ラジオ

大好きな日比野弘先生とのエピソード 元早大ラグビー部監督

こんにちは、三原です。

この記事はラジオの原稿です。

ラジオ本編はこちらからどうぞ。

さて、今日は非常に個人的なお話になります。

今月の14日、元早稲田大学ラグビー部監督で、教授であった日比野弘(ひびのひろし)先生がお亡くなりになりました。

その記事はこちらです。

https://twitter.com/coach_manabu/status/1460363998189142017?s=20

日比野先生はわたしの大学、そして大学院時代のゼミの先生でして。卒業論文や修士論文を指導してくださいました。

ご自宅にお邪魔したこともありましたし、大学ではいろんなお話を聞かせてくださいました。おいしいものもたくさんご馳走になりました。

最近は年賀状のやりとりだけで、なかなかお会いする機会もなく、「日比野先生、どうしてらっしゃるかなあ」ということは頭の片隅にあったのですが。

突然の訃報に驚いております。心よりご冥福をお祈りしております。

この記事では、日比野先生から教わったエピソードをご紹介したいと思います。

わたし自身、コーチとして日比野先生の影響を強く受けています。

あなたのお役に少しでも立てれば、日比野先生も喜んでくれるはずです。

指導者は愛情とユーモア

とにかく、日比野先生は優しいんです。

そしておもしろいです。

ちょっとしたギャグを言ったり、その場を和ませてくれる。そういう人柄です。

当時のスポーツ界といえば、今よりももっと暴力、暴言、恫喝が横行していたはず。

そんな中、早稲田のラグビー部や、日本代表の監督を日比野先生がされていたことは、日本のスポーツ界でとても意味のあることだったと思います。

指導者たるもの、大事なのは「愛情」そして「ユーモア」。

これはぜひ忘れずにいたい、先生からの教えです。

努力は運を支配する

この言葉は、先生の座右の銘でした。

本や色紙にサインをするときは、「努力は運を支配する」と書かれていたのを覚えています。

早稲田の監督時代、日本一を決める大事な試合の終盤で、こぼれ球がバウンドして、それがたまたま早稲田の選手の手にすっぽりと収まった。

それがトライにつながって勝利。早稲田は日本一になった。こんな試合があったそうです。

マスコミはこぞって「早稲田、ラッキーバウンド」「試合の土壇場で転がったラッキー」という記事を書いたそうです。

しかし、当時の選手たちや日比野先生は、これをしっかりと否定。次のようなお話をされたようです。

偶然にバウンドしたボールに見えたかもしれない。でも、決してラッキーではない。

ラグビーボールは楕円形だ。一度地面についたら、どこにバウンドするかは誰にもわからない。

その可能性に対して準備して、全力で走っていた早稲田の手に、ボールが来たに過ぎない。

つまり、私たちは全力を尽くして準備をしていた。決してラッキーではない。

運がよかった、ということではなく「努力が運を支配した」ということです。

また、日比野先生は次の言葉をよく話されてました。

準備を失敗することは、失敗を準備することである

温厚で優しい人柄でしたが、準備の大切さを説き、その徹底した準備をする厳しさを持ち合わせていた指導者だったのです。

ギャオスと黒田

これはたしか、先生がはじめて早稲田の監督に就任したときの話。

ギャオスさん(高橋さん)という3年生の選手がいました。

この選手がずっと早稲田のレギュラーでした。

しかし、ギャオスさんは日本一を決める試合の直前で、肩を怪我してしまいます。

試合まで日にちがない。そんな中、日比野先生は4年生の黒田さんを試合で起用しようと考えました。

黒田さんは4年生ながら、同じポジションに後輩のギャオスさんがいたため、試合に出られなかった努力の人でした。

当時のラグビーのルールは、選手交代が認められていなかったらしく、どちらかに決めないといけない。その決断に、日比野先生はとても悩んだそうです。

Aチームに黒田さんを入れて、怪我で万全ではないギャオスさんはBチーム。これでしばらく練習をしました。

「ギャオスと黒田。どっちで行こうか」

本当に悩んでいる時に、黒田さんがこう言ってきました。

監督、お話があります

日比野先生はきっと「4年生として意地を見せますから、ぜひ俺を試合で使ってください」と言われると思ったそうです。

ところが、意外な一言が黒田さんの口から出ました。

ギャオスを使ってください。今日の練習では、いつもの当たりが戻ってきてます。ギャオスで行けます

このときの黒田さんは、やっとの思いで試合に出られる!というような個人的な思いではなく、チームの勝利のために「フォア・ザ・チーム」の精神が流れていたんですね。

その結果、もちろん、早稲田は日本一になりました。

なんとも素敵なエピソードだと思いませんか?

こんな素敵なチーム、信頼と絆に溢れたチームを作った日比野先生を、心から尊敬したエピソードでした。

ご冥福をお祈りします

早大のラグビー部OBでもないわたしが、このようなことを語ってごめんなさい。

そして、細かなところが間違ってるかもしれません。お許しください。

でも、日比野先生から大きな影響を受けて、今わたしが教員をやっているのは事実です。

日比野先生のゼミ生で、本当に誇りに思います。

心よりご冥福をお祈りいたします。

日比野先生、本当にありがとうございました!

ABOUT ME
三原学
三原学(みはらまなぶ)。1981年東京都生まれ。安田学園中学校高等学校教諭。同校高校男子バスケットボール部ヘッドコーチ。「ボトムアップ思考」による選手主体のチームづくりを目指す。また、YouTubeやブログでわかりやすく戦術を解説する「バスケの大学」を運営。日本バスケットボール協会公認B級コーチ、B級審判員。早稲田大学大学院修士課程(人間科学)修了。
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