こんにちは、三原です。
わたしはバスケットボールの指導者なんですが、今回はチームを作る上で大切な「2ー6−2の法則」をお話しします。
あなたがチームのリーダー、指導者で
- チームがなかなかまとまらない
- 言うことを聞いてくれない人がいる
- 雰囲気がよくならない
そんなお悩みを持っていませんか?
わたしも実際に高校生を指導してきて、この悩みは常に持っていました。
でも、この2−6−2の法則を知ってからは、自分の指導スタイルを変えることができました。
2−6−2の法則というのは、かんたんにいうと次のようなものです。
- 全体の20%は、何を言ってもついてくる人
- 全体の20%は、何を言ってもついてこない人
- 60%は、どっちにでもなり得る人
この中間層の60%を大切にすると、チームのまとまりはとても良くなるよ、というお話しです。
動画講義はYouTubeからどうぞ!
音だけ聞いても学べるようになっています。
2−6−2の法則

どんな理不尽な内容を教えても、明るくがんばる子は全体の20%います。
反対に、どんなにすばらしいことを教えても、食いつかない子は20%います。
60%はそのときの雰囲気によって決まります。
それぞれをちょっと深掘りしてみましょう。
どんなにきついこともついてくる20%
たとえば走り込みの練習をむりやりやらせたとしましょう。
みんな走り込みんなんて、本当はしたくないはず。
それでも、気持ちを切り替えて明るく声を出して走る子がいます。
割合としては全体の20%です。
こういう子は、いい意味でほっといてもがんばります。
どんなに良い話も聞かない20%
逆に、どんなにすばらしい話をしても、またかんたんなことだけ言っても、やってくれない子はいます。
- たったこれだけなのに、なぜ?
- なんでこいつはいつもこうなんだ?
そう思うこと、ありません?わたしはあります。
これは全体の20%くらいは、必ずそういう子がいるものなんです。
これは誰が悪いわけではなく、組織というのはそういうものだと割り切りましょう。
全員に完ぺきを求めてはいけないんです。
60%をどっちに引っ張るかがカギ
ということは、チームの色を決めるのは、まん中の60%がカギです。
この60%が上の色に染まるか、下の色に染まるかで、チームの雰囲気は決まるからです。
上に引っ張られれば、全体的に赤いチームになります。

逆に下に引っ張られたら、全体が青くなります。

うまくない子に声をかけよう
指導者は、うまい子に声を多くかけがちです。
うまい子は試合に出るので、その子たちだけを育てれば、試合に勝つ確率が上がるように思えるからです。
でも、そういうチームはまとまりがなく、バラバラな印象のチームになります。
なぜなら、上位20%以外のメンバーが「まっ青」だからです。
上の子たちは、いい意味で放っておいても大丈夫なんです。
なので指導者としては、うまくない子にどんどん声をかけましょう。
選手にとって良いコーチは2つしかない
うまくない子に声をかける方法を、もう少し深掘りします。
結論として、もし選手が「先生のためにがんばろう」と思ってもらえるような関係になったら、あなたが持つすべての悩みが解決します。
あなたが選手にとっての「良いコーチ」になれるかどうかが、すべてです。
そして「良いコーチ」とは、2つしかありません。
- 試合に使ってくれるコーチ
- ほめてくれるコーチ
この2つです。
試合に使ってくれるコーチ
自分のことを試合で使ってくれるコーチは、その人にとって「良いコーチ」になります。
なのでコーチは技術を上達させて、試合で活躍できる選手を1人でも増やす努力は大切です。
しかし、何度もいうように、上位20%の子は放っておいても大丈夫なんです。
むしろ放っておくことが「信頼」と伝わることさえあります。
なので、力を入れるべきは「ほめてくれるコーチ」になるかどうかです。
ほめてくれるコーチ
自分をほめてくれるコーチは、その人にとって良いコーチになります。
たとえ自分が試合に出られなくても、認められて、チームの一員だという自覚が持てるからです。
- 存在をほめる → 今日も来てくれてありがとう!
- 過程をほめる → 毎日、欠かさず朝練に来て、すばらしいね!
- 結果をほめる → ずいぶんとシュートがうまくなったね!
こんな形のほめ方があります。
結果をほめるのはかんたんです。目に見えることをほめればいいですからね。
でも、過程をほめるのはむずかしいです。
存在をほめるのは、もっとむずかしいです。
生まれたばかりの赤ちゃんは「生まれてきてくれてありがとう!」と言われますが、だんだん大きくなるとそればかりは言われず、結果を親に求められるのと同じです。
もし、自分の生徒が結果を出せなくても、その中身や行動をほめてあげましょう。
それができれば、チーム全員にとって、あなたは良いコーチになれるはずです。
交換ノートがオススメ
ほめるためには、とにかくコミュニケーション量を多くすることです。
わたしは「交換ノート」をオススメします。
バスケのことや、生活のこと、それをノートに書いてもらって、週に何回か提出してもらうんです。
もちろん指導者から赤ペンでアドバイスや共感を書き、返却します。
アナログなやり方ですが、これが一番だとわたしは思っています。
理由は2つで
- 練習中だけだと、全員に声をかける時間がないから
- 言えなくても、書くことならできることが多いから
ですね。
特に最近の子はスマホ世代なので、文字で思いを伝えることは得意です。
ノートに書いてもらえば、全然しゃべらない子ほど悩みを打ち明けてくれたりします。
こうして、コミュニケーションを深めるのがオススメです。
まとめ
- 何でも前向きに取り組む人は全体の20%
- 何にもやってくれない人は全体の20%
- まん中の60%がチームの雰囲気を決める
- バスケがうまくない子ほど声をかけるべき
- ほめてあげれば、信頼関係をつくれる
- 結果だけでなく、存在や過程をほめる
- コミュニケーションは交換ノートがオススメ
というお話しです。
あなたのお役に立てればうれしいです!
記事を最後までお読みくださり、感謝しています!
このブログをお読みのあなたは、きっとバスケの悩み、特にチームづくりのことでいろいろと悩んでいることでしょう。
バスケの指導は不思議なもので、やればやるほど何が正解か、わからなくなります。
そういうわたしがそうでした。
最初は自信満々で指導を始めたものの、悩みが生まれ、やればやるほど難しく感じます。
でも、だからこそ学び続けることが大事なんです。
わたしは指導歴18年ですが、これだけやっていると、昔は悩んでいたけれど、今はもう解決していることが、けっこうあります。
「このことを10年前に知りたかったな」が、いろいろあるんです。
なので、それをあなたにお伝えしたいと思います。
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ありがとうございました。それでは、また。