最重要」ってことです。
練習にこればこるほど、細かい技術をやりがちです。
それはそれで否定しませんが、体力をつけることを絶対に忘れないようにしましょう。
これから練習ドリルを紹介しますが、わたしはドリブルなしの練習が好きです。その理由のひとつは「脚力強化」に最適だからということも、覚えておいてください。
三原の練習を紹介
では、練習メニューを紹介しますね。
けっこうシンプルなものばかりなので、あなたのチームでもすでにやってるのも多いことでしょう。
スクエアパス
おなじみスクエアパスです。
4コーナーに並んで、ボールは2つです。
パスして走る。それだけの練習です。
ストレッチしたらこのスクエアパスから練習を始めましょう。
パスアンドランと、声を出す。この2つの習慣化になります。


ミートシュート
ミートシュートは、フリースローラインの延長上に並んで、パスを受けてシュートに行く練習です。
- ダッシュ
- パスをキャッチ
- シュート
という基本動作がすべて入っているので、大事ですよ。

ちなみにわたしがやっているのは次の4パターン。
- そのままレイアップ
- もらってジャンプシュート
- シュートフェイクから、ドリブルシュート
- パスした人が走って手渡しパスをもらう(ハンドオフプレイ)
これだけやっとくと、だいぶ試合で使える動きになります。
参考になるツイートを2つほど。
https://twitter.com/coach_manabu/status/1290949532264480770?s=20
こういう大事な局面でこそ基本が大事です。どのチームでも練習でよくやる「ミートシュート」そのままですが、単純な練習ほど、試合の一瞬をイメージして取り組むべき。そして、がんばる人にはいいことがある。
— 三原学🏀バスケの大学 (@coach_manabu) March 22, 2020
3メン
これはほとんどすべてのチームがやっていますかね。
速攻のイメージで、3人でパスをつないで走る練習です。
「パラレル」といって、3人がそのまままっすぐ進むのが一般的ですね。
これは技術練習というより、体力練習です。
より実際の試合に近づけたいときは「クリスクロス」にします。
パスした人が後ろを走る動きです。こうすると
- サイドラインに広がって走る
- パスをもらうときはななめにカットする
- 走る距離が増す
こんな効果が期待できます。

5メンクリスクロス
3メンクリスクロスと同じ動きを5人でやります。
体力的な負荷は3メンよりちょっと楽になりますが、人数が多いチームだと、待ち時間が少なくなるので、どんどん行けます。
わたしのチームでは、3メンより5メンの方がやることが多いですかね。
どうせ走るなら、たんなるシャトルランよりクリスクロスがいいです
・広がって走る
・スクエアカットしてパスミート
この動きが試合でそのまま使えるからです。さらに
・サイドラインは必ず踏む
・リバウンドは床に落とさない
とすると負荷がかかって効果的 pic.twitter.com/FSnv13PDiy— 三原学🏀バスケの大学 (@coach_manabu) March 27, 2020
速攻「2人目のカット」
速攻の動きです。オススメしたいのは次の動き。
- コーナーにパスを出す。
- パスした人がリターンパスをもらいにカット。
- その後ろから2人目がカット。
この動きが試合中でめちゃくちゃ使えます。
https://twitter.com/coach_manabu/status/1254321270994243589?s=20
3対2、2対1
続いてアウトナンバーです。
- 3メンに並ぶ
- 反対側に2人がディフェンスで待っている
- 3メンが出発して3対2
- 3対2が終わったら
- 今度はディフェンスしてた2人がオフェンス
- 3人のうち、誰か1人がディフェンスになる
- こうして帰りは2対1
こうすると、ずっと3対2、2対1を続けられますね。
アウトナンバーは、たんなる速攻の練習だけじゃなく、判断力を高める練習としてオススメです。
必ず毎回やった方がいいですよ。
- オフェンスはノーマークのスペースを作る
- ディフェンスは1人で2人分動く
こういった状況判断ができるようになります。
4対3
続いて4対3です。
4対3で、ふつうにゲームをします。
つまり、4人チームと3人チームでゲームってことです。
4人の方は、
- アウトナンバーの攻め
- プレスディフェンス
- ボールにダブルチームに行く
一方、3人チームは
- プレスでもボールを運ぶ
- 小さいゾーンディフェンス
こういったプレイのちがいがあります。
ゲームのやり方としては、1往復半くらいで区切るといいでしょう。または1分間とかにしてもいいですね。
人数をあえてそろえない練習は、ゾーンディフェンスの練習に最適です。
さて、ここまで紹介した練習をまとめます。
- スクエアパス
- ミートシュート
- 3メンまたは5メン
- 速攻
- アウトナンバー
このくらいが「基本パート」としてだいたい毎日行うものです。
試合に必要な技術が、ほとんどすべて網羅できます。
そして次のパートが「テーマ」ですが、ここはどんな練習をやってもいいです。
練習試合をしたりして、その反省を練習しましょう。
最後が5対5ですが、ここについては少し紹介しますね。
5対5ドリブルなし
ドリブルなしの5対5は、ぜひやりましょう。
効果は無限にありますが、主なものを述べておくと、
- 脚力の向上
- パスして走る習慣
- どこがせまい、どこが広いかの判断をする
- オフボールが動く習慣
- 1人がボールを長く持たない
- キャッチボイスの習慣化
- トランジションが早くなる
- ディフェンスはドリブルがないので、積極的にプレスできる
とまあ、ざっとあげるだけでこのくらいは思いつきます。
やらない理由はないです。
しいて言うなら、ボールを持った選手がパスだけを探しがちになるので、そこはしっかりと注意して、リングを見るように教えてあげましょう。
ドリブルなしの5対5をやると、判断力が高まって、いわゆる「うまい選手」を育てることができます。
バスケの競技特性は2つあって、
- 人が混ざるスポーツ
- 切り替えが速いスポーツ
これらに長けていないと、いくら個人技がうまくても、試合で活躍できません。
その判断力を高めることができるのが、ドリブルなしの5対5です。
体力的にもきついので、脚力の強化も図れます。
夏休みとか大会のない時期であれば、2対2、3対3ドリブルなしもオススメです。
これはどんな練習においても言えることですが、人数が減れば減るほど、個人にかかる技術的・体力的な負荷は大きくなります。
なので、よりきつくしたい、負荷をかけたいならば、3対3とかに減らして行うといいですよ。
わたしは毎回の練習で5対5をやることをオススメしてますが、ふつうの5対5をやる前に、必ずドリブルなしの時間帯を作ることしています。
プレスは必ずやっておこう
練習法とは話がそれますが、もう1つだけお伝えしたいことがあります。
プレスディフェンスは必ずマスターしておきましょう。
なぜならば試合で負けているとき、プレスができれば、また勝負を仕掛けることできるからです。
- 前半が終わって、15点負けてる
- 残り5分、10点負けてる
こんなときは、ハーフコートのディフェンスだけでは、そのまま時間が過ぎてしまうでしょう。
でも、プレスがはまれば一気に大量得点、なんてことがよくあります。
なので5対5をやるときは、ディフェンスの指導も忘れずに。
高校生以上は、ゾーンプレスもやってみましょう。
練習方法は、5対5だけじゃなく、あえて人数差をつける「4対5」がオススメです。
こうすると、お互いにゾーンになりますから、自然とプレスの感覚が身につきます。
プレスを日頃から練習しておくメリットは、ボール運びもうまくなるってこともありますよ。
だいたい試合に負けるパターンは、プレスにゴリゴリ削られて、ボールが運べずにボロ負けってことが多いはず。
なので、日頃からプレスに対して攻めているっていう経験は、すごく大事です。
プレイのシステムとかそれ以上に、メンタル的な部分が大きいです。
以上が、主な練習方法の紹介です!
練習試合はどうやる?
次は練習試合についての考えを述べます。
強く意識してほしいのは「練習試合こそ指導者の仕事」ってことです。
どういうことかっていうと、
- 練習を計画する
- 練習をする
- いろんなことをチームで話し合い、決める
こういうほとんどすべてのことは、選手だけでできるんです。
でも、1つだけできないことがあります。それは先生の人脈で練習試合を組むことです。
わたしはボトムアップ推奨派ですから、多くのことを子どもたちに決めてもらってます。
でも、練習試合だけは限界があるんですよね。生徒が他校の先生に電話して決めるってのも、断られることが多いし、そこはあんまりオススメしません。
- 先生!〇〇高校と試合やってみたいんですけど!?
- いいね!先生がお願いしておくよ!
の方が自然だし、相手に失礼にもなりません。
ボトムアップを突き詰めると、良い練習試合の計画しか、先生の仕事はないと思っても良いくらいです。生徒のためにやってあげてください。
マッチ・トレーニング・マッチ
練習試合をする効果は、とにかく学びが多いからです。
やっぱり、仲間内の練習だけとは、刺激が全然ちがいます。
理想は土日に練習試合を入れて、その反省を平日に練習するってパターン。
このPDCAが最高です。
- マッチ(試合)
- トレーニング(練習)
- マッチ
で練習をサンドイッチにするのが、いいスケジュールだと思います。
ここで大事なのは、全員を試合に出してあげることです。
試合の勝ち負けより「反省材料を持ち帰る」ことが目的ですから、相手の監督さんにお願いして、いわゆるBチーム戦もたくさんやってください。
できるだけ強いところとやろう
できるだけ強いところに試合をお願いして、ボコボコにされることをオススメします。
勝つだけじゃ、反省が見つからないからです。
とはいえ、みんな人間なんで、やられ過ぎると心が折れたりもします。
そこで肌感覚としては、「勝ち負けのトータルが50%ずつ」が丁度いいですね。
たとえば、夏休みに合計5日を練習試合したとします。
1日2試合行って、全部で10試合。
その中で5勝5敗くらいが、一番学びが多いと思っています。
うんと強いとこと合同練習を
もし、とっても強いところとの試合ができるならば、試合だけじゃなくて合同練習をお願いするのもすごくいいです。
- 試合をしてもボコボコにされる
- とにかく差があり過ぎて、試合だけだと学べない
そう思ったら、普段の練習をしてもらって、そこに自分たちの生徒を混ぜてもらうようにお願いしてみましょう。
合同練習のメリットはたくさんあります。
- 勝負にこだわらず、プレイができる
- 緊張感は練習試合とほぼ同じ
- 全員が均等な時間プレイできる
- 練習への心構えなど、プレイ以外も学べる
- メニューをそのままパクることができる
強いチームの真似をするっていうのは、子どもたち好きですよ。全然悪いことじゃないです。
「あのチームと同じ練習してるんだ!」っていう感覚は、ある種のプライドになります。
真似できるものはどんどん持ち帰りましょう。
強いチームはカバンを並べるのもこだわるものです。そんなオフコートの部分を学ぶのもいいですね。
自分のチームで恐縮ですが、ツイートをひとつ。
https://twitter.com/coach_manabu/status/1289791967702876160?s=20
合同練習については、たぶん強いチームの監督さんはほとんどOKしてくれるはずです。
でも、ゲームもやりたい場合は、こんなお願いの仕方をしてみましょう。
- 半分は練習、半分はゲームでお願いできますか?
- 午前は練習、午後はゲームでお願いできますか?
- この前は試合をしていただいたので、今日は練習でお願いできますか?
こんな感じで、相手に無理のない範囲で相談してみましょう。
思い切ってお願いしてみよう
ここまで読んだあなたは、きっとこう思ったはずです。
- そうは言っても、つてがないし
- 強いところと合同練習なんて、無理だよ
ダメですよ、そんなこと言ってちゃ。
そこは思い切って、お願いしてみましょう。
大会の会場で会ったら、声をかけてみてください。
わたしも仕事上、全国大会に行くことが多いので、そこで思い切ってお願いすることで、人脈を作ってきました。
全国に出ている強豪とやらせてもらうと、子どもたちにとっては本当にいい学びですよ。1日で1年分の練習成果が、大げさじゃなくてあります。
もちろん、相手の都合のあることですが、強いチームの監督ほど、器が大きくて練習試合を断りません。
そして教えるのが好きな人が多いです。とくに合同練習は、喜んで引き受けてくれます。
あなたに人脈がないのなら、勇気を出して、お願いしてみましょう。
ちなみに、わたしのチームは全国に出るようなチームではないですが、三原でもよければぜひどうぞ。ツイッターとかで連絡ください!
大会の過ごし方
さて、大会の期間中の話ですね。
日曜日に試合っていうことが多いはずです。そしてあなたは、見事に勝利しました!おめでとうございます。
その瞬間、次の試合までの準備が始まります。
具体的に1週間をどう過ごすのか。わたしの考えをお伝えします。
日曜日、まずは相手を見よう
同じ日に、同じ会場で、次の対戦相手が試合をすることがほとんどです。
なので、これは必ずチーム全員で見るようにしましょう。
ビデオでもいいのですが、できるだけ生で見ることが大事です。
ビデオだとあんまり強そうに思えなくて、生徒がなめたりします。伝わりますかね、これ。
できれば先生もいっしょに見て、話をしながら見るのがいいでしょう。
試合を見るときは、必ずシュートチャートをつけましょう。
シュートチャートとデータの活用法は、以前の動画で解説しています。シュートチャート表もダウンロードできますので、こちらを是非見てください。
さて、もう1つ大事な話を。会場で対戦相手の試合を見る注意点です。試合会場には、すぐ近くに対戦相手の保護者・関係者もいるってことです。
リスペクトを欠いた発言は、絶対に控えましょう。それは人として最低限のマナーです。
- 〇〇は外のシュートがないから、捨てよう
- プレス運びが下手だな
- あの選手は右手のドリブルしかない
たしかにこういうところを見るんですけど、声を大にして言ったら失礼ですよね。ここは子どもたちにもよくしつけておくべきです。
月曜は調整練習
月曜日は試合の翌日ですから、きつい練習はせずに、反省をする日にします。
自分たちの試合の反省と、相手チームの分析です。
ここでわたしが大切にしているのは、子どもたちに意見を言わせることです。
反省や分析結果を、先生の押し付けにならないように注意してください。
選手である子どもたちの言うことって、たいてい正しいんです。
先生はけっこう思い込みで、的外れなことを言うことも多いです。
それはわたしも、あなたも。
たった1試合見ただけなので、先生1人の思い込みは危険です。その意識は持っておきましょう。
Bチームにたくさん練習する
月曜日にもうひとつ大事なことがあります。
それは試合に出なかった子にたくさん練習させてあげることです。
試合前になると、どうしてもレギュラー中心の練習になりがちです。
そして日曜日はレギュラーは試合に出て、疲労をしている。
逆に試合に出ない子は、元気がありあまっている。
ここでさらにレギュラー中心の練習ばかりすると、運動量が偏り過ぎて、怪我の可能性が高まります。
- レギュラーは疲労の蓄積
- 試合に出ない子は、体力が低下
どちらも怪我のリスクです。
これを避けるため、そして子どもたちのモチベーションを高めるために、Bチームの子たち中心の練習にしましょう。
この日は、5対5をBチームの子にバンバンやらせてあげるといいです。
Bチームの子のモチベーションが上がるのはもちろんですが、チーム全体が盛り上がって、Aチームの雰囲気もよくなるから不思議なものです。
水木はガッチリ練習
火曜日は休み。
で、水木はガッチリと追い込みましょう。
試合の反省、相手チームの分析をもとに、試合を想定したきつめの練習をします。
ここでの注意点は、課題の設けすぎです。
あれもやろう、これもやろう、となると、結局すべてが中途半端になりがちです。
「試合に勝つためには、これを絶対やろう!」というポイントを1つ、多くても2つまでに絞ってください。
絞らないと、かえって選手が迷って試合するハメになります。
ここでも、コーチの思い込み、伝えすぎに注意が必要です。
土は軽めに
金曜は休み。
土曜は水木に比べて、軽めな練習がいいでしょう。
次の日が試合ですから、怪我も怖いし。
一般的には
- 5対5はやらない
- その分シューティングに時間を費やす
- スローインとかの確認もしておく
このくらいで調整します。
でも、ここでも選手に考えを聞くようにしましょう。
選手が5対5を今日もやりたい!と言うなら、やらせてあげてもいいです。
精神的に「やり切った!」という充実感で練習を終えたいですね。
試合当日のために練習試合を
さて、試合当日ですが、試合の日ってトスアップの前に勝負は始まっているんです。
つまりどういうことか、
- 到着する前に、ボールとか用具の忘れ物はないか?
- 時間通りに全員が集合してるか?
- 到着したら、キチンと挨拶できたか?
- どこで着替えるのか?
- アップの場所はどこか?
- コートの雰囲気はどうか?
こういった1つひとつが、メンタルに影響します。
ほとんどの試合が自分の体育館以外で行われるでしょうから、ここでも大事なのは練習試合の経験です。
外の学校におじゃまして、試合をさせてもらう。これこそが大会のリハーサルになります。
だからやっぱり練習試合って大事なんです。
強いチームはこのへんが慣れている。
逆に言えば、このへんに慣れておくと、グッと強くなります。
知っている体育館、前に行ったことのある体育館ならば、安心感があります。
道に迷うこともないしね。
だからできるだけ練習試合でいろいろなところに出かけておきましょう。
ベンチメンバーの決め方
誰もが試合に出たいと持っています。
みんなユニフォームが着たいです。
選手自身はもちろんですが、保護者にとっても、やっぱり大きな問題です。
だからこそ「メンバー決め」はすごく大事だし、デリケートです。
ここについて、わたしの考えをお伝えします。
みんなの納得が大事
メンバー選考の一番の問題は、選手自身が納得できないことです。
誰が選ばれたとか、自分が選ばれないとか、その事実というよりも「なぜ、このメンバーなのか」という説明がなされないことが、問題になりがちです。
もし仮に、自分がベンチから外されたとしましょう。
それは絶対につらい出来事ですが、
- 今回は〇〇の理由で、君はベンチから外れてしまった
- その差は〇〇だから、こんなことを具体的にがんばってほしい
- 今まで〇〇なところはすごく良くなってる
- チャンスはまたある。いっしょにがんばろう
と丁寧に説明があったらどうでしょうか?
それを受け入れて、前向きになれるはずです。
逆に何も言われなければ、指導者に不信感が募るでしょう。
ここが一番の問題です。
指導者のスタンスをはっきりする
「黄金の3日間」で、指導者のスタンスをはっきりさせることが第一です。
ここでも大事になるのは、ミッションとビジョン。
- 何のためにバスケをやっているのか?
- どんなチームを目指しているのか?
これに沿った人物をチームとしては選ぶというスタンスを明確にします。
社会性を第一優先
わたしのチームでは「自主性があり、人に応援されるチーム」というミッションを掲げています。
なので、プレイがうまいかどうかは、2の次なのです。
社会性を第一優先にメンバーを決めることを、明言しています。たとえば、
- うまくても遅刻をする人は、ダメ
- うまくても手を抜く人は、ダメ
- 下手でも、人から応援されてる人格なら、OK
ということです。
ここを徹底させていくと、最大のメリットは「うまいだけの子」がいなくなることです。
みんなミッションに沿って、社会性が身についていきます。
遅刻はしない。約束は守る。なんでも一生懸命がんばる。こんなふうに全員がなるんです。
そうしたらはじめてバスケの実力勝負のメンバー決定ができます。第一条件をみんなクリアしているわけですから、とてもフェアな選考になるんです。
ここまでチームが成熟すれば、まずトラブルは起きません。
生徒に任せてみるメリット
ボトムアップ理論でいえば、メンバー選出も生徒に任せることになります。
実際にわたしも、ベンチメンバーはすべて生徒にお願いしています。
- そんなことできない
- めちゃくちゃになりそう
- 先生として威厳がなくなる
そう考えたあなたこそ、ぜひチャレンジしてもらいたいです。
最終的に先生が承認するわけなので、どうしても必要があればダメ出しすることもできるわけです。でも、わたしはほとんどダメ出ししたことはありません。特に最近は。
生徒が生徒を評価するのは、時に先生以上に厳しい判断をします。
たとえば、ベンチに入れるか入れないか迷うときに、
- こいつはやっぱりうまいからな
- 少しだらしないとこあるけど、入れとくか
- この子の親、うるさいから、入れとこう
みたいな余計なこと、考えがちです。
でも、子どもたち同士だと、邪念が一切ありません。
徹底的に話し合って、決めることができます。その潔さは、尊敬できるほどです。
公式戦でいきなり任せるのが怖いという方は、練習試合で一度やらせてみましょう。
「この日が大会のつもりで、ベンチメンバー、スタメン、選手交代とかをみんなで決めてごらん」
こういって一度やらせてみましょう。きっと新たな発見があるはず。
タイムシェアという考え
もうひとつオススメなのは「タイムシェア」です。
人数が多くて、実力にそんなに差がないチームは、これがいいです。
例としては、このような形。
- 均等な実力の3チームを作っておく
- A、B、Cと名前をつける
- 試合は5分で全員交代と決めておく
いわゆる「3プラトン」ですね。
各クォーターの出場順番は、次の通り。
- A・B
- C・A
- B・C
- A・B
このような順で、5分で交代します。
必要に応じて、コーチがタイムアウトを取りますし、怪我とかが出たらコーチが交代を決めるといいでしょう。
タイムシェアのメリットはたくさんあります。
- 出番が約束されるので、チームの雰囲気はよくなる
- 体力の心配がない
- ファウルトラブルがない
- 相手が疲れたときに、こっちは元気なことが多い
- 相手が作戦の的を絞れない
これについては、わたしは選抜チームのときによくやる手法です。
自分のチームでは目下研究中ですが、今の時代にあってると思うので、ぜひ取り入れてみたいと考えています。
選手交代のコツ
さて、今度は選手交代のコツ、タイミングについてです。
早速いきましょう!
ファウルの数は10分に1回
交代の理由は「ファウルの数が多いから」というものがあります。
ファウルは10分に1回です。なので
- 前半で2つ
- 4クォーターで4つ
こうなったら一度ベンチに下げることです。
勝負所で4ファウルをいつコートに戻すのかは、難しいところですが、一般的には残り8〜5分のところですかね。
ファウルを続けた選手は、ちょっとしたパニックになります。
審判にとっても目立つので、一回下げてあげた方がいいです。
パニックになってるなら下げる
ファウルだけでなく、ミスが続いた子も、一度下げてあげましょう。
- レイアップを外した
- 連続でパスミス
- どうみても動きがおかしい
こういった子は、一度下げてあげてから、また出すと蘇ることが多いです。
「ベンチに下げられる=低評価」みたいなイメージが多いことがありますが、全然そんなことはありません。選手交代は武器ですから、このあたりも子どもたちに伝えておきたいところですね。
「なんでおれ?」が一番ダメ
交代で一番ダメなのは「なんでおれ?」という納得ができないことです。
ベンチメンバーを決めるときと同様に、指導者のスタンスを明確にしておきましょう。
- スタメンは誰々
- その理由はこう
- 交代するのは誰と誰
- 交代するときは、こんなとき
このあたりを事前に生徒に伝えておきましょう。
先生自身も当日に迷わなくて済みます。なので明確にしておくといいです。
ポジションより経験値を優先する
たとえばこんな5人だとしますね。
- 1ガード
- 2フォワード
- 2センター
で、この中のセンターが5ファウルで退場したとします。
このとき、誰をコートに送り込むのか?
ふつうに考えれば、控えのセンターです。
でも、ここで考えるべきは選手の経験です。切迫した場面では、技術よりも精神的に「やってやるぜ」と思っている子の方が頼りになるからです。
なので、センターが下級生でオドオドしちゃてる場合なら、ガードでも経験値のある選手を入れた方がいいですね。
ポジションはズレますが、なんとかなる場合が多いです。
ここでも振り返るのは「ミッション」であり、選手の社会性です。
「この子なら大丈夫だろう」という懐刀であれば、バスケのスキルが低くても、試合を任せてみましょう。
わたしは経験上、こういう場面で真面目な子に裏切られたことはありません。
タイムアウトのコツ
コーチとして、迷うところはタイムアウトですね。
コーチの武器であるがゆえに、奥が深いです。
わたしの考えをお伝えします。
遅すぎるより早すぎる方がいい
試合を見ていて「なんでここで取らないんだ!?」ということよくあります。
だいたいのコーチが判断に迷い、タイムが遅すぎて失敗しています。
タイムアウトは遅すぎるより、早すぎる方がいい。
まずはこの大原則を頭に叩き込みましょう!
3連続ゴールは必ず取れ
連続3ゴール入れられると、流れが相手に行きます。
なので3ゴール連取されたら、迷わずタイムです。
自分の中でルール化しておくと、迷わないで済みます。
できたら「これは3ゴールやられるな」と思ったら、2ゴール目の時点で取りましょう。
逆に4ゴールやられたら、負けます。
とくに3クォーターで4ゴール連チャンをされると100%負けます。
気をつけてください。
接戦では1つは残す
ということで、タイムアウトは早めがいいです。
が、接戦では1つ残しておきたいんです。これがむずかしい!
これはもうコーチの経験、感性としか言えません。
「今日は最後まで競るな」
そう感じたら、どこかで我慢して1つは残します。
「残り3秒、1点負けてる」
こんなときは、絶対にタイムアウトほしいですよね。
なので、接戦はどこかで我慢です。
1回のオフェンスは10から15秒
タムアウトで指示をするのは、残り時間から逆算します。
1回のオフェンスには10から15秒かかるんです。
なのでたとえば「残り20秒、1点負けてる」というときは、オフェンスとディフェンス1回ずつあるって計算が成り立ちます。
- シュートするためのオフェンス方法
- シュートが入ったときのディフェンス
- シュートが外れたときのディフェンス
- ファウルゲームするかどうか
このあたりまで指示をしておく必要があります。
フロントかバックか
残り2分以下で、相手にシュートを入れられてタイムアウトを取った。
この時はスローインを「フロントコートかバックコートか」を選択できます。
メリットは次の通り。
- フロントコートはシュートに行きやすい
- もしターンオーバーしても、相手の即シュートにはならない
- バックコートは時間を使える
デメリットとしては
- バックコートでターンオーバーすると、即シュートにつながる
- フロントコートのスローインは14秒にリセットされる
- つまり、相手に6秒のオフェンスを与えてしまう
こういうことですね。
勝っていて、ボール運びに自身あればバックコート。それ以外はフロントコートって選択がいいと思います。
このへんも、練習で少し準備しておくといいですね。
選抜チームをつくる
さて、ここでは自分が毎日接している子どもたちとのチームづくりではなく、選抜チームのスタッフを務めるときのお話をします。
- 地区選抜
- 都道府県選抜
- 日本代表
いろいろな選抜チームがありますね。
三原はもう10年以上、ずっと選抜チームに関わっています。
直近5年間は、東京都のU16のヘッドコーチをやらせてもらっています。
それなりに、選抜チームの経験はあります。ぜひ参考にしてください。
まずは絶対に断るな
あなたが自分のチームでがんばれば、きっと選抜チームのスタッフのお誘いがあるかもしれません。わたしもはじめはそうでした。
このときに、けっこうあるのが「いえいえ自分なんて」と断る人が多いことです。
バスケの大学受講生のあなたに強く言いたい!
絶対に断らないでください!
なぜなら、選抜チームは本当に指導者としての学びが多いからです。
今のわたしがあるのも、選抜チームの経験があったからこそ、と言っても過言ではありません。
規模の大小は関係なく、選抜チームのスタッフはあなたを確実に成長させます。
ぜひ積極的に引き受けましょう。
「そうは言っても、学校の仕事が」というあなた!
なんとしてでも、予定を合わせて選抜チームを引き受けましょう!
それだけの価値があると、わたしが保証します。
怪我をさせない
なぜ選抜でそこまで学びが多いのか。
それは「集中力」です。
自チームは1年間チームを作るのに対して、選抜チームはわずか5回くらいの練習で試合をむかえます。
1回の練習の重みが、全然ちがうのです。
緊張感がちがいますから、集中したあなたは、指導力を高めることでしょう。
これはもちろん選手にも言えることで、選抜でプレイするのは、一種の異常心理なんです。
だからこそ、怪我を絶対にさせないつもりで、指導しましょう。
どの選手も、各チームのエースプレイヤーなんです。責任重大ですよね。
アップとダウンを丁寧にやりましょう。できれば、スタッフの中で「アップとダウンの専門の先生」を決めて、お願いするのがいいですね。
スタッフで共通理解を図る
だいたい選抜チームは3〜4人のスタッフでしょう。
この先生たちで、しっかりと共通理解を図ることが重要です。
- どんなプレイを目指すのか。
- システムはどうするのか?
- 生活面で求めることは何か?
初回の練習前に、しっかりと話し合っておきましょう。
それに基づいて、役割分担も明確にしておきましょう。たとえば
- アップ、ダウンの専門
- ポジション別のコーチ
- チーム毎のコーチ
- 全体のヘッドコーチ
こんな感じで分けておくと、すべてがスムーズに行きます。
出番を作る
試合当日は、必ず出番を作ってあげましょう。
せっかくの選抜チームの試合。出れなければ本人も保護者もガッカリします。
これはわたしも経験があります。試合に使ってあげない子がいて、今思い出しても申し訳ない気持ちでいっぱいです。
選抜チームと言えども、その中でも技量の差はあるでしょう。
なので、接戦時に厳しそうな選手は、前半のうちに試合に出してあげるといいでしょう。
状況にもよりますが、一番勝敗に関係ないのは2クォーターです。
ここまでに出番が与えられたことは、気持ちの充実になり、後半で試合に出るときも落ち着いてプレイができます。
たとえ後半にプレイタイムがなかったとしても、前半で出場しているので、納得感というか、気持ちが試合にのめり込むことができるのです。
先ほど述べた「タイムシェア」で、3プラトンなんかをわたしはやることが多いです。
人間関係の構築方法
さて、この教科書の最後は「人間関係」です。
チームを作るとは、言い換えると「人間関係を作る」だからです。
決して技術を教えるだけではありません。
バスケットボールの技術に関心を持つ前に、あなたは目の前の生徒たちに興味を持たないといけません。
何を言うかより、誰が言うか
10年ほど前のわたしは、バスケットボールの勉強をしまくっていました。
理由は、バスケットボールの知識が増えれば、それに比例して自分のチームが強くなると思っていたからです。
この頃の自分の努力は、決してムダではありませんでした。知識が増えたことは、もちろん指導者としての自分に大きなプラスです。
しかし、チームが強くなるのは別の話だと、その頃は気づきませんでした。
まさに指導者は、
- 何を言うかではなく
- 誰が言うか
なんですよ。
生徒はあなたのことを好きにならない限り、あなたが持つ知識に興味がありません。
生徒との信頼関係を築くことが一番大事だということを忘れないでください。
特に、若いコーチはこのことに気をつけましょう。
あなたが先に話を聞いてあげる
あなたは指導者なので、自分の言うことを生徒に聞いてほしいですよね?
でも、ここで残念なお知らせがあります。
人は誰でも、基本的に他人の話を聞きません!
誰もが自分が正しいと思っていて、人生の主人公は自分自身だからです。
これは残酷な事実ですが、忘れてはいけません。
それでも、立場として何かを教え、それを聞いてほしい。
方法はただ1つ。まずはあなたが生徒の話を聞くことです。
昔はスパルタで、トップダウンで「おれの言うことを聞け!」で通用したのかもしれません。
でも、そんな時代はとうに終わりました。
今の子どもたちは価値観がちがうんです。
- 結果より、プロセス
- 評価より、共感
- ものより、こと
という目に見えない「つながり」を最も大事にする世代なんです。
給料さえ良ければガマンして働くとか。甲子園に行くためになんでも耐えるとか。そういう価値観ではなくなっています。
そんな共感の時代だからこそ、まずは指導者が話を誰よりも聞く存在になりましょう。
そうすれば、そのうち生徒たちはあなたの話を聞いてくれるようになるでしょう。
2冊のノートがオススメ
話を聞いてあげる基本は、声をかけることです。
- 調子はどう?
- 元気?
- がんばってるね!
こうやって声をかけて、「あなたに関心がありますよ」という気持ちを表します。
毎日全員と、一言でもいいから、声をかけるのが理想です。
でも、人数が多くて、物理的に時間が足りないっていうのが現実でしょう。
そこでオススメは、生徒と交換ノートをすることです。
わたしは2冊のノートを使っています。
- バスケットノート
- コミュニケーションノート
バスケノートは月曜日に提出です。
その週で行った練習の内容、感想、質問などを書いてもらいます。
一方、コミュニケーションノートは、バスケ以外の生活に関するすべてを書いてもらいます。
- 何時に寝て、何時に起きたか?
- 自主練は何をしたか?
- 趣味の時間は何をしたか?
- 勉強はできているか?
- 最近の悩みは?
こんなことを書いてもらいます。オフの日の翌日、水曜日と土曜日に提出してもらいます。
最近の子は、普段はしゃべらないけど、文字にすると書けるって子がとても多いです。
「よく考えてるなあ」と感心させられることばかりです。
内容的に、バスケノートよりコミュニケーションノートの方がわたしはおもしろいです。
とくにプライベートな相談に乗ってあげた後は、信頼関係がグッと強くなり、バスケも上達するものです。
提出されたノートには、あなたが必ず赤ペンで返信してあげましょう。
わたしが赤ペンを入れるときに気をつけていることは2つ。
- 否定しない
- 「?」で返して、会話のキャッチボールが続くようにする
正直いって大変ですが、ノートを使っての交換日記、ぜひやってみてください。
返事は「いいえ」が言える環境を
ふだんの関係で大事にしていることのもう1つは、生徒が「いいえ」を言いやすいようにすることです。
挨拶、返事をしっかりしましょう!と指導している方は多いはずです。わたしももちろんそうです。
でも、返事の落とし穴は「はい!」という言葉しか指導しないことです。
もちろん、真剣に話を聞いて、心から納得して「はい!」という返事が返ってくるならばすごく素敵なことです。
でも、ちょっと気をつけないと「はい!」は話を聞いていない証拠でもあるんです。
とにかく「はい!」と元気よく言うこと!と指導し続けたとします。
そんなときは、ときどきこんなことをやってください。
- 今日の練習は、これをやります。
- はい!
- 明日の練習は、これをやります。
- はい!
- 明日は必ず退部してください。
- はい!
これはちょっとネタですが、元気の良い「はい!」だけを言ってるチームだと、3つめのふざけた質問にも、リズムで「はい!」と答える子が1人はいます。
考えるってことは、頭の中に「?」が浮かぶってことです。
なので「ぼくはそうは思いません」って言えることって、立派なんです。
心のせまい、昔のわたしのようなコーチは、「口答えするな!」とか言ってねじ込んで終わらせます。
そのくせ、プレイになると「考えろ!」とか言い出すので、最悪です。
考えてるなら「?」があって当然。いいえが言える関係づくりを意識しましょう。
人は怖かったり、嫌だったりする人とは、なるべく一緒にいたくないので、「はい」だけで話を終わらせようとするものです。
逆に言うと、「いいえ」を生徒が言ってきたとすれば、その子はあなたを信用し始めてると考えてOKでしょう。
これはもちろん生徒同士も言えることです。
最低限の敬語とかは必要としても、ムダな上下関係は一切排除すべきでしょう。
見た目、誰が先輩で誰が後輩か、よくわからないチームの方がわたしはいいと考えてます。
- 「先輩、それ違うと思いますよ!」
- 「そうかなあ。じゃあどうしたらいいと思う?」
なんて会話が子どもたち同士で自然に出てくるチーム、強くなって当然でしょ?
全員をリーダーにする
昔、ある部員が「辞めたいです」と言いにきました。
試合にも出れないし、やってる価値がない。そう思うから辞めたいと。
この子はとても真面目で、なんとか考え方を変えたかったわたしは、こう言いました。
君が言うように、確かにレギュラーとの実力差はある。
あと数ヶ月で、その差が埋まって、君がバリバリのレギュラーになるとは考えにくい。
でも、君の良さは、真面目で、後輩の面倒見のいいことだ。
選手としての練習に取り組むのと並行して、新入生の指導役として、チームのリーダーになってくれないか?
この子は納得し、次の日から新入生の指導に当たりました。
この年は部員が多くて、1年生を教えることはやりがいのある仕事になったのです。
バスケの技術だけでなく、生活面の指導もしてくれて、その子自身も新しい自己肯定感を得ることができたのです。
わたしのセリフ、ポイントは最後の「チームのリーダー」という言葉です。
これが新人教育の「当番」という言い方をしたら、かなり印象が違ったはずです。
プレイだけでなく、「自分はこれのリーダーなんだ」という自覚は、貢献している気持ちにつながり、自己肯定感を高めます。
わたしのチームでは、当番ではなく「リーダー」にしています。
全員が1人1役、やらせ切るんです。
責任が芽生えて、しっかり働き、チームに貢献する感覚を得られます。
- ノートリーダー
- ペンリーダー
- モップリーダー
- 窓リーダー
- 声出しリーダー
こういったものです。
例えばモップリーダーは、とにかくモップの当番を毎日やるんじゃないです。
- モップのかけ方を研究して、チーム全体に伝える
- 練習中、どこに何本のモップを置くのがベストか、試行錯誤する
- 試合の時、フロアワイパーの役割分担を指名する
こんな内容について、全責任を負うのです。
キャプテンと相談しながら、どんどん新しい試みをしていきます。
こうすると、奉仕の心も生まれて、良いことばかりです。
上級生が下級生に雑用を押し付けているチームだとしたら、全員リーダー制、やるといいですよ!
あとがき
最後まで、ありがとうございました。
この教科書を購入してくださり、熱心に勉強しているあなたは、必ずすばらしいチームを作ることができます。
自信を持ってください!わたしが保証します。
この考えは2020年現在、三原学がベストだと信じているチームづくりのすべてをお伝えしたものです。
しかし、来年になれば、またちがったアイデアが生まれるかもしれません。
まったく正反対の何かをわたしが始めるかもしれません。
なぜなら、わたしも勉強し続けているからです。
コーチングにスペシャルレシピはありません。
これさえやっておけば間違いない、というものはないんです。
人の性格によっても、生徒の特性によっても、違ってきます。
だからこそ、おもしろいのがチームづくりです。
ぜひ同じ指導者仲間として、いっしょにがんばりましょう。
あなたの人柄にあった、すばらしいチームづくりをされることを心から願っています。
ありがとうございました。
それでは、また!
質問コーナー
チームづくりで行きづまった時は相談に乗ります。
ysdbbc@gmail.com
こちらにお気軽にメールをください。
質問内容はこの教材内でシェアさせてもらいます。
質問がありましたら、テキストに追記する形で、わたしの回答を載せるようにしますね。
もちろん、質問者様のプライバシーは守ります。
ということで、この教材は質問があるたびにリライトするので、
定期的にチェックしてみてください。
なお、どうしても質問を教材に追記してほしくない方は、ご相談ください。
では、がんばってくださいね!
ありがとうございました。
質問への回答
メールでいただいた質問と、その回答を記しますね。
敗戦の原因の1つが、1試合パスミス19回だと分析していて、普
段はスクエアや四角パスなど取り入れて練習しているのですが、試 合中だとディフェンダーの近くに甘いパスを放り込んでしまっての パスカットが多かったので、周りを見ていないのが露呈しているの かなと思うのですが、パスの技術以前の問題のような気がして、こ れについての良い練習方法とか何か先生のお考えなどあればぜひ教 えていただければと思います。
試合に慣れていけば自然と減っていくのかなとも思うのですが…。
そして、ご質問ありがとうございます。
- ディフェンスが見えてない
- パスの種類が少ない
- パスが弱い
- オフェンスの動きの約束があいまい